TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025127043
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023524
出願日2024-02-20
発明の名称色変換プログラム、色変換装置および色変換方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類H04N 1/60 20060101AFI20250825BHJP(電気通信技術)
要約【課題】色空間の変換を正確かつ迅速に行うことができる仕組みを提供することを目的とする。
【解決手段】色変換プログラムは、コンピュータに、画像データが入力される入力プロファイル603、および印刷装置200で画像データを印刷する際に、画像データを印刷用データとして出力するプリンタ出力プロファイル604を順に用いて、画像データの色空間の変換を行う第1変換工程と、第1変換工程での変換後に、プリンタ出力プロファイル604、およびモニタプロファイル607を順に用いて、画像データの色空間の変換を行う第2変換工程とを実行させる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
色変換プログラムであって、
コンピュータに、
色に関する色情報を有し、画像データが入力される入力プロファイル、および色に関する色情報を有し、印刷装置で前記画像データを印刷する際に、該画像データを印刷用データとして出力する印刷用プロファイルとを順に用いて、前記画像データの色空間の変換を行う第1変換工程と、
前記第1変換工程での変換後に、前記印刷用プロファイル、および色に関する色情報を有し、表示装置で前記画像データを表示する際に、該画像データを表示用データとして出力する表示用プロファイルを順に用いて、前記画像データの色空間の変換を行う第2変換工程と、を実行させることを特徴とする色変換プログラム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1変換工程では、レンダリングインテントが設定された状態で、前記印刷用プロファイルが用いられることを特徴とする請求項1に記載の色変換プログラム。
【請求項3】
前記レンダリングインテントは、相対的な色度保持を指定するものであることを特徴とする請求項2に記載の色変換プログラム。
【請求項4】
前記第1変換工程では、前記レンダリングインテントが設定された状態で、前記印刷用プロファイルを用いることにより、前記印刷装置での印刷に用いられる印刷用紙の地色分を相殺した変換が行われることを特徴とする請求項3に記載の色変換プログラム。
【請求項5】
前記第2変換工程では、レンダリングインテントが設定された状態で、前記表示用プロファイルが用いられることを特徴とする請求項1に記載の色変換プログラム。
【請求項6】
前記レンダリングインテントは、絶対的な色度保持を指定するものであることを特徴とする請求項5に記載の色変換プログラム。
【請求項7】
前記第2変換工程では、前記レンダリングインテントが設定された状態で、前記表示用プロファイルを用いることにより、前記印刷装置での印刷に用いられる印刷用紙の地色分を相殺しない変換が行われることを特徴とする請求項6に記載の色変換プログラム。
【請求項8】
前記第1変換工程では、前記入力プロファイルを用いて、該入力プロファイルに入力された前記画像データの色空間が、前記印刷装置の機種ごとに設定されている機種依存の色空間から、前記印刷装置の機種に依存しない機種非依存の色空間に変換されることを特徴とする請求項1に記載の色変換プログラム。
【請求項9】
前記第1変換工程では、前記印刷用プロファイルを用いて、前記入力プロファイルで変換された前記画像データの色空間が、前記機種非依存の色空間から前記機種依存の色空間に変換されることを特徴とする請求項8に記載の色変換プログラム。
【請求項10】
前記第2変換工程では、前記印刷用プロファイルを用いて、前記第1変換工程で変換された前記画像データの色空間が、前記機種依存の色空間から前記機種非依存の色空間に変換されることを特徴とする請求項9に記載の色変換プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、色変換プログラム、色変換装置および色変換方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
MFP(Multi-Function Peripheral)等の印刷装置では、例えば普通紙等の印刷用紙(メディア)に対して印刷を行うことにより、印刷物を得ることができる。また、印刷物を得る以前に、当該印刷物のシミュレーション画像をカラーモニタに表示して確認するソフトプルーフが知られている。ユーザは、このシミュレーション画像を参考にして、実際の印刷物での仕上がりの色を確認することができる。ところで、実際に印刷される印刷物においては、画像や文字等が印刷された部分や、印刷されてない部分が印刷用紙の地色の影響を大きく受ける。従って、ソフトプルーフでのシミュレーション画像は、印刷用紙の地色を考慮した画像とするのが好ましい。特許文献1には、印刷装置が印刷で再現する色パッチの色に、表示装置が画像表示で再現させる色を近づけるように、表示装置がカラーマッチング(色空間の変換)に適用するプロファイル(色変換用パラメータ)を書き換える技術が開示されている。この書き換えでは、目視で1つ1つ色を指定して、その結果をプロファイルに反映させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-081020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、例えば印刷用紙が普通紙から再生紙または上質紙に変更された場合には、その都度、印刷物を取得したり、目視で1つ1つ色を指定する作業が伴うプロファイルを行ったりしなければならない。その結果、カラーマッチングに手間がかかる等の問題があった。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、色空間の変換を正確かつ迅速に行うことができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の色変換プログラムは、コンピュータに、色に関する色情報を有し、画像データが入力される入力プロファイル、および色に関する色情報を有し、印刷装置で前記画像データを印刷する際に、該画像データを印刷用データとして出力する印刷用プロファイルとを順に用いて、前記画像データの色空間の変換を行う第1変換工程と、前記第1変換工程での変換後に、前記印刷用プロファイル、および色に関する色情報を有し、表示装置で前記画像データを表示する際に、該画像データを表示用データとして出力する表示用プロファイルを順に用いて、前記画像データの色空間の変換を行う第2変換工程と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、色空間の変換を正確かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図1に示す画像処理装置に接続される印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
メディア種とプリンタ出力プロファイルとの関係の表を示す図である。
画像形成装置で印刷される印刷画像を確認可能な印刷画像確認画面を示す図である。
従来の色変換処理を説明するための説明図である。
画像処理装置で実行される色変換処理を説明するための説明図である。
印刷装置から出力される印刷物をシミュレーションするための画像処理装置で実行される色変換処理を示すフローチャートである。
印刷装置から出力される印刷物をシミュレーションするための第2実施形態に係る画像処理装置で実行される色変換処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の各実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は各実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。例えば、本発明を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせることもできる。
【0010】
<第1実施形態>
以下、図1~図7を参照して、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示す画像処理装置100は、例えば、デスクトップ型やノート型のパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の情報処理装置で構成されている。なお、画像処理装置100としては、情報処理装置で構成されている限定されず、例えば、DFE(Digital Front End)のような印刷機に入力するためのデータ処理を行う装置で構成されていてもよい。図1に示すように、画像処理装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、記憶部104、操作部105、表示部(表示装置)106を有し、これらがシステムバス107を介して互い通信可能に接続されている。この画像処理装置100は、入力プロファイル603、プリンタ出力プロファイル(印刷用プロファイル)604、モニタプロファイル(表示用プロファイル)607を用いて、色空間の変換を行う色変換処理(色変換方法)が可能な色変換装置である。入力プロファイル603は、色に関する色情報を有し、画像データが入力される。また、プリンタ出力プロファイル604は、色に関する色情報を有し、印刷装置200で画像データを印刷する際に、画像データを印刷用データとして出力することができる。モニタプロファイル607は、色に関する色情報を有し、表示部106で画像データを表示する際に、画像データを表示用データとして出力することができる。また、入力プロファイル603、プリンタ出力プロファイル604、モニタプロファイル607は、いずれも、印刷装置200や表示部106での色の再現性を高めるために使用されるものである。なお、入力プロファイル603、プリンタ出力プロファイル604、モニタプロファイル607が有する色情報については後述する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

キヤノン株式会社
移動体
20日前
キヤノン株式会社
トナー
1日前
キヤノン株式会社
撮像装置
6日前
キヤノン株式会社
発光装置
19日前
キヤノン株式会社
撮像装置
21日前
キヤノン株式会社
記録装置
21日前
キヤノン株式会社
電源装置
1か月前
キヤノン株式会社
発光装置
14日前
キヤノン株式会社
電子機器
1日前
キヤノン株式会社
現像装置
1日前
キヤノン株式会社
現像装置
1か月前
キヤノン株式会社
光学機器
14日前
キヤノン株式会社
撮像装置
12日前
キヤノン株式会社
撮像装置
7日前
キヤノン株式会社
電子機器
12日前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
キヤノン株式会社
レンズ装置
1か月前
キヤノン株式会社
乳酸センサ
26日前
キヤノン株式会社
容器構造体
6日前
キヤノン株式会社
容器構造体
6日前
キヤノン株式会社
プログラム
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5日前
キヤノン株式会社
カートリッジ
21日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像システム
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
8日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
20日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
光電変換装置
6日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
電子写真装置
1か月前
続きを見る