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公開番号
2025132093
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024029431
出願日
2024-02-29
発明の名称
電気化学素子用電極の製造方法、電気化学素子用電極、電気化学素子、電気機器、及び移動体
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
,
個人
主分類
H01M
4/139 20100101AFI20250903BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】優れた電池特性を有する電気化学素子用電極を製造することができる、電気化学素子用電極の製造方法を提供する。
【解決手段】基体と、前記基体上に活物質を含む電極合材層と、前記電極合材層上に固体電解質を含む固体電解質層と、を有する電気化学素子用電極の製造方法であって、前記電極合材層は、凹凸構造を有し、前記電極合材層上に、インクジェット法を用いて、前記固体電解質及び分散媒を含む固体電解質層形成用液体組成物を一回の塗布量が0.34mg/cm
2
以上10mg/cm
2
以下となるように塗布して前記固体電解質層を形成する工程を備え、前記固体電解質層形成用液体組成物の粘度は、4mPa・s以上20mPa・s以下である電気化学素子用電極の製造方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基体と、前記基体上に活物質を含む電極合材層と、前記電極合材層上に固体電解質を含む固体電解質層と、を有する電気化学素子用電極の製造方法であって、
前記電極合材層は、凹凸構造を有し、
前記電極合材層上に、インクジェット法を用いて、前記固体電解質及び分散媒を含む固体電解質層形成用液体組成物を一回の塗布量が0.34mg/cm
2
以上10mg/cm
2
以下となるように塗布して前記固体電解質層を形成する工程を備え、
前記固体電解質層形成用液体組成物の粘度は、4mPa・s以上20mPa・s以下であることを特徴とする電気化学素子用電極の製造方法。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記固体電解質層の平均膜厚が2μm以上40μm以下である、請求項1に記載の電気化学素子用電極の製造方法。
【請求項3】
前記電極合材層の表面の凹凸差が5μm以上である、請求項1又は2に記載の電気化学素子用電極の製造方法。
【請求項4】
前記電極合材層の空隙率差が0%以上10%以下である、請求項1又は2に記載の電気化学素子用電極の製造方法。
【請求項5】
前記電極合材層の外周部に絶縁層が配されている、請求項1又は2に記載の電気化学素子用電極の製造方法。
【請求項6】
インクジェット法を用いて、基体上に、活物質を含む電極合材層形成用組成物を塗布して電極合材層を形成する工程を有する、請求項1又は2に記載の電気化学素子用電極の製造方法。
【請求項7】
前記電極合材層上に、インクジェット法を用いて、前記固体電解質及び分散媒を含む固体電解質層形成用液体組成物を一回の塗布量が0.34mg/cm
2
以上10mg/cm
2
以下となるように繰り返し塗布して2層以上の前記固体電解質層を有する固体電解質積層体を形成する、請求項1又は2に記載の電気化学素子用電極の製造方法。
【請求項8】
前記固体電解質層上に、前記固体電解質とは異なる他の固体電解質を含有する固体電解質層形成用液体組成物を塗布して他の固体電解質層を形成する、請求項1又は2に記載の電気化学素子用電極の製造方法。
【請求項9】
基体及び前記基体上に活物質を含む電極合材層を有する電極と、
前記電極合材層上に固体電解質層と、有し、
前記電極合材層が5μm以上の凸部を有し、
前記固体電解質層における、凸部の平均膜厚(A)及び凹部の平均膜厚(B)の比(A/B)が、0.8以上1.2以下であることを特徴とする電気化学素子用電極。
【請求項10】
前記電極合材層の空隙率差が0%以上10%以下である、請求項9に記載の電気化学素子用電極。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気化学素子用電極の製造方法、電気化学素子用電極、電気化学素子、電気機器、及び移動体に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタ、レドックスキャパシタ等の電気化学素子は、電子機器、電気自動車等に搭載され、幅広く利用されている。とりわけ、車載向けの電気化学素子の需要は、近年の低環境負荷のニーズを背景に、拡大していくことが予想されている。その様な背景の中で、電気化学素子の安全性やエネルギー密度のさらなる向上が求められており、既存の電解液から固体電解質に代えた電気化学素子の実用化の取組が盛んである。
電気化学素子に用いられる電極の製造方法としては、スピンコート法を用いて、凹凸形状のある電極合材層上に固体電解質層を塗布する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の一実施形態は、優れた電池特性を有する電気化学素子用電極を製造することができる、電気化学素子用電極の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極の製造方法は、
基体と、前記基体上に活物質を含む電極合材層と、前記電極合材層上に固体電解質を含む固体電解質層と、を有する電気化学素子用電極の製造方法であって、
前記電極合材層は、凹凸構造を有し、
前記電極合材層上に、インクジェット法を用いて、前記固体電解質及び分散媒を含む固体電解質層形成用液体組成物を一回の塗布量が0.34mg/cm
2
以上10mg/cm
2
以下となるように塗布して前記固体電解質層を形成する工程を備え、
前記固体電解質層形成用液体組成物の粘度は、4mPa・s以上20mPa・s以下である。
【発明の効果】
【0005】
本発明の一実施形態によれば、優れた電池特性を有する電気化学素子用電極を製造することができる、電気化学素子用電極の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1Aは、本発明の一実施形態に係る電極積層体を示す概略断面図である。
図1Bは、本発明の他の実施形態に係る電極積層体を示す概略断面図である。
図1Cは、本発明のさらに他の実施形態に係る電極積層体を示す概略断面図である。
図2Aは、本発明の一実施形態に係る電極積層体を示す概略断面図である。
図2Bは、本発明の一実施形態に係る電極積層体を示す概略断面図である。
図3は、本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極を示す概略上面図である。
図4は、本発明の他の実施形態に係る電気化学素子用電極を示す概略上面図である。
図5は、本発明のさらに他の実施形態に係る電気化学素子用電極を示す概略上面図である。
図6Aは、本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極における絶縁性樹脂層と電極合材層との位置関係を示す概略断面図(その1)である。
図6Bは、本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極における絶縁性樹脂層と電極合材層との位置関係を示す概略断面図(その2)である。
図6Cは、本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極における絶縁性樹脂層と電極合材層との位置関係を示す概略断面図(その3)である。
図6Dは、本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極における絶縁性樹脂層と電極合材層との位置関係を示す概略断面図(その4)である。
図7は、本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極における絶縁性樹脂層と電極合材層との位置関係を示す概略上面図である。
図8Aは、本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極における絶縁性樹脂層と電極合材層との平均厚みの関係を示す概略断面図(その1)である。
図8Bは、本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極における絶縁性樹脂層と電極合材層との平均厚みの関係を示す概略断面図(その2)である。
図8Cは、本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極における絶縁性樹脂層と電極合材層との平均厚みの関係を示す概略断面図(その3)である。
図9は、本発明の一実施形態に係る電極積層体の製造方法を実施するための、絶縁性樹脂層の製造装置(液体吐出装置)の一例を示す概略図である。
図10は、本発明の一実施形態に係る電極積層体の製造方法を実施するための、絶縁性樹脂層の製造装置(液体吐出装置)における他の一例を示す概略図である。
図11は、本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極の製造方法を説明するための概略図(その1)である。
図12は、本発明の一実施形態に係る電極積層体の製造方法を実施するための、絶縁性樹脂層の製造装置(液体吐出装置)におけるさらに他の一例を示す概略図である。
図13は、本発明の一実施形態に係る絶縁性樹脂層の製造装置における液体組成物付与手段としてインクジェット方式、及び転写方式を採用した印刷部の一例を示す構成図(その1)である。
図14は、本発明の一実施形態に係る絶縁性樹脂層の製造装置における液体組成物付与手段としてインクジェット方式、及び転写方式を採用した印刷部の一例を示す構成図(その2)である。
図15は、本発明の一実施形態に係る電気化学素子を示す概略断面図である。
図16は、本発明の一実施形態に係る電気化学素子である全固体電池の一例を示す概略断面図である。
図17は、本発明の一実施形態に係る電気化学素子である移動体の一例を示す概略図である。
図18は、本発明の一実施形態に係る電極合材層のSEM写真を二値化処理した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極の製造方法は、基体と、前記基体上に活物質を含む電極合材層と、前記電極合材層上に固体電解質を含む固体電解質層と、を有する電気化学素子用電極の製造方法であって、
前記電極合材層は、凹凸構造を有し、
前記電極合材層上に、インクジェット法を用いて、前記固体電解質及び分散媒を含む固体電解質層形成用液体組成物を一回の塗布量が0.34mg/cm
2
以上10mg/cm
2
以下となるように塗布して前記固体電解質層を形成する工程を備え、
前記固体電解質層形成用液体組成物の粘度は、4mPa・s以上20mPa・s以下である。このような構成により、優れた電池特性を有する電気化学素子用電極を製造することができる。
【0008】
従来、平らな電極層ではなく、凹凸形状ある電極合材層上に固体電解質層を形成し、電極合材層と固体電解質層との表面積を増加させることで電池特性が向上することが知られている。特許文献1に記載の方法では、スピンコート法を用いて、凹凸形状のある電極合材層上に固体電解質層を塗布しているが、この方法では、電極合材層の凹部に液体組成物が滞留するため膜厚が均一な固体電解質層が形成されにくく、膜厚が薄い凸部では短絡が生じるという問題がある。
また、インクジェット法を用いて、凹凸形状ある電極合材層上に固体電解質層を形成した場合であっても一回の塗布量が適切な量でないときは、電極合材層の凹部に液体組成物が流れ込み、上記と同様に均一な膜が形成されにくく、短絡が生じるという問題がある。
【0009】
本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極の製造方法は、前記電極合材層上に、インクジェット法を用いて、前記固体電解質及び分散媒を含む液体組成物を一回の塗布量が0.34mg/cm
2
以上10mg/cm
2
以下となるように塗布して前記固体電解質層を形成することにより、膜厚が均一な固体電解質層を形成することができるため、製造される電気化学素子用電極は、短絡が生じることなく、入出力特性などの電池特性に優れる。
【0010】
(電気化学素子用電極の製造方法、及び電気化学素子用電極の製造装置)
本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極の製造方法は、固体電解質層形成工程を有し、電極合材層形成工程及び絶縁層形成工程を有することが好ましく、必要に応じて、その他の工程を有していてもよい。
本発明の一実施形態に係る電気化学素子用電極の製造装置は、固体電解質層形成手段を有し、電極合材層形成手段及び絶縁層形成工程を有することが好ましく、必要に応じて、その他の手段を有していてもよい。
電気化学素子用電極の製造方法は、電気化学素子用電極の製造装置によって好適に実施することができ、固体電解質層形成工程は、固体電解質層形成手段によって好適に実施することができ、電極合材層形成工程は、電極合材層形成手段によって好適に実施することができ、絶縁層形成工程は、絶縁層形成手段によって好適に実施することができ、その他の工程は、その他の手段によって好適に実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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