TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025132369
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029877
出願日2024-02-29
発明の名称液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法及びプログラム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B41J 2/17 20060101AFI20250903BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】液体の吐出不良を抑制できる液体吐出装置を提供する。
【解決手段】液体吐出装置の切換バルブでは、固定部材は、流路部材を支持する本体と、本体から突出する凸形状を有し且つ洗浄液タンクにチューブを介して連通される洗浄液上流ポートと、本体から突出する凸形状を有し且つキャップにチューブを介して連通される洗浄液下流ポート及び廃液ポートと、本体から突出する凸形状を有し且つ吸引ポンプが設けられたチューブに連通される吸気ポートと、を有し、回転部材は、固定部材に対して回転し、第1洗浄液通路を有し、流路部材は、回転部材に装着されて回転部材と共に固定部材に対して回転し、第1洗浄液通路に接続されて、洗浄液上流ポートと洗浄液下流ポートとの間を連通される洗浄液通路を形成する第2洗浄液通路と、廃液ポートと吸気ポートとの間を連通される廃液通路と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ノズルが開口する吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
前記吐出面を被覆するキャップと、
吸引ポンプと、
洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、
固定部材、回転部材及び流路部材を有する切換バルブと、
を備え、
前記固定部材は、
前記流路部材を支持する本体と、
前記本体から突出する凸形状を有し且つ前記洗浄液タンクにチューブを介して連通される洗浄液上流ポートと、
前記本体から突出する凸形状を有し且つ前記キャップにチューブを介して連通される洗浄液下流ポート及び廃液ポートと、
前記本体から突出する凸形状を有し且つ、前記吸引ポンプが設けられたチューブに連通される吸気ポートと、
を有し、
前記回転部材は、
前記固定部材に対して回転し、
第1洗浄液通路を有し、
前記流路部材は、
前記回転部材に装着されて前記回転部材と共に前記固定部材に対して回転し、
前記第1洗浄液通路に接続されて、前記洗浄液上流ポートと前記洗浄液下流ポートとの間を連通される洗浄液通路を形成する第2洗浄液通路と、
前記廃液ポートと前記吸気ポートとの間を連通される廃液通路と、
を有する、
液体吐出装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記ノズルは、第1液体を吐出する第1ノズル、及び、第2液体を吐出する第2ノズルを含み、
前記吐出面は、第1吐出面及び第2吐出面を含み、
前記キャップは、前記第1吐出面を被覆する第1キャップ、及び、前記第2吐出面を被覆する第2キャップを含み、
前記洗浄液上流ポートは、前記洗浄液タンクに連通される第1洗浄液上流ポート及び第2洗浄液上流ポートを含み、
前記洗浄液下流ポートは、前記第1キャップに連通される第1洗浄液下流ポート、及び、前記第2キャップに連通される第2洗浄液下流ポートを含み、
前記廃液ポートは、前記第1キャップに連通される第1廃液ポート、及び、前記第2キャップに連通される第2廃液ポートを含む、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記回転部材は、前記廃液通路が前記第1廃液ポート及び前記吸気ポートに連通され、且つ、前記洗浄液通路が前記第1洗浄液上流ポート及び前記第1洗浄液下流ポートに連通される第1洗浄位置に配置される、
請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記回転部材は、前記廃液通路が前記第1廃液ポート及び前記吸気ポートに連通され、且つ、前記洗浄液通路が前記第1洗浄液上流ポート及び前記第1洗浄液下流ポートに連通されない第1パージ位置に配置される、
請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記流路部材の径方向に対して直交する方向における前記廃液通路の寸法は、前記固定部材の径方向に対して直交する方向における前記第1廃液ポートの寸法と前記第1洗浄液下流ポートの寸法との合計寸法以上である、
請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記回転部材は、前記廃液通路が前記第2廃液ポート及び前記吸気ポートに連通され、且つ、前記洗浄液通路が前記第2洗浄液上流ポート及び前記第2洗浄液下流ポートに連通される第2洗浄位置に配置される、
請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記回転部材は、前記廃液通路が前記第2廃液ポート及び前記吸気ポートに連通され、且つ、前記洗浄液通路が前記第2洗浄液上流ポート及び前記第2洗浄液下流ポートに連通されない第2パージ位置に配置される、
請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記流路部材の径方向に対して直交する方向における前記廃液通路の寸法は、前記固定部材の径方向に対して直交する方向における前記第2廃液ポートの寸法と前記第2洗浄液下流ポートの寸法との合計寸法以上である、
請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記固定部材に対して前記回転部材を回転させる回転装置と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記回転部材を前記第1洗浄位置に配置させた状態で、前記吸引ポンプを駆動させて、前記第1キャップにより被覆された前記第1吐出面が洗浄される第1洗浄処理を実行する、
請求項3に記載の液体吐出装置。
【請求項10】
前記制御装置は、
前記第1洗浄処理の実行前に、前記廃液通路が前記第1廃液ポート及び前記吸気ポートに連通され、且つ、前記洗浄液通路が前記第1洗浄液上流ポート及び前記第1洗浄液下流ポートに連通されない第1パージ位置に前記回転部材を配置させた状態で、前記吸引ポンプを駆動させて、前記第1吐出面を被覆した前記第1キャップ内が吸引される第1パージ処理を実行させ、
前記第1パージ処理の実行前に、前記回転部材を前記第1洗浄位置に配置させた状態で、前記吸引ポンプを駆動させて、前記第1吐出面を被覆した前記第1キャップに洗浄液を予め付着させる第1予備洗浄処理を実行させる、
請求項9に記載の液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液体を吐出する液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来の液体吐出装置として、例えば、特許文献1の液体吐出装置が知られている。この液体吐出装置は液体吐出ヘッド及びメンテナンスユニットを備えている。液体吐出ヘッドは、インクを吐出するノズル、及び、ノズルが開口する吐出面を有している。メンテナンスユニットは、吐出面を被覆するキャップ、キャップ内を吸引する吸引ポンプ、廃液タンク、及び、切換バルブを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-193552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記液体吐出装置では、切換バルブはキャップ、吸引ポンプ及び廃液タンクの連通と遮断とを切り換えることにより、吐出面を被覆するキャップ内を吸引ポンプにより吸引する吸引パージを実行する。この吸引パージによってノズルからインクが吐出されるため、ノズルが開口する吐出面にインクが付着することがある。このインクに、定着性が良いインクが用いられている場合、インクが吐出面に付着して乾燥すると、その付着インクによってノズルからのインクの吐出不良を招くという課題がある。
【0005】
本開示はこのような事態に鑑み、吐出面における付着物に起因したノズルからの液体の吐出不良を抑制することができる液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る液体吐出装置は、ノズルが開口する吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記吐出面を被覆するキャップと、吸引ポンプと、洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、固定部材、回転部材及び流路部材を有する切換バルブと、を備え、前記固定部材は、前記流路部材を支持する本体と、前記本体から突出する凸形状を有し且つ前記洗浄液タンクにチューブを介して連通される洗浄液上流ポートと、前記本体から突出する凸形状を有し且つ前記キャップにチューブを介して連通される洗浄液下流ポート及び廃液ポートと、前記本体から突出する凸形状を有し且つ、前記吸引ポンプが設けられたチューブに連通される吸気ポートと、を有し、前記回転部材は、前記固定部材に対して回転し、第1洗浄液通路を有し、前記流路部材は、前記回転部材に装着されて前記回転部材と共に前記固定部材に対して回転し、前記第1洗浄液通路に接続されて、前記洗浄液上流ポートと前記洗浄液下流ポートとの間を連通される洗浄液通路を形成する第2洗浄液通路と、前記廃液ポートと前記吸気ポートとの間を連通される廃液通路と、を有する。
【0007】
本開示に係る液体吐出装置の制御方法は、ノズルが開口する吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記吐出面を被覆するキャップと、吸引ポンプと、洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、固定部材、回転部材及び流路部材を有する切換バルブと、を備え、前記固定部材は、前記固定部材に対して回転し、前記流路部材を支持する本体と、前記本体から突出する凸形状を有し且つ前記洗浄液タンクにチューブを介して連通される洗浄液上流ポート、前記本体から突出する凸形状を有し且つ前記キャップにチューブを介して連通される洗浄液下流ポート及び廃液ポート、及び、前記本体から突出する凸形状を有し且つ、前記吸引ポンプが設けられたチューブに連通される吸気ポート、を含むポートを有し、前記回転部材は、前記固定部材に対して回転し、第1洗浄液通路を有し、前記流路部材は、前記回転部材に装着されて前記回転部材と共に前記固定部材に対して回転し、前記第1洗浄液通路に接続されて、前記洗浄液上流ポートと前記洗浄液下流ポートとの間を連通される洗浄液通路を形成する第2洗浄液通路と、前記廃液ポートと前記吸気ポートとの間を連通される廃液通路と、を有する液体吐出装置の制御方法であって、前記回転部材の回転により、前記ポートと前記洗浄液通路及び前記廃液通路との間の連通状態を変更させる。
【0008】
本開示に係るプログラムは、ノズルが開口する吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記吐出面を被覆するキャップと、吸引ポンプと、洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、固定部材、回転部材及び流路部材を有する切換バルブと、を備え、前記固定部材は、前記固定部材に対して回転し、前記流路部材を支持する本体と、前記本体から突出する凸形状を有し且つ前記洗浄液タンクにチューブを介して連通される洗浄液上流ポート、前記本体から突出する凸形状を有し且つ前記キャップにチューブを介して連通される洗浄液下流ポート及び廃液ポート、及び、前記本体から突出する凸形状を有し且つ、前記吸引ポンプが設けられたチューブに連通される吸気ポート、を含むポートを有し、前記回転部材は、前記固定部材に対して回転し、第1洗浄液通路を有し、前記流路部材は、前記回転部材に装着されて前記回転部材と共に前記固定部材に対して回転し、前記第1洗浄液通路に接続されて、前記洗浄液上流ポートと前記洗浄液下流ポートとの間を連通される洗浄液通路を形成する第2洗浄液通路と、前記廃液ポートと前記吸気ポートとの間を連通される廃液通路と、を有する液体吐出装置に、前記回転部材の回転により、前記ポートと前記洗浄液通路及び前記廃液通路との間の連通状態を変更させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、固定部材に対して回転部材及び流路部材が回転される。これにより、洗浄液通路が洗浄液上流ポート及び洗浄液下流ポートに連通され、廃液通路が廃液ポート及び吸気ポートに連通される。この状態で、吸引ポンプが駆動されると、吸気ポート、廃液通路及び廃液ポートを介してキャップ内が吸引される。さらに、キャップに連通される洗浄液下流ポート、洗浄液通路及び洗浄液上流ポートを介して洗浄液タンクから洗浄液が吸引されて、キャップ内に流入する。この洗浄液によって、キャップに被覆された吐出面が洗浄されることによって、吐出面に付着した液体が除去される。よって、吐出面における付着物に起因したノズルからの液体の吐出不良を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施の形態に係る液体吐出装置を上から見た概略図である。
液体吐出装置の構成を示すブロック図である。
メンテナンスユニットを示す概略図である。
切換バルブの一部を切断した斜視図である。
図5Aは、洗浄液通路が第1洗浄液上流ポートと第1洗浄液下流ポートとの間に連通された切換バルブを示す概略図である。図5Bは、廃液通路が第1廃液ポートと吸気ポートとの間に連通された切換バルブを示す概略図である。
回転部材が待機位置に配置された切換バルブを示す断面図である。
図7Aは、回転部材が第1パージ位置に配置された切換バルブを示す断面図である。図7Bは、回転部材が第1洗浄位置に配置された切換バルブを示す断面図である。
図8Aは、回転部材が第1昇圧位置に配置された切換バルブを示す断面図である。図8Bは、回転部材が第1空吸引位置に配置された切換バルブを示す断面図である。
図9Aは、回転部材が第2パージ位置に配置された切換バルブを示す断面図である。図9Bは、回転部材が第2洗浄位置に配置された切換バルブを示す断面図である。
図10Aは、回転部材が第2昇圧位置に配置された切換バルブを示す断面図である。図10Bは、回転部材が第2空吸引位置に配置された切換バルブを示す断面図である。
図11Aは、回転部材が排気パージ位置に配置された切換バルブを示す断面図である。図11Bは、回転部材が排気空吸引位置に配置された切換バルブを示す断面図である。
液体吐出装置のメンテナンス処理の一例を示すフローチャートである。
変形例1に係る液体吐出装置のメンテナンス処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

ブラザー工業株式会社
複合機
2日前
ブラザー工業株式会社
工作機械
1日前
ブラザー工業株式会社
定着装置
1日前
ブラザー工業株式会社
定着装置
1日前
ブラザー工業株式会社
定着装置
1日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
2日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
2日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
2日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
6日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
2日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
2日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
2日前
ブラザー工業株式会社
シート搬送装置
1日前
ブラザー工業株式会社
サポートプログラム
1日前
ブラザー工業株式会社
サポートプログラム
1日前
ブラザー工業株式会社
読取装置および複合機
1日前
ブラザー工業株式会社
読取装置および複合機
1日前
ブラザー工業株式会社
レーザユニット、及び画像形成装置
1日前
ブラザー工業株式会社
画像読取装置、画像形成装置及び複合機
3日前
ブラザー工業株式会社
液体吐出装置、その制御方法及びプログラム
1日前
ブラザー工業株式会社
液体吐出装置及びそれに用いられる液体セット
8日前
ブラザー工業株式会社
コンピュータプログラム、および、情報処理装置
3日前
ブラザー工業株式会社
情報処理装置、及び、情報処理装置用プログラム
9日前
ブラザー工業株式会社
搬送装置、プリンタ、制御方法、及びプログラム
10日前
ブラザー工業株式会社
シート搬送装置、定着装置、および画像形成装置
1日前
ブラザー工業株式会社
プログラムセット、起動方法およびセットアップ方法
1日前
ブラザー工業株式会社
液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法及びプログラム
1日前
ブラザー工業株式会社
スキャナ、スキャナのためのコンピュータプログラム及び方法
1日前
ブラザー工業株式会社
ラベル貼付装置
7日前
ブラザー工業株式会社
端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置、及び、端末装置のための制御方法
1日前
ブラザー工業株式会社
端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置、及び、端末装置のための制御方法
1日前
ブラザー工業株式会社
給送トレイ及びそれを備えた画像記録装置
7日前
ブラザー工業株式会社
端末装置のためのコンピュータプログラム、端末装置、及び、端末装置を制御するための方法
1日前
個人
箔熱転写装置
1日前
続きを見る