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公開番号
2025132498
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024030117
出願日
2024-02-29
発明の名称
液体吐出装置、その制御方法及びプログラム
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B41J
2/17 20060101AFI20250903BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】ノズルへの液体供給に係る時間の短縮と廃液量の削減とを共に実現する。
【解決手段】プリンタのCPUは、先ず、バルブ81が開位置かつバルブ82~84が閉位置にある状態でポンプ51を駆動させることで、キャップ50内に吸引力を生じさせ、インクタンク71からチューブ61を介して流路120Kにブラックのインクを供給する(S1:第1ステップ)。その後、CPU91は、バルブ82が開位置かつバルブ81,83,84が閉位置にある状態でポンプ51を駆動させることで、キャップ50内に吸引力を生じさせ、インクタンク72からチューブ62を介して流路120Yにイエローのインクを供給する(S3:第2ステップ)。S3でキャップ50内に生じる吸引力は、S1でキャップ50内に生じる吸引力よりも弱い。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
第1ノズル及び第2ノズルが開口したノズル面を有するヘッドと、
前記ノズル面に接触して前記第1ノズル及び前記第2ノズルを覆うキャップと、
前記キャップに接続されたポンプと、
第1液体を貯留し、前記第1ノズルと第1流路を介して連通した第1タンクと、
第2液体を貯留し、前記第2ノズルと第2流路を介して連通した第2タンクと、
前記第1流路を開放する開位置及び前記第1流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第1バルブと、
前記第2流路を開放する開位置及び前記第2流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第2バルブと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1バルブが開位置かつ前記第2バルブが閉位置にある状態で前記ポンプを駆動させることで、前記キャップ内に第1吸引力を生じさせ、前記第1タンクから前記第1流路を介して前記第1ノズルに前記第1液体を供給する第1ステップと、
前記第1ステップの後、前記第1バルブが閉位置かつ前記第2バルブが開位置にある状態で前記ポンプを駆動させることで、前記キャップ内に前記第1吸引力よりも弱い第2吸引力を生じさせ、前記第2タンクから前記第2流路を介して前記第2ノズルに前記第2液体を供給する第2ステップと、
を実行することを特徴とする、液体吐出装置。
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【請求項2】
前記制御部は、
前記第1ステップの後かつ前記第2ステップの前に、前記第1バルブが開位置かつ前記第2バルブが開位置にある状態とする第3ステップ
をさらに実行することを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第3ステップにおいて、前記ポンプを停止させることを特徴とする、請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第3ステップにおいて、前記ポンプを駆動させることを特徴とする、請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記ノズル面に第3ノズルがさらに開口し、
前記キャップは、前記第1ノズル、前記第2ノズル及び前記第3ノズルを覆い、
第3液体を貯留し、前記第3ノズルと第3流路を介して連通した第3タンクと、
前記第3流路を開放する開位置及び前記第3流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第3バルブと、をさらに備え、
前記制御部は、
前記第1ステップの後かつ前記第2ステップの前に、
前記第1バルブが開位置、前記第2バルブが開位置、かつ、前記第3バルブが閉位置にある状態とする第4ステップと、
前記第4ステップの後、前記第1バルブが開位置、前記第2バルブが開位置、かつ、前記第3バルブが開位置にある状態とする第5ステップと、
をさらに実行することを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
第1ノズル及び第2ノズルが開口したノズル面を有するヘッドと、前記ノズル面に接触して前記第1ノズル及び前記第2ノズルを覆うキャップと、前記キャップに接続されたポンプと、第1液体を貯留し、前記第1ノズルと第1流路を介して連通した第1タンクと、第2液体を貯留し、前記第2ノズルと第2流路を介して連通した第2タンクと、前記第1流路を開放する開位置及び前記第1流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第1バルブと、前記第2流路を開放する開位置及び前記第2流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第2バルブと、を備えた液体吐出装置を制御する制御方法であって、
前記第1バルブが開位置かつ前記第2バルブが閉位置にある状態で前記ポンプを駆動させることで、前記キャップ内に第1吸引力を生じさせ、前記第1タンクから前記第1流路を介して前記第1ノズルに前記第1液体を供給する第1ステップと、
前記第1ステップの後、前記第1バルブが閉位置かつ前記第2バルブが開位置にある状態で前記ポンプを駆動させることで、前記キャップ内に前記第1吸引力よりも弱い第2吸引力を生じさせ、前記第2タンクから前記第2流路を介して前記第2ノズルに前記第2液体を供給する第2ステップと、
を実行することを特徴とする、制御方法。
【請求項7】
第1ノズル及び第2ノズルが開口したノズル面を有するヘッドと、前記ノズル面に接触して前記第1ノズル及び前記第2ノズルを覆うキャップと、前記キャップに接続されたポンプと、第1液体を貯留し、前記第1ノズルと第1流路を介して連通した第1タンクと、第2液体を貯留し、前記第2ノズルと第2流路を介して連通した第2タンクと、前記第1流路を開放する開位置及び前記第1流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第1バルブと、前記第2流路を開放する開位置及び前記第2流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第2バルブと、を備えた液体吐出装置に用いられる制御部を、
前記第1バルブが開位置かつ前記第2バルブが閉位置にある状態で前記ポンプを駆動させることで、前記キャップ内に第1吸引力を生じさせ、前記第1タンクから前記第1流路を介して前記第1ノズルに前記第1液体を供給する第1ステップと、
前記第1ステップの後、前記第1バルブが閉位置かつ前記第2バルブが開位置にある状態で前記ポンプを駆動させることで、前記キャップ内に前記第1吸引力よりも弱い第2吸引力を生じさせ、前記第2タンクから前記第2流路を介して前記第2ノズルに前記第2液体を供給する第2ステップと、
を実行可能な手段として機能させることを特徴とする、プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルが開口したノズル面を有するヘッドとノズル面に接触してノズルを覆うキャップとを備えた液体吐出装置、その制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の吐出口が開口した吐出口面を有する記録ヘッドと、吐出口面に密着した回復桶と、回復桶に接続されたポンプと、各色インクを貯留し、各色の吐出口とチューブを介して連通した複数のインクタンクと、各チューブの途中に設けられた複数の弁と、を備えたインクジェット記録装置が開示されている。ポンプの駆動により回復桶の内部が負圧状態となると、記録ヘッドの各色の吐出口からインクが流出され、一度回復桶に貯留された後、廃インクタンクへと引き込まれて行く。各インクタンク内のインクは、チューブを通過することによって記録ヘッドのそれぞれに供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-082517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
各タンクからヘッドのノズルに液体を供給するため、ポンプを駆動させ、キャップ内に吸引力を生じさせることが考えられる。この場合に、全てのバルブ(第1バルブ、第2バルブ)が開位置にある状態でポンプを駆動させると、キャップ内の吸引力が複数の流路(第1流路、第2流路)に分散されるため、液体供給に係る時間が長くなる。そこで、流路毎に、第1バルブ及び第2バルブのうち当該流路に対応する一方のバブルが開位置かつ他方のバルブが閉位置にある状態で、ポンプを駆動させる。これにより、キャップ内の吸引力が複数の流路に分散されず、液体供給に係る時間を短縮できる。
【0005】
しかしながら、流路毎のポンプ駆動において同じ吸引力を生じさせると、廃液量が多くなる。具体的には、第1流路に対する液体供給時に、第2流路に対応し閉位置とされた第2バブルと第2ノズルとの間に、負圧が生じる。その後、第2流路に対する液体供給時に、第2バルブが閉位置から開位置に切り替えられると、上記負圧の解消により第2タンクの液体が第2ノズルに向けて移動する。その後、ポンプが駆動され、第1流路に対する液体供給時と同じ吸引力が生じると、第1流路に対する液体供給時と同量のインクが第2ノズルに向けて移動し、上記負圧の解消により移動した液体は廃液となる。
【0006】
本発明の目的は、ノズルへの液体供給に係る時間の短縮と廃液量の削減とを共に実現することができる液体吐出装置、その制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る液体吐出装置は、第1ノズル及び第2ノズルが開口したノズル面を有するヘッドと、前記ノズル面に接触して前記第1ノズル及び前記第2ノズルを覆うキャップと、前記キャップに接続されたポンプと、第1液体を貯留し、前記第1ノズルと第1流路を介して連通した第1タンクと、第2液体を貯留し、前記第2ノズルと第2流路を介して連通した第2タンクと、前記第1流路を開放する開位置及び前記第1流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第1バルブと、前記第2流路を開放する開位置及び前記第2流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第2バルブと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1バルブが開位置かつ前記第2バルブが閉位置にある状態で前記ポンプを駆動させることで、前記キャップ内に第1吸引力を生じさせ、前記第1タンクから前記第1流路を介して前記第1ノズルに前記第1液体を供給する第1ステップと、前記第1ステップの後、前記第1バルブが閉位置かつ前記第2バルブが開位置にある状態で前記ポンプを駆動させることで、前記キャップ内に前記第1吸引力よりも弱い第2吸引力を生じさせ、前記第2タンクから前記第2流路を介して前記第2ノズルに前記第2液体を供給する第2ステップと、を実行することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る制御方法は、第1ノズル及び第2ノズルが開口したノズル面を有するヘッドと、前記ノズル面に接触して前記第1ノズル及び前記第2ノズルを覆うキャップと、前記キャップに接続されたポンプと、第1液体を貯留し、前記第1ノズルと第1流路を介して連通した第1タンクと、第2液体を貯留し、前記第2ノズルと第2流路を介して連通した第2タンクと、前記第1流路を開放する開位置及び前記第1流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第1バルブと、前記第2流路を開放する開位置及び前記第2流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第2バルブと、を備えた液体吐出装置を制御する制御方法であって、前記第1バルブが開位置かつ前記第2バルブが閉位置にある状態で前記ポンプを駆動させることで、前記キャップ内に第1吸引力を生じさせ、前記第1タンクから前記第1流路を介して前記第1ノズルに前記第1液体を供給する第1ステップと、前記第1ステップの後、前記第1バルブが閉位置かつ前記第2バルブが開位置にある状態で前記ポンプを駆動させることで、前記キャップ内に前記第1吸引力よりも弱い第2吸引力を生じさせ、前記第2タンクから前記第2流路を介して前記第2ノズルに前記第2液体を供給する第2ステップと、を実行することを特徴とする。
【0009】
本発明に係るプログラムは、第1ノズル及び第2ノズルが開口したノズル面を有するヘッドと、前記ノズル面に接触して前記第1ノズル及び前記第2ノズルを覆うキャップと、前記キャップに接続されたポンプと、第1液体を貯留し、前記第1ノズルと第1流路を介して連通した第1タンクと、第2液体を貯留し、前記第2ノズルと第2流路を介して連通した第2タンクと、前記第1流路を開放する開位置及び前記第1流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第1バルブと、前記第2流路を開放する開位置及び前記第2流路を閉鎖する閉位置を選択的に取り得る第2バルブと、を備えた液体吐出装置に用いられる制御部を、前記第1バルブが開位置かつ前記第2バルブが閉位置にある状態で前記ポンプを駆動させることで、前記キャップ内に第1吸引力を生じさせ、前記第1タンクから前記第1流路を介して前記第1ノズルに前記第1液体を供給する第1ステップと、前記第1ステップの後、前記第1バルブが閉位置かつ前記第2バルブが開位置にある状態で前記ポンプを駆動させることで、前記キャップ内に前記第1吸引力よりも弱い第2吸引力を生じさせ、前記第2タンクから前記第2流路を介して前記第2ノズルに前記第2液体を供給する第2ステップと、を実行可能な手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
第1ステップ及び第2ステップと、流路毎に液体供給を行うことで、キャップ内の吸引力が複数の流路に分散されず、液体供給に係る時間を短縮できる。また、第1ステップ及び第2ステップにおいて同じ吸引力を生じさせるのではなく、第2ステップにおいて第1ステップよりも小さな吸引力を生じさせる。これにより、第1ステップで生じた負圧分の液体が第2ノズルに向けて移動しても、廃液量を削減できる。つまり、本発明によれば、ノズルへの液体供給に係る時間の短縮と廃液量の削減とを共に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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