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公開番号2025132604
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030277
出願日2024-02-29
発明の名称水素タンクのバルブ構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類F17C 13/04 20060101AFI20250903BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】構造の複雑化を抑制しつつ、放出口の位置を変更できる水素タンクのバルブ構造を提供する。
【解決手段】水素タンクのバルブ構造1は、水素タンクの口金100に装着されるとともに、水素タンクの内部と連通する第1連通路20を有するバルブボディ2と、スペーサ3を介してバルブボディ2に取り付けられた溶栓弁4とを備える。スペーサ3は、第1連通路20と連通する第2連通路30と、スペーサ3の外壁に設けられる放出口31とを有する。第2連通路30と放出口31とは、溶栓弁4の閉弁時に弁体42によって遮断され、溶栓弁4の開弁時に互いに連通する。放出口31は、スペーサ3の外壁のうち、バルブボディ2に接する外壁以外且つ溶栓弁4に接する外壁以外の外壁に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水素タンクのバルブ構造であって、
前記水素タンクの口金に装着されるとともに、前記水素タンクの内部と連通する第1連通路を有するバルブボディと、
スペーサを介して前記バルブボディに取り付けられた溶栓弁と、
を備え、
前記スペーサは、前記第1連通路と連通する第2連通路と、前記スペーサの外壁に設けられた放出口とを有し、
前記第2連通路と前記放出口とは、前記溶栓弁の閉弁時に前記溶栓弁の弁体によって遮断され、前記溶栓弁の開弁時に互いに連通し、
前記放出口は、前記スペーサの外壁のうち、前記バルブボディに接する外壁以外且つ前記溶栓弁に接する外壁以外の外壁に設けられていることを特徴とする水素タンクのバルブ構造。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記溶栓弁は、前記弁体を閉弁方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材に並設される可溶部材とを有し、
前記押圧部材と前記可溶部材との並設方向と直交する方向から見たとき、前記放出口は、前記可溶部材とは反対側に配置されている請求項1に記載の水素タンクのバルブ構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水素タンクのバルブ構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、水素タンク、及び、水素タンクと燃料電池とを接続するとともに、水素を外部に放出する放出口が設けられた水素配管を備えた燃料電池車両が開示されている。この燃料電池車両では、水素配管に熱作動式過圧防止装置及び圧力作動式過圧防止装置をそれぞれ設けることで、水素タンクの内部温度が所定温度以上、又は水素タンクの内部圧力が所定圧力以上になるときに、水素配管を流れる水素を放出口から放出し、水素タンクの安全性を維持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-88966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1に記載の燃料電池車両では、水素配管を用いることが前提となっているため、バルブ構造が複雑になる問題があった。加えて、放出口が水素タンクと燃料電池とを接続する水素配管に設けられているため、放出口の位置を自由に変更することができない問題もあった。
【0005】
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、構造の複雑化を抑制しつつ、放出口の位置を変更できる水素タンクのバルブ構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る水素タンクのバルブ構造は、前記水素タンクの口金に装着されるとともに、前記水素タンクの内部と連通する第1連通路を有するバルブボディと、スペーサを介して前記バルブボディに取り付けられた溶栓弁と、を備え、前記スペーサは、前記第1連通路と連通する第2連通路と、前記スペーサの外壁に設けられた放出口とを有し、前記第2連通路と前記放出口とは、前記溶栓弁の閉弁時に前記溶栓弁の弁体によって遮断され、前記溶栓弁の開弁時に互いに連通し、前記放出口は、前記スペーサの外壁のうち、前記バルブボディに接する外壁以外且つ前記溶栓弁に接する外壁以外の外壁に設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る水素タンクのバルブ構造では、溶栓弁はスペーサを介してバルブボディに取り付けられているため、水素配管を有する従来の構造と比べて、構造が簡単になる。また、溶栓弁がバルブボディに直接取り付けられておらず、スペーサを介してバルブボディに取り付けられることで、水素ガスの放出口をバルブボディに設けずに、スペーサに設けることが可能になるので、放出口を配置可能な箇所が増える。加えて、放出口は、スペーサの外壁のうち、バルブボディに接する外壁以外且つ溶栓弁に接する外壁以外の外壁に設けられているため、バルブボディに接する外壁以外且つ溶栓弁に接する外壁以外のスペーサの外壁であれば、放出口の位置を自由に変更することができる。従って、バルブ構造の周辺部品の配置関係に応じて、周辺部品と干渉しないように、放出口の位置を調整することが可能になる。その結果、構造の複雑化を抑制しつつ、放出口の位置を変更できる水素タンクのバルブ構造を実現できる。
【0008】
本発明に係る水素タンクのバルブ構造において、前記溶栓弁は、前記弁体を閉弁方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材に並設される可溶部材とを有し、前記押圧部材と前記可溶部材との並設方向と直交する方向から見たとき、前記放出口は、前記可溶部材とは反対側に配置されていることが好適である。このようにすれば、水素放出による溶栓弁への影響を防止することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、構造の複雑化を抑制しつつ、放出口の位置を変更できる水素タンクのバルブ構造を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る水素タンクのバルブ構造を示す斜視図である。
実施形態に係る水素タンクのバルブ構造を示す側面図である。
図2のA-A線に沿う断面図である。
図2のB-B線に沿う断面図である。
溶栓弁の開弁状態を示す断面図である。
溶栓弁の開弁状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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