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公開番号2025136649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035374
出願日2024-03-07
発明の名称ハイブリッド車
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60W 10/26 20060101AFI20250911BHJP(車両一般)
要約【課題】触媒装置の暖機中に電池の出力電力を増やす場合に部品保護を成立させつつ走行性の低下を抑制すること。
【解決手段】走行制御と電池制御とを実行する制御装置を備えたハイブリッド車であって、電池制御は、触媒装置の暖機中ではない場合に電池の下限電圧を第1下限値に設定し、かつ電池の放電可能電力を第1上限値に設定する第1放電制御と、触媒装置の暖機中である場合に電池の下限電圧を第1下限値よりも小さい第2下限値に設定し、かつ電池の放電可能電力を第1上限値よりも大きい第2上限値に設定する第2放電制御とを含み、走行制御は、電池の放電可能電力に一時的な増加分を加えた電力を電池から出力させる過渡制御を含み、制御装置は第1放電制御を実行中には増加分を第1増加量に設定し、第2放電制御を実行中には増加分を第1増加量よりも小さい第2増加量に設定する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関と、
電動機と、
前記電動機に供給するための電力を蓄える電池と、
前記内燃機関から排出される排気を浄化する触媒装置と、
前記内燃機関および前記電動機を制御する走行制御を実行するとともに、前記電池を管理する電池制御を実行する制御装置と、
を備えたハイブリッド車であって、
前記電池制御は、
前記触媒装置の暖機中ではない場合に前記電池の下限電圧を第1下限値に設定し、かつ前記電池の放電可能電力を第1上限値に設定した第1設定状態で前記電池の放電を制御する第1放電制御と、
前記触媒装置の暖機中である場合に前記電池の下限電圧を前記第1下限値よりも小さい第2下限値に設定し、かつ前記電池の放電可能電力を前記第1上限値よりも大きい第2上限値に設定した第2設定状態で前記電池の放電を制御する第2放電制御と、を含み、
前記走行制御は、
前記電池の出力電力を一時的に増加させる際の増加分を設定する設定制御と、
前記電池の放電可能電力に前記増加分を加えた電力を前記電池から出力して走行する過渡制御と、を含み、
前記制御装置は、
前記第1放電制御を実行中には前記増加分を第1増加量に設定し、
前記第2放電制御を実行中には前記増加分を前記第1増加量よりも小さい第2増加量に設定し、
前記第2放電制御を実行中に前記過渡制御を実行する場合には、前記第2上限値に前記第2増加量を加えた電力を前記電池から出力させる
ことを特徴とするハイブリッド車。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記第1上限値は、前記電池が前記放電可能電力で放電し続けた際に前記電池の電圧が前記第1下限値に到達するまでの出力継続時間が第1継続時間となる電力に設定され、
前記第2上限値は、前記電池が前記放電可能電力で放電し続けた際に前記電池の電圧が前記第2下限値に到達するまでの出力継続時間が前記第1継続時間よりも短い第2継続時間となる電力に設定されている
ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車。
【請求項3】
前記第1増加量は、前記第1上限値に前記増加分を加えた電力を前記電池から出力し続けた際に前記電池の電圧が前記第1下限値に到達するまでの出力継続時間が前記第2継続時間よりも短い第3継続時間となる電力に設定され、
前記第2増加量は、前記第2上限値に前記増加分を加えた電力を前記電池から出力し続けた際に前記電池の電圧が前記第2下限値に到達するまでの出力継続時間が前記第3継続時間となる電力に設定されている
ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッド車に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エンジンの排気を浄化する触媒装置を備えたハイブリッド車が開示されている。特許文献1に記載の構成では、触媒装置を暖機する必要がある場合に要求パワーを電池の出力電力で満たせるときには、エンジンをアイドル回転数で駆動して排気熱で触媒装置を暖機する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-042700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の構成では、触媒装置を暖機する必要がある場合でも要求パワーが電池の出力制限を超えているときには触媒装置を暖機しない。そこで、触媒装置を暖機する必要がある場合には電池の出力制限を緩和することが考えられる。
【0005】
しかしながら、電池の出力制限が緩和されると出力電力が大きくなることに伴い電圧降下分が大きくなる。そのため、触媒装置の暖機中に想定よりも大きな電力が使用されると、電圧降下分も想定よりも大きくなるので、早期に電池の電圧が下限電圧に到達することに加え下限電圧割れを起こす虞がある。下限電圧割れは部品保護の観点で好ましくない。部品保護を成立させるために、電池の電圧が下限電圧に到達した場合にモータの出力トルクを制限することになる。この場合には、早期に駆動力が制限され、ショックやもたつき等を招いてしまう。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、触媒装置の暖機中に電池の出力電力を増やす場合に部品保護を成立させつつ走行性の低下を抑制することができるハイブリッド車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、内燃機関と、電動機と、前記電動機に供給するための電力を蓄える電池と、前記内燃機関から排出される排気を浄化する触媒装置と、前記内燃機関および前記電動機を制御する走行制御を実行するとともに、前記電池を管理する電池制御を実行する制御装置と、を備えたハイブリッド車であって、前記電池制御は、前記触媒装置の暖機中ではない場合に前記電池の下限電圧を第1下限値に設定し、かつ前記電池の放電可能電力を第1上限値に設定した第1設定状態で前記電池の放電を制御する第1放電制御と、前記触媒装置の暖機中である場合に前記電池の下限電圧を前記第1下限値よりも小さい第2下限値に設定し、かつ前記電池の放電可能電力を前記第1上限値よりも大きい第2上限値に設定した第2設定状態で前記電池の放電を制御する第2放電制御と、を含み、前記走行制御は、前記電池の出力電力を一時的に増加させる際の増加分を設定する設定制御と、前記電池の放電可能電力に前記増加分を加えた電力を前記電池から出力して走行する過渡制御と、を含み、前記制御装置は、前記第1放電制御を実行中には前記増加分を第1増加量に設定し、前記第2放電制御を実行中には前記増加分を前記第1増加量よりも小さい第2増加量に設定し、前記第2放電制御を実行中に前記過渡制御を実行する場合には、前記第2上限値に前記第2増加量を加えた電力を前記電池から出力させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、触媒装置の暖機中に電池の出力電力を増やす場合に部品保護を成立させつつ走行性の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態におけるハイブリッド車を模式的に示す図である。
定常状態での放電可能電力と電池の下限電圧とを説明するための図である。
過渡的な放電可能電力を説明するための図である。
触媒暖機中に電池の出力電力を一時的に増加させた状態を説明するための図である。
設定処理フローを示すフローチャート図である。
比較例の制御を説明するための図である。
別の比較例の制御を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態におけるハイブリッド車について具体的に説明する。なお、本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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