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公開番号
2025161874
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-24
出願番号
2025135225,2025520997
出願日
2025-08-14,2024-04-24
発明の名称
電磁ノイズ抑制シート及びその製造方法、並びに電磁ノイズ抑制シートを用いたケーブル
出願人
マクセル株式会社
代理人
弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類
H05K
9/00 20060101AFI20251017BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】ケーブルやコネクタに巻き付けて使用でき、kHz~GHz帯域での電磁波吸収性能を有する電磁ノイズ抑制シートを提供する。
【解決手段】本願の電磁ノイズ抑制シート10は、基材11と、磁性層12とを備え、磁性層12は、磁性材料と、バインダとを含み、前記バインダは、ガラス転移温度が-50℃~0℃の非晶性樹脂(A)と、ガラス転移温度が10℃以上の非晶性樹脂(B)とを含む。また、本願の電磁ノイズ抑制シートの製造方法は、磁性材料と、ガラス転移温度が-50℃~0℃の非晶性樹脂(A)と、ガラス転移温度が10℃以上の非晶性樹脂(B)とを、溶媒と共に混合して磁性層形成用塗料を作製する工程と、前記磁性層形成用塗料を基材に塗布して乾燥する工程とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、磁性層とを含む電磁ノイズ抑制シートであって、
前記磁性層は、磁性材料と、バインダとを含み、
前記バインダは、ガラス転移温度が-50℃~0℃の非晶性樹脂(A)と、ガラス転移温度が10℃以上の非晶性樹脂(B)とを含むことを特徴とする電磁ノイズ抑制シート。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記非晶性樹脂(A)が、ガラス転移温度が-50℃~0℃の非晶性ポリエステル(a)であり、前記非晶性樹脂(B)が、ガラス転移温度が10℃以上の非晶性ポリエステル(b)である請求項1に記載の電磁ノイズ抑制シート。
【請求項3】
前記非晶性ポリエステル(a)及び前記非晶性ポリエステル(b)の含有割合が、質量比で、(a):(b)=95:5~35:65である請求項2に記載の電磁ノイズ抑制シート。
【請求項4】
前記非晶性ポリエステル(a)及び前記非晶性ポリエステル(b)の含有割合が、質量比で、(a):(b)=90:10~50:50である請求項2に記載の電磁ノイズ抑制シート。
【請求項5】
前記非晶性ポリエステル(a)及び前記非晶性ポリエステル(b)の少なくとも一方が、アミド結合により架橋された架橋部を含む請求項2に記載の電磁ノイズ抑制シート。
【請求項6】
前記非晶性樹脂(A)及び前記非晶性樹脂(B)の合計量が、前記バインダの全量に対して、90質量%以上である請求項1に記載の電磁ノイズ抑制シート。
【請求項7】
前記磁性材料が、軟磁性材料を含む請求項1に記載の電磁ノイズ抑制シート。
【請求項8】
前記軟磁性材料が、カルボニル鉄である請求項7に記載の電磁ノイズ抑制シート。
【請求項9】
前記磁性層に含まれる前記軟磁性材料の体積含有率が、30~80%である請求項7に記載の電磁ノイズ抑制シート。
【請求項10】
前記基材が、樹脂製フィルムである請求項1に記載の電磁ノイズ抑制シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は、kHz~GHz帯域での電磁波を吸収する電磁ノイズ抑制シートに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話に代表される無線通信技術の発達に伴い、様々な機器やセンサが無線によってネットワークにつながりつつある。また、医療分野でも感染予防の観点から機器のコードレス化が進み、医療機器が無線でつながり始めている。これらの通信は比較的短距離での高速大容量が求められており、利用周波数が高い。この様な高周波数を利用する機器の増加に伴い、機器から発生する電磁ノイズによる動作不良・利用電磁波との干渉等によって電子機器や通信に不具合が起こる危険性が増大している。更に、近年、自動車の衝突事故防止を目的としたミリ波レーダの搭載も始まっている。これら医療、自動車分野の機器での不具合は人命に影響を与えるため、誤動作があってはならない。そこで、機器の電磁ノイズやそれによって生じる干渉による不具合の防止、いわゆるEMC(Electromagnetic Compatibility:電磁両立性)対策としての電磁ノイズ抑制シートを、kHz~GHz帯域の電磁波を発受信する回路素子や伝送路に適用する必要性が高まっている。
【0003】
このような状況の中で、特許文献1には、磁性粉末及びバインダ樹脂を含有する磁性体層と、高分子化合物製フィルム層とを積層した積層体を、電磁波の透過を抑制する磁性シートとして用いることが提案されている。ここで、特許文献1の積層体の磁性体層に用いるバインダ樹脂には、結晶性ポリエステル樹脂が含まれているため、強度に優れたタックのない積層体が実現可能となる。一方、磁性体層に結晶性ポリエステル樹脂が含まれていると、磁性体層の製造時の乾燥工程で、バインダ樹脂の結晶性が増大するため、磁性体層が硬化してしまい、上記積層体を磁性シートとしてケーブルやコネクタに巻き付けて使用すると、磁性体層にクラックが生じる可能性がある。また、磁性体層に結晶性ポリエステル樹脂が含まれていると、磁性体層と高分子化合物製フィルム層との密着性が低下し、磁性体層と高分子化合物製フィルム層とが剥がれる可能性がある。
【0004】
また、本願の電磁ノイズ抑制シートの用途に関連する先行技術文献として特許文献2がある。特許文献2には、粒子状の磁性材料が高分子材料に分散された磁性シース層が、押出成形体として形成された通信用電線が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-36965号公報(特許第6428033号公報)
特開2022-108557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願は、上記問題を解決したもので、電磁ノイズの影響を防ぎたい電子装置の凹凸面や曲面に貼り付けたり、特にケーブルやコネクタに巻き付けて使用でき、kHz~GHz帯域での電磁波吸収性能を有する電磁ノイズ抑制シートを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の電磁ノイズ抑制シートは、基材と、磁性層とを含み、前記磁性層は、磁性材料と、バインダとを含み、前記バインダは、ガラス転移温度が-50℃~0℃の非晶性樹脂(A)と、ガラス転移温度が10℃以上の非晶性樹脂(B)とを含む。
【0008】
本願の電磁ノイズ抑制シートの製造方法は、前記本願の電磁ノイズ抑制シートを製造する方法であって、磁性材料と、ガラス転移温度が-50℃~0℃の非晶性樹脂(A)と、ガラス転移温度が10℃以上の非晶性樹脂(B)とを、溶媒と共に混合して磁性層形成用塗料を作製する工程と、前記磁性層形成用塗料を基材に塗布して乾燥する工程とを含む。
【0009】
本願のケーブルは、前記本願の電磁ノイズ抑制シートを含む。
【発明の効果】
【0010】
本願によれば、電子機器の凹凸面や曲面に貼り付けたり、ケーブルやコネクタに巻き付けて使用でき、kHz~GHz帯域での電磁波吸収性能を有する電磁ノイズ抑制シートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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