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公開番号2025056583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023166154
出願日2023-09-27
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社,国立研究開発法人理化学研究所
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C08F 212/12 20060101AFI20250401BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】自己修復性を有し、耐亀裂成長性に優れたタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分とエチレン-アニシルプロピレン共重合体とを含むゴム組成物からなるタイヤ部材を備えるタイヤであって、
前記共重合体は、ソフトセグメントのブロックとハードセグメントのブロックとからなるブロック共重合体であり、
前記ソフトセグメントは、エチレンとアニシルプロピレンとが交互に連なってなり、かつ、前記ソフトセグメントの構造単位の合計割合が、前記共重合体の構造単位全体の60mol%以上を占め、
前記ハードセグメントは、ポリエチレンからなり、
前記共重合体は、数平均分子量が3000以上70万以下であり、
以下の式(1)を満たす、タイヤ。
前記ゴム組成物における前記ゴム成分の含有量[質量%]/前記ゴム組成物における前記共重合体の含有量[質量%]>1.0 (1)
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
ゴム成分とエチレン-アニシルプロピレン共重合体とを含むゴム組成物からなるタイヤ部材を備えるタイヤであって、
前記共重合体は、ソフトセグメントのブロックとハードセグメントのブロックとからなるブロック共重合体であり、
前記ソフトセグメントは、エチレンとアニシルプロピレンとが交互に連なってなり、かつ、前記ソフトセグメントの構造単位の合計割合が、前記共重合体の構造単位全体の60mol%以上を占め、
前記ハードセグメントは、ポリエチレンからなり、
前記共重合体は、数平均分子量が3000以上70万以下であり、
以下の式(1)を満たす、タイヤ。
前記ゴム組成物における前記ゴム成分の含有量[質量%]/前記ゴム組成物における前記共重合体の含有量[質量%]>1.0 (1)
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
以下の式(2)を満たす、請求項1に記載のタイヤ。
前記ゴム組成物における前記ゴムの含有量[質量%]/前記ゴム組成物における前記共重合体の含有量[質量%]>2.0 (2)
【請求項3】
以下の式(3)を満たす、請求項1に記載のタイヤ。
前記ゴム組成物における前記ゴムの含有量[質量%]/前記ゴム組成物における前記共重合体の含有量[質量%]>3.0 (3)
【請求項4】
前記ゴム組成物において、前記共重合体の平均ドメイン径は10nm以上10μm以下である、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記ゴム組成物は、さらに充填剤を含み、以下の式(4)を満たす、請求項1に記載のタイヤ。
前記ゴム組成物における前記ゴム成分の含有量[質量%]/前記ゴム組成物における前記充填剤の含有量[質量%]>1.0 (4)
【請求項6】
以下の式(5)を満たす、請求項5に記載のタイヤ。
前記ゴム組成物における前記ゴム成分の含有量[質量%]/前記ゴム組成物における前記充填剤の含有量[質量%]>1.2 (5)
【請求項7】
前記タイヤ部材は最大厚みが0.2mm以上の部材である、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記タイヤ部材は最大厚みが1.0mm以上の部材である、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項9】
以下の式(6)を満たす、請求項1に記載のタイヤ。
前記ゴム組成物における前記共重合体の含有量[質量%]/前記タイヤ部材の最大厚み[mm]<15 (6)
【請求項10】
以下の式(7)を満たす、請求項1に記載のタイヤ。
前記ゴム組成物における前記共重合体の含有量[質量%]/前記タイヤ部材の最大厚み[mm]<10 (7)
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤには、最近、環境への配慮などの観点から、耐久性などの性能が求められ、特に耐亀裂成長性などの向上が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、前記課題を解決し、自己修復性を有し、耐亀裂成長性に優れたタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、ゴム成分とエチレン-アニシルプロピレン共重合体とを含むゴム組成物からなるタイヤ部材を備えるタイヤであって、
前記共重合体は、ソフトセグメントのブロックとハードセグメントのブロックとからなるブロック共重合体であり、
前記ソフトセグメントは、エチレンとアニシルプロピレンとが交互に連なってなり、かつ、
前記ソフトセグメントの構造単位の合計割合が、前記共重合体の構造単位全体の60mol%以上を占め、
前記ハードセグメントは、ポリエチレンからなり、
前記共重合体は、数平均分子量が3000以上70万以下であり、
以下の式(1)を満たす、タイヤに関する。
前記ゴム組成物における前記ゴム成分の含有量[質量%]/前記ゴム組成物における前記共重合体の含有量[質量%]>1.0 (1)
【発明の効果】
【0005】
本発明は、ゴム成分とエチレン-アニシルプロピレン共重合体とを含むゴム組成物からなるタイヤ部材を備えるタイヤであって、前記共重合体は、ソフトセグメントのブロックとハードセグメントのブロックとからなるブロック共重合体であり、前記ソフトセグメントは、エチレンとアニシルプロピレンとが交互に連なってなり、かつ、前記ソフトセグメントの構造単位の合計割合が、前記共重合体の構造単位全体の60mol%以上を占め、前記ハードセグメントは、ポリエチレンからなり、前記共重合体は、数平均分子量が3000以上70万以下であり、前記式(1)を満たす、タイヤであるので、自己修復性を有し、耐亀裂成長性に優れたタイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
空気入りタイヤの一部が示された断面図である。
図1のタイヤのトレッドの近辺が示された拡大断面図である。
実施例に使用したメタロセン錯体の構造を示す図である。
実施例に使用したアニシルプロピレン類の構造を示す図である。
表1のRun 1で得られたポリマーP1の分析値及び

H NMRスペクトラムを示す図である。
表1のRun 1で得られたポリマーP1の
13
C NMRスペクトラムを示す図である。
表1のRun 1で得られたポリマーP1の分析値及び
13
C NMRスペクトラムの部分拡大図を示す図である。
表1のRun 1で得られたポリマーP1のDSCカーブを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、ゴム成分とエチレン-アニシルプロピレン共重合体とを含むゴム組成物からなるタイヤ部材を備えるタイヤであって、前記共重合体は、ソフトセグメントのブロックとハードセグメントのブロックとからなるブロック共重合体であり、前記ソフトセグメントは、エチレンとアニシルプロピレンとが交互に連なってなり、かつ、前記ソフトセグメントの構造単位の合計割合が、前記共重合体の構造単位全体の60mol%以上を占め、前記ハードセグメントは、ポリエチレンからなり、前記共重合体は、数平均分子量が3000以上70万以下であり、前記式(1)を満たす、タイヤである。
【0008】
上記タイヤにより前述の効果が得られるメカニズム(理由)は必ずしも明らかではないが、以下のように推察される。
ゴム成分に対して、上記特定のエチレン-アニシルプロピレン共重合体を、関係式(1)を満たすように比較的少量配合すると、ゴムの海相中に該共重合体の島相が形成される。そして、上記共重合体のソフトセグメントの絡み合いとハードセグメントの再生により自己修復性が発現し、応力がかかった際に、該共重合体のドメインが犠牲結合的に働くことで応力が分散すると考えられる。
従って、自己修復性が付与され、耐亀裂成長性が向上すると推察される。
【0009】
このように、本発明は、上記特定のエチレン-アニシルプロピレン共重合体を「前記ゴム組成物における前記ゴムの含有量[質量%]/前記ゴム組成物における前記共重合体の含有量[質量%]>1.0 (1)」の関係を満たす構成で配合にすることにより、自己修復性を付与し、耐亀裂成長性を向上するという課題(目的)を解決するものである。すなわち、上記式(1)のパラメータは課題(目的)を規定したものではなく、本願の課題は、自己修復性を付与し、耐亀裂成長性を向上することであり、そのための解決手段として当該パラメータを満たすような構成にしたものである。
【0010】
本発明のタイヤは、ゴム組成物で構成されたタイヤ部材を有している。
以下、上記ゴム組成物に使用可能な薬品について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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