TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025095897
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212286
出願日2023-12-15
発明の名称非水電解質蓄電素子の製造方法並びに活物質及び導電助剤の再利用方法
出願人株式会社GSユアサ
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01M 10/54 20060101AFI20250619BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】非水電解質蓄電素子の製造方法並びに活物質及び導電助剤の再利用方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る非水電解質蓄電素子の製造方法は、基材と、上記基材に積層され且つ活物質、導電助剤及びバインダを含む活物質層とを有する非水電解質蓄電素子用の回収電極を準備すること、上記回収電極を上記導電助剤の熱分解温度よりも低い温度で加熱すること、上記基材と上記活物質層とを分離して上記活物質層に含まれる上記活物質及び上記導電助剤を回収すること及び回収した上記活物質及び上記導電助剤を用いて新たな電極を作製することを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、上記基材に積層され且つ活物質、導電助剤及びバインダを含む活物質層とを有する非水電解質蓄電素子用の回収電極を準備すること、
上記回収電極を上記導電助剤の熱分解温度よりも低い温度で加熱すること、
上記基材と上記活物質層とを分離して上記活物質層に含まれる上記活物質及び上記導電助剤を回収すること、及び
回収した上記活物質及び上記導電助剤を用いて新たな電極を作製すること
を備える非水電解質蓄電素子の製造方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
上記導電助剤が炭素質材料であり、
上記加熱することにおいて、上記回収電極の加熱温度が300℃以上550℃以下である請求項1に記載の非水電解質蓄電素子の製造方法。
【請求項3】
上記加熱温度が上記バインダの熱分解温度よりも高い温度である請求項2に記載の非水電解質蓄電素子の製造方法。
【請求項4】
上記加熱温度が上記バインダの熱分解温度以下である請求項2に記載の非水電解質蓄電素子の製造方法。
【請求項5】
基材と、上記基材に積層され且つ活物質、導電助剤及びバインダを含む活物質層とを有する非水電解質蓄電素子用の回収電極を準備すること、
上記回収電極を上記導電助剤の熱分解温度よりも低い温度で加熱すること、及び
上記基材と上記活物質層とを分離して上記活物質層に含まれる上記活物質及び上記導電助剤を回収すること
を備える活物質及び導電助剤の再利用方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、非水電解質蓄電素子の製造方法並びに活物質及び導電助剤の再利用方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池は、エネルギー密度の高さから、パーソナルコンピュータ、通信端末等の電子機器、自動車等に多用されている。非水電解質二次電池は、一般的には、セパレータで電気的に隔離された一対の電極と、この電極間に介在する非水電解質とを有し、両電極間で電荷輸送イオンの受け渡しを行うことで充放電するよう構成される。非水電解質二次電池以外の非水電解質蓄電素子として、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタ等のキャパシタも広く普及している。
【0003】
非水電解質蓄電素子の需要増大に伴い、使用済みの非水電解質蓄電素子に由来する廃棄物が増大し得る。また、非水電解質蓄電素子の原材料を確保することが困難になる可能性がある。このため、非水電解質蓄電素子の原材料を効率的に再利用できる技術が望まれる。このような技術として、使用済みの非水電解質蓄電素子の電極から活物質を取り出し、活物質を構成する材料を、構成元素を含む原料化合物にまで分解することなく再利用する方法(ダイレクトリサイクル)が挙げられる。特許文献1には、金属箔に電極材料が塗着されている二次電池廃材を熱分解処理して金属化合物を回収する二次電池廃材からの正極材回収方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-348782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された正極材回収方法においては、二次電池廃材から剥離した電極材料を500℃以上の温度で焼却した後に、正極材(活物質)として有用な金属化合物を回収しており、電極材料(活物質層)を構成する活物質以外の材料は回収されない。このため、環境への負荷や活物質層を構成する材料の再利用率の観点で改善の余地がある。
【0006】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、環境への負荷を低減しつつ活物質層を構成する材料の再利用率を高めることができる非水電解質蓄電素子の製造方法並びに活物質及び導電助剤の再利用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る非水電解質蓄電素子の製造方法は、基材と、上記基材に積層され且つ活物質、導電助剤及びバインダを含む活物質層とを有する非水電解質蓄電素子用の回収電極を準備すること、上記回収電極を上記導電助剤の熱分解温度よりも低い温度で加熱すること、上記基材と上記活物質層とを分離して上記活物質層に含まれる上記活物質及び上記導電助剤を回収すること、及び回収した上記活物質及び上記導電助剤を用いて新たな電極を作製することを備える。
【0008】
本発明の他の一態様に係る活物質及び導電助剤の再利用方法は、基材と、上記基材に積層され且つ活物質、導電助剤及びバインダを含む活物質層とを有する非水電解質蓄電素子用の回収電極を準備すること、上記回収電極を上記導電助剤の熱分解温度よりも低い温度で加熱すること、及び上記基材と上記活物質層とを分離して上記活物質層に含まれる上記活物質及び上記導電助剤を回収することを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明のいずれかの一態様によれば、環境への負荷を低減しつつ活物質層を構成する材料の再利用率を高めることができる非水電解質蓄電素子の製造方法、並びに活物質及び導電助剤の再利用方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施形態における非水電解質蓄電素子の製造方法を示すフロー図である。
図2は、本発明の一実施形態において製造される非水電解質蓄電素子を示す透視斜視図である。
図3は、本発明の一実施形態において製造される非水電解質蓄電素子を複数個集合して構成した蓄電装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日東精工株式会社
端子部品
1か月前
レナタ・アーゲー
電池
1か月前
株式会社潤工社
同軸ケーブル
22日前
株式会社ExH
電流開閉装置
24日前
株式会社クオルテック
空気電池
1か月前
個人
鉄心用材料とその製造方法
29日前
株式会社メルビル
ステージ
1か月前
個人
マルチバンドコイルアンテナ
9日前
エイブリック株式会社
半導体装置
24日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
24日前
三洲電線株式会社
撚線
1か月前
三菱電機株式会社
漏電遮断器
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
29日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
29日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
29日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
29日前
オムロン株式会社
電磁継電器
25日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
29日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
22日前
株式会社大阪ソーダ
複合固体電解質
3日前
矢崎総業株式会社
電線
4日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
3日前
豊田鉄工株式会社
コイル部品
1か月前
日星電気株式会社
ケーブルアセンブリ
23日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
1日前
ダイハツ工業株式会社
固定治具
3日前
中国電力株式会社
移動用変圧器
1か月前
株式会社ダイヘン
変圧器
15日前
トヨタ自動車株式会社
電源装置
24日前
オムロン株式会社
スイッチ装置
22日前
住友電装株式会社
端子台
23日前
東レエンジニアリング株式会社
実装装置
4日前
ローム株式会社
チップ部品
7日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
24日前
ローム株式会社
チップ部品
7日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
24日前
続きを見る