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公開番号2025097037
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023213090
出願日2023-12-18
発明の名称記録装置及び判定方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250623BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】液体を吐出するために熱エネルギーを発生するヒータをノズル毎に備えた液体吐出ヘッドを用いる記録装置において、ノズルの吐出状態を精度良く判定する。
【解決手段】複数のヒータの各々を駆動する駆動手段と、複数のヒータ各々に対応して設けられた複数の温度センサと、複数の温度センサの出力に基づいて、複数のノズルの各々について、液体を正常に吐出する状態か否かを判定する判定手段と、を備え、判定手段は、判定対象のノズルに対応するヒータに対し、第1駆動信号と、第1駆動信号に対しヒータの発熱が異なる第2駆動信号と、を連続して印加し、第1駆動信号の印加時に温度センサの出力の変化率と、第2駆動信号の印加時に温度センサの出力の変化率と、に基づいて、判定対象のノズルについて判定し、第1駆動信号と第2駆動信号の間のインターバルにおいて判定対象でないノズルに対応するヒータに対する駆動信号の印加を行わない。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
液体を吐出する複数のノズルと、
前記複数のノズルの各々に対応して設けられ液体を加熱する複数のヒータと、
前記複数のヒータの各々を駆動する駆動手段と、
前記複数のヒータの各々に対応して設けられた複数の温度センサと、
前記複数の温度センサの出力に基づいて、前記複数のノズルの各々について、液体を正常に吐出する状態か否かを判定する判定手段と、
を備えた液体吐出ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であって、
前記判定手段は、前記駆動手段により、判定対象の前記ノズルに対応する前記ヒータに対し、
第1駆動信号と、前記第1駆動信号に対し前記ヒータの発熱が異なる第2駆動信号と、を連続して印加し、
前記第1駆動信号の印加時の前記温度センサの出力の変化率と、
前記第2駆動信号の印加時の前記温度センサの出力の変化率と、
に基づいて、判定対象の前記ノズルについて判定し、
前記判定手段は、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の間のインターバルにおいて、判定対象でない前記ノズルに対応する前記ヒータに対する駆動信号の印加を行わないことを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号は、前記ヒータの発熱をパルス制御する信号である請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記第1駆動信号は、所定のパルス幅を有する第1パルスを含み、
前記第2駆動信号は、前記第1パルスのパルス幅と異なるパルス幅を有する第2パルスを含む請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記第1パルスは、前記ノズルから液体を吐出可能な最小のパルス幅より短いパルス幅を有し、
前記第2パルスは、前記ノズルから液体を吐出可能な最小のパルス幅より長いパルス幅を有する請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記第1パルスは、前記ノズルから液体を吐出可能な最小のパルス幅より長いパルス幅を有し、
前記第2パルスは、前記ノズルから液体を吐出可能な最小のパルス幅より短いパルス幅を有する請求項3に記載の記録装置。
【請求項6】
前記判定手段は、
前記第1駆動信号の印加時に前記温度センサの出力の変化率のピークを示す第1ピーク値と、
前記第2駆動信号の印加時に前記温度センサの出力の変化率のピークを示す第2ピーク値と、
に基づいて、判定対象の前記ノズルについて判定する請求項1~5のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項7】
前記判定手段は、前記第1ピーク値と前記第2ピーク値の差分に基づいて判定対象の前記ノズルについて判定する請求項6に記載の記録装置。
【請求項8】
前記判定手段は、
前記差分が閾値以上の場合、判定対象の前記ノズルは液体を正常に吐出する状態と判定
し、
前記差分が前記閾値より小さい場合、判定対象の前記ノズルは液体を正常に吐出する状態ではないと判定する請求項7に記載の記録装置。
【請求項9】
前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号のうち少なくとも前記ヒータの発熱が大きい方の駆動信号は、主パルスと、前記主パルスに続く前記主パルスよりパルス幅の短い副パルスと、を有する請求項1~5のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項10】
前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号は、主パルスと、前記主パルスに続く前記主パルスよりパルス幅の短い副パルスと、を有する請求項1~5のいずれか1項に記載の記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置及び判定方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
ノズルからインク液滴を吐出させ記録媒体に付着させるインクジェット方式の記録装置において、インクを吐出するために熱エネルギーを発生するヒータをノズル毎に備えた液体吐出ヘッドを用いるものがある。このような記録装置において、ノズルの目詰まり等による不吐出を判定する方法が提案されている。特許文献1には、ノズル毎に温度センサを設け、吐出後のノズルの温度変化に基づいてノズルの吐出状態を判定する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-171673公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の吐出判定方法では、まず液体吐出ヘッドに備わる複数のノズルに対応する複数のヒータの各々に第1パルスを入力して複数のヒータの温度変化の情報を取得する第1処理を行う。次に、複数のヒータの各々に第2パルスを入力して複数のヒータの温度変化の情報を取得する第2処理を行う。第1処理及び第2処理で得られた判定対象のノズルに対応するヒータに第1パルスを入力した際の温度変化の情報と第2パルスを入力した際の温度変化の情報とに基づいて、判定対象のノズルの吐出判定を行っている。この判定方法では、第1処理に要する時間は液体吐出ヘッドに備わるヒータ(ノズル)の数に応じて長くなり、第2処理は第1処理が終わった後に行われる。つまり、第1処理においてあるノズルに対応するヒータに第1パルスが入力されるタイミングと、第2処理において当該ヒータに第2パルスが入力されるタイミングと、の間のインターバルは、少なくとも第1処理に要する時間以上の長さになる。そのため、この判定方法では、判定対象のノズルに対応するヒータに第1パルスが入力されるタイミングと第2パルスが入力されるタイミングとの間のインターバルを短くすることが困難であった。インターバルが長くなると、第1パルスが入力されるタイミングにおける温度や湿度、液体の状態等の吐出状態に影響を与える諸条件が、第2パルスが入力されるタイミングにおける諸条件と一致しなくなる可能性がある。その場合、正確な吐出判定ができないという課題がある。
【0005】
本発明の目的は、液体を吐出するために熱エネルギーを発生するヒータをノズル毎に備えた液体吐出ヘッドを用いる記録装置において、ノズルの吐出状態を精度良く判定することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、液体を吐出する複数のノズルと、
前記複数のノズルの各々に対応して設けられ液体を加熱する複数のヒータと、
前記複数のヒータの各々を駆動する駆動手段と、
前記複数のヒータの各々に対応して設けられた複数の温度センサと、
前記複数の温度センサの出力に基づいて、前記複数のノズルの各々について、液体を正常に吐出する状態か否かを判定する判定手段と、
を備えた液体吐出ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であって、
前記判定手段は、前記駆動手段により、判定対象の前記ノズルに対応する前記ヒータに
対し、
第1駆動信号と、前記第1駆動信号に対し前記ヒータの発熱が異なる第2駆動信号と、を連続して印加し、
前記第1駆動信号の印加時の前記温度センサの出力の変化率と、
前記第2駆動信号の印加時の前記温度センサの出力の変化率と、
に基づいて、判定対象の前記ノズルについて判定し、
前記判定手段は、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の間のインターバルにおいて、判定対象でない前記ノズルに対応する前記ヒータに対する駆動信号の印加を行わないことを特徴とする記録装置である。
【0007】
本発明は、液体を吐出する複数のノズルと、
前記複数のノズルの各々に対応して設けられ液体を加熱する複数のヒータと、
前記複数のヒータの各々を駆動する駆動手段と、
前記複数のヒータの各々に対応して設けられた複数の温度センサと、
を備えた液体吐出ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置において、前記複数のノズルの各々について、液体を正常に吐出する状態か否かを判定する判定方法であって、
前記駆動手段により、判定対象の前記ノズルに対応する前記ヒータに対し、第1駆動信号と、前記第1駆動信号に対し前記ヒータの発熱が異なる第2駆動信号と、を連続して印加する工程と、
前記第1駆動信号の印加時の前記温度センサの出力を取得する工程と、
前記第2駆動信号の印加時の前記温度センサの出力を取得する工程と、
前記第1駆動信号の印加時の前記温度センサの出力の変化率と前記第2駆動信号の印加時の前記温度センサの出力の変化率とに基づいて、判定対象の前記ノズルについて判定する工程と、
を有し、
前記第1駆動信号と前記第2駆動信号の間のインターバルにおいて、判定対象でない前記ノズルに対応する前記ヒータに対する駆動信号の印加を行わないことを特徴とする判定方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、液体を吐出するために熱エネルギーを発生するヒータをノズル毎に備えた液体吐出ヘッドを用いる記録装置において、ノズルの吐出状態を精度良く判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例の記録装置を示す斜視図である。
実施例の記録装置の制御構成を示すブロック図である。
実施例の素子基板の構成を示す図である。
実施例の素子基板の斜視図である。
実施例の素子基板の断面図である。
実施例の素子基板に設けられたヒータの模式的回路図である。
実施例の素子基板に形成されたヒータの動作を示すタイミングチャートである。
実施例の素子基板に形成された温度センサの模式的回路図である。
実施例の素子基板に設けられた温度センサの動作を示すタイミングチャートである。
実施例の素子基板の構成を示す図である。
実施例1の吐出判定処理の概要を示すフローチャートである。
実施例1の吐出判定処理を示すフローチャートである。
実施例1のノズル吐出判定処理のヒータの駆動信号を示すタイミングチャートである。
実施例1のノズル吐出判定処理を示すタイミングチャートである。
比較例の吐出判定処理を示すフローチャートである。
比較例のノズル吐出判定処理のヒータの駆動信号を示すタイミングチャートである。
比較例のノズル吐出判定処理を示すタイミングチャートである。
実施例2のノズル吐出判定処理を示すタイミングチャートである。
実施例3のノズル吐出判定処理を示すタイミングチャートである。
実施例4のノズル吐出判定処理を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施例には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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