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公開番号2025097868
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214335
出願日2023-12-19
発明の名称圧力測定システム、砕石位手術用の患者体位固定具、および、圧力情報を収集する方法
出願人国立大学法人浜松医科大学
代理人個人
主分類G01L 5/00 20060101AFI20250624BHJP(測定;試験)
要約【課題】砕石位で手術をする際に患者の仙骨部に係る圧力を測定する圧力測定システムを提供する。
【解決手段】砕石位で手術をする際に患者の仙骨部に係る圧力を測定する圧力測定システムであって、圧力センサアレイと、圧力センサアレイから得られる患者の仙骨部周辺の圧力の測定値を演算する演算部と、を含み、圧力センサアレイは、重力方向をZ方向と規定し、重力方向に鉛直な方向をX方向と規定し、Z方向および前記X方向に鉛直な方向をY方向と規定した際に、患者の仙骨部が当接した際に、X方向およびY方向の応力を測定することができ、演算部は、患者を正面から見た際に、患者の右側から左側の方向または左側から右側の方向をX方向と規定し、患者を正面から見た際に、患者の頭から足の方向または足から頭の方向をY方向と規定した際に、圧力センサアレイを所定の領域に区分し、区分された領域単位でX方向およびY方向の応力を演算する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
砕石位で手術をする際に患者の仙骨部に係る圧力を測定する圧力測定システムであって、該圧力測定システムは、
圧力センサアレイと、
圧力センサアレイから得られる患者の仙骨部周辺の圧力の測定値を演算する演算部と、
を含み、
前記圧力センサアレイは、
重力方向をZ方向と規定し、重力方向に鉛直な方向をX方向と規定し、前記Z方向および前記X方向に鉛直な方向をY方向と規定した際に、
患者の仙骨部が当接した際に、前記X方向および前記Y方向の応力を測定することができ、
前記演算部は、
患者を正面から見た際に、患者の右側から左側の方向または左側から右側の方向を前記X方向と規定し、
患者を正面から見た際に、患者の頭から足の方向または足から頭の方向を前記Y方向と規定した際に、
前記圧力センサアレイを所定の領域に区分し、前記区分された領域単位で前記X方向および前記Y方向の応力を演算する
圧力測定システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記圧力センサアレイには、複数の感圧エレメントが配置され、
前記演算部は、一つの領域に含まれる感圧エレメントの数が1個となるように領域を区分する
請求項1に記載の圧力測定システム。
【請求項3】
前記圧力センサアレイには、複数の感圧エレメントが配置され、
前記演算部は、一つの領域に含まれる感圧エレメントの数が2個以上となるように領域を区分し、且つ、区分された領域が偶数である
請求項1に記載の圧力測定システム。
【請求項4】
前記演算部が、前記区分された領域毎に、前記X方向および前記Y方向の応力のベクトルを演算する
請求項3に記載の圧力測定システム。
【請求項5】
前記圧力センサアレイが、前記Z方向の応力を測定することができ、
前記演算部が、
前記区分された領域単位で前記X方向および前記Y方向の応力を演算することに加え、
前記区分された領域単位でZ方向の応力を演算する
請求項1に記載の圧力測定システム。
【請求項6】
前記演算部が演算した結果を表示する表示部を更に含む
請求項1~5のいずれか一項に記載の圧力測定システム。
【請求項7】
前記演算部が演算した結果に基づき、患者が手術関連圧障害を発症する可能性が高いか否か判断する判断部を更に含む
請求項1~5のいずれか一項に記載の圧力測定システム。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか一項に記載の圧力測定システムを含む
砕石位手術用の患者体位固定具。
【請求項9】
圧力測定システムを用いて、砕石位で手術をする際に圧力センサアレイに係る圧力情報を収集する方法であって、
前記圧力測定システムは、
圧力センサアレイと、
圧力センサアレイから得られる患者の仙骨部周辺の圧力の測定値を演算する演算部と、
を含み、
前記方法は、
前記圧力センサアレイの略中央に患者の仙骨部が当接するように患者を配置する工程と、
患者を配置した患者体位固定具を砕石位で手術をする際の姿勢に変更する姿勢変更工程と、
姿勢変更工程後に前記圧力センサアレイに係る圧力を演算する演算工程と、
を含み、
重力方向をZ方向と規定し、重力方向に鉛直な方向をX方向と規定し、前記Z方向および前記X方向に鉛直な方向をY方向と規定し、
患者を正面から見た際に、患者の右側から左側の方向または左側から右側の方向を前記X方向と規定し、
患者を正面から見た際に、患者の頭から足の方向または足から頭の方向を前記Y方向と規定した際に、
前記演算工程は、
前記圧力センサアレイを所定の領域に区分し、前記区分された領域単位で前記X方向および前記Y方向の応力を演算する
方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願における開示は、砕石位で手術をする際に患者の仙骨部に係る圧力を測定する圧力測定システム、該圧力測定システムを含む砕石位手術用の患者体位固定具、および、患者を砕石位に体位変更した際に圧力センサアレイに係る圧力情報を収集する方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
手術関連圧障害は、手術中、組織に圧力が長時間かかることが原因で起きる事が知られている。特に、下部消化管・泌尿器・産婦人科領域手術で使用される砕石位は、特殊体位であるため、手術関連圧障害の高リスクとされている。また、近年普及している腹腔鏡手術・ロボット支援下手術では、手術の際に体位変換を必要とするため、手術関連圧障害のリスクは更に高まる。
【0003】
患者体位固定具により支持されている患者に係る圧力を測定する方法として、例えば、特許文献1では、マットレス上にセンサアレイを配置することで、患者がマットに及ぼす圧力を測定することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2014-515628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、患者体位固定具に支持されている患者の圧力を測定する一般的な技術しか開示されていない。砕石位に支持されている患者に対し、患者に係る如何なる圧力を測定すれば、手術関連圧障害が発生するリスクを軽減できるのかは知られていない。
【0006】
本出願における開示は、上記課題を解決するためになされたものである。本発明者らは鋭意研究を行ったところ、(1)仙骨部周辺に係る圧力を圧力センサアレイで測定する際に、(2)前記圧力センサアレイを所定の領域に区分し、前記区分された領域単位で前記X方向および前記Y方向の応力を演算することで、上記課題を解決できることを新たに見出した。
【0007】
すなわち、本出願における開示の目的は、砕石位で手術をする際に患者の仙骨部に係る圧力を測定する圧力測定システム、該圧力測定システムを含む砕石位手術用の患者体位固定具、および、患者を砕石位に体位変更した際に圧力センサアレイに係る圧力情報を収集する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願の開示は、以下に示す、圧力測定システム、砕石位手術用の患者体位固定具、および、圧力情報を収集する方法に関する。
【0009】
(1)砕石位で手術をする際に患者の仙骨部に係る圧力を測定する圧力測定システムであって、該圧力測定システムは、
圧力センサアレイと、
圧力センサアレイから得られる患者の仙骨部周辺の圧力の測定値を演算する演算部と、
を含み、
前記圧力センサアレイは、
重力方向をZ方向と規定し、重力方向に鉛直な方向をX方向と規定し、前記Z方向および前記X方向に鉛直な方向をY方向と規定した際に、
患者の仙骨部が当接した際に、前記X方向および前記Y方向の応力を測定することができ、
前記演算部は、
患者を正面から見た際に、患者の右側から左側の方向または左側から右側の方向を前記X方向と規定し、
患者を正面から見た際に、患者の頭から足の方向または足から頭の方向を前記Y方向と規定した際に、
前記圧力センサアレイを所定の領域に区分し、前記区分された領域単位で前記X方向および前記Y方向の応力を演算する
圧力測定システム。
(2)前記圧力センサアレイには、複数の感圧エレメントが配置され、
前記演算部は、一つの領域に含まれる感圧エレメントの数が1個となるように領域を区分する
上記(1)に記載の圧力測定システム。
(3)前記圧力センサアレイには、複数の感圧エレメントが配置され、
前記演算部は、一つの領域に含まれる感圧エレメントの数が2個以上となるように領域を区分し、且つ、区分された領域が偶数である
上記(1)に記載の圧力測定システム。
(4)前記演算部が、前記区分された領域毎に、前記X方向および前記Y方向の応力のベクトルを演算する
上記(3)に記載の圧力測定システム。
(5)前記圧力センサアレイが、前記Z方向の応力を測定することができ、
前記演算部が、
前記区分された領域単位で前記X方向および前記Y方向の応力を演算することに加え、
前記区分された領域単位でZ方向の応力を演算する
上記(1)に記載の圧力測定システム。
(6)前記演算部が演算した結果を表示する表示部を更に含む
上記(1)~(5)のいずれか一つに記載の圧力測定システム。
(7)前記演算部が演算した結果に基づき、患者が手術関連圧障害を発症する可能性が高いか否か判断する判断部を更に含む
上記(1)~(5)のいずれか一つに記載の圧力測定システム。
(8)上記(1)~(5)のいずれか一つに記載の圧力測定システムを含む
砕石位手術用の患者体位固定具。
(9)圧力測定システムを用いて、砕石位で手術をする際に圧力センサアレイに係る圧力情報を収集する方法であって、
前記圧力測定システムは、
圧力センサアレイと、
圧力センサアレイから得られる患者の仙骨部周辺の圧力の測定値を演算する演算部と、
を含み、
前記方法は、
前記圧力センサアレイの略中央に患者の仙骨部が当接するように患者を配置する工程と、
患者を配置した患者体位固定具を砕石位で手術をする際の姿勢に変更する姿勢変更工程と、
姿勢変更工程後に前記圧力センサアレイに係る圧力を演算する演算工程と、
を含み、
重力方向をZ方向と規定し、重力方向に鉛直な方向をX方向と規定し、前記Z方向および前記X方向に鉛直な方向をY方向と規定し、
患者を正面から見た際に、患者の右側から左側の方向または左側から右側の方向を前記X方向と規定し、
患者を正面から見た際に、患者の頭から足の方向または足から頭の方向を前記Y方向と規定した際に、
前記演算工程は、
前記圧力センサアレイを所定の領域に区分し、前記区分された領域単位で前記X方向および前記Y方向の応力を演算する
方法。
【発明の効果】
【0010】
本出願で開示する圧力測定システム、患者体位固定具、および、圧力情報を収集する方法により、砕石位で手術をする際に、手術関連圧障害が発生するリスクを軽減できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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