TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025112395
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024006588
出願日2024-01-19
発明の名称絶縁樹脂フィルム付きリード
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01M 50/198 20210101AFI20250725BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電池に適用した場合に、電池の外装体で封止された領域内で発生したガスを、外装体で封止された領域の外に排出することが可能な絶縁樹脂フィルム付きリードを提供する。
【解決手段】導体と、絶縁樹脂フィルムとを有し、導体を上方から見て、向き合う二辺に沿う軸をX軸、X軸と直交する軸をY軸とした場合に、絶縁樹脂フィルムは、X軸に沿って導体を横切って覆い、導体の両端部からはみ出して重なり合うように、導体のうちY軸に沿った両端部は覆わないように配置され、絶縁樹脂フィルムは、導体と接する第一層と、第二層とを有し、第二層は、ポリプロピレンを主成分とするベース樹脂と、ゴム成分およびエラストマ成分から選択された1種類以上である添加成分とを含み、ベース樹脂の融点が110℃以上130℃以下、添加成分の軟化点が130℃以下であり、第二層は、添加成分を10質量%以上40質量%以下含有する、絶縁樹脂フィルム付きリード。
【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項1】
上面および下面が矩形形状を有する板状の導体と、
前記導体の前記上面に配置された第一絶縁樹脂フィルム、および前記導体の前記下面に配置された第二絶縁樹脂フィルムを含む絶縁樹脂フィルムと、を有し、
前記導体を、前記上面の鉛直方向に沿った上方から見て、選択された向き合う二辺に沿う軸をX軸、前記X軸と直交する軸をY軸とした場合に、
前記第一絶縁樹脂フィルムおよび前記第二絶縁樹脂フィルムは、前記X軸に沿って、前記導体を横切って覆い、前記導体の両端部からはみ出して重なり合うように、かつ前記導体のうち、前記Y軸に沿った両端部は覆わないように配置され、
前記第一絶縁樹脂フィルムおよび前記第二絶縁樹脂フィルムは、それぞれ組成の異なる複数の層を含み、
前記第一絶縁樹脂フィルムおよび前記第二絶縁樹脂フィルムは、それぞれ前記導体と接する第一層と、前記第一層とは別の第二層とを有し、
前記第二層は、ポリプロピレンを主成分とするベース樹脂と、ゴム成分およびエラストマ成分から選択された1種類以上である添加成分とを含み、
前記ベース樹脂の融点が110℃以上130℃以下、前記添加成分の軟化点が130℃以下であり、
前記第二層は、前記添加成分を10質量%以上40質量%以下の割合で含有する、絶縁樹脂フィルム付きリード。
続きを表示(約 60 文字)【請求項2】
前記第二層の前記ベース樹脂は架橋されている、請求項1に記載の絶縁樹脂フィルム付きリード。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、絶縁樹脂フィルム付きリードに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、少なくとも、正極、負極、及び電解質を備えた蓄電デバイス素子と、当該蓄電デバイス素子を封止する蓄電デバイス用外装材と、前記正極及び前記負極のそれぞれに電気的に接続され、前記蓄電デバイス用外装材の外側に突出した前記金属端子とを備える蓄電デバイスであって、前記金属端子と前記蓄電デバイス用外装材との間に、金属端子用接着性フィルムが介在されてなる、蓄電デバイスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/201213号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
各種電池の外装体で封止された内部において、電解質等が反応により発熱し、電池が使用可能温度を超えて高温になり、ガスが発生する場合がある。電池の破損等を回避する観点から、外装体で封止された領域内でガスが発生した場合に、ガスを外装体で封止された領域の外に排出できるように構成されることが求められる。
【0005】
本開示は、電池に適用した場合に、電池の外装体で封止された領域内で発生したガスを、外装体で封止された領域の外に排出することが可能な絶縁樹脂フィルム付きリードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の絶縁樹脂フィルム付きリードは、上面および下面が矩形形状を有する板状の導体と、
前記導体の前記上面に配置された第一絶縁樹脂フィルム、および前記導体の前記下面に配置された第二絶縁樹脂フィルムを含む絶縁樹脂フィルムと、を有し、
前記導体を、前記上面の鉛直方向に沿った上方から見て、選択された向き合う二辺に沿う軸をX軸、前記X軸と直交する軸をY軸とした場合に、
前記第一絶縁樹脂フィルムおよび前記第二絶縁樹脂フィルムは、前記X軸に沿って、前記導体を横切って覆い、前記導体の両端部からはみ出して重なり合うように、かつ前記導体のうち、前記Y軸に沿った両端部は覆わないように配置され、
前記第一絶縁樹脂フィルムおよび前記第二絶縁樹脂フィルムは、それぞれ組成の異なる複数の層を含み、
前記第一絶縁樹脂フィルムおよび前記第二絶縁樹脂フィルムは、それぞれ前記導体と接する第一層と、前記第一層とは別の第二層とを有し、
前記第二層は、ポリプロピレンを主成分とするベース樹脂と、ゴム成分およびエラストマ成分から選択された1種類以上である添加成分とを含み、
前記ベース樹脂の融点が110℃以上130℃以下、前記添加成分の軟化点が130℃以下であり、
前記第二層は、前記添加成分を10質量%以上40質量%以下の割合で含有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、電池に適用した場合に、電池の外装体で封止された領域内で発生したガスを、外装体で封止された領域の外に排出することが可能な絶縁樹脂フィルム付きリードを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の一態様に係る絶縁樹脂フィルム付きリードを適用した電池の説明図である。
図2は、本開示の一態様に係る絶縁樹脂フィルム付きリードの上面図である。
図3Aは、図1のA-A´線での断面図である。
図3Bは、図1のA-A´線での断面図の他の構成例である。
図4は、シール強度の温度依存性の測定方法の説明図である。
図5は、実験例におけるシール強度の温度依存性の評価結果である。
図6は、実験例における加熱変形残率の評価結果である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施するための形態について、以下に説明する。
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
積層多孔質膜
2日前
株式会社ExH
電流開閉装置
29日前
株式会社潤工社
同軸ケーブル
27日前
CKD株式会社
巻回装置
1日前
個人
マルチバンドコイルアンテナ
14日前
エイブリック株式会社
半導体装置
29日前
矢崎総業株式会社
電線
9日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
5日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
8日前
株式会社大阪ソーダ
複合固体電解質
8日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
27日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
1日前
ダイハツ工業株式会社
固定治具
8日前
株式会社ダイヘン
変圧器
20日前
オムロン株式会社
スイッチ装置
27日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
6日前
住友電装株式会社
端子台
28日前
日星電気株式会社
ケーブルアセンブリ
28日前
東レエンジニアリング株式会社
実装装置
9日前
ローム株式会社
チップ部品
29日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
29日前
ローム株式会社
チップ部品
12日前
ローム株式会社
チップ部品
12日前
ローム株式会社
チップ部品
12日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
14日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
14日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
14日前
個人
“hi-light surf.”
7日前
TOWA株式会社
製造装置
6日前
ローム株式会社
チップ部品
12日前
三菱電機株式会社
半導体装置
8日前
三菱電機株式会社
半導体装置
1日前
日新電機株式会社
ガス遮断器
27日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
28日前
株式会社ミトリカ
フラッシュランプ
28日前
富士電機株式会社
半導体モジュール
29日前
続きを見る