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公開番号
2025124487
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-26
出願番号
2024020575
出願日
2024-02-14
発明の名称
パンツ型吸収性物品
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
A61F
13/49 20060101AFI20250819BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】着用中の排泄液吸収状態において、下着風の外観と優れた液吸収性をともに実現し得るパンツ型吸収性物品を提供する。
【解決手段】パンツ型着用物品は、股下部10Cと腹側部10F及び背側部10Rとをつなぐ前後方向Yに沿って配された、吸収性コア16Aを含む吸収体16と、少なくとも股下部10Cの吸収性コア16Aに重なる領域において、吸収性コア16Aよりも非肌面側に配した、前後方向Yに伸長可能に構成される股下伸縮性部材と、を具備する。股下伸縮性部材を含む、股下部10Cにおける吸収性コア16Aよりも非肌面側の部材は、前後方向Yに沿った2N/50mm引張荷重時に、着用前の自然状態から1.1倍以上1.5倍以下に伸長する。股下部10Cは、吸収性コア16Aが液を吸収した場合に、吸収性コア16Aよりも非肌面側の部材が股下伸縮性部材の伸長に伴って少なくとも前後方向Yに伸長する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
着用者の腹側に配される腹側部と股間側に配される股下部と背側に配される背側部とに区分され、身丈方向と該身丈方向に直交する幅方向とを有し、前記腹側部と前記背側部との両側縁が接合された一対のサイドシール部を備えるパンツ型着用物品であって、
前記股下部と前記腹側部及び前記背側部とをつなぐ前後方向に沿って配された、吸収性コアを含む吸収体と、
少なくとも前記股下部の前記吸収性コアに重なる領域において、前記吸収性コアよりも非肌面側に配した、前記前後方向に伸長可能に構成される股下伸縮性部材と、を具備し、
前記股下伸縮性部材を含む、前記股下部における前記吸収性コアよりも非肌面側の部材は、前記前後方向に沿った2N/50mm引張荷重時に、着用前の自然状態から1.1倍以上1.5倍以下に伸長し、
前記股下部は、前記吸収性コアが液を吸収した場合に、前記吸収性コアよりも非肌面側の部材が前記股下伸縮性部材の伸長に伴って少なくとも前記前後方向に伸長する、パンツ型吸収性物品。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記股下部は、幅方向中央領域と幅方向サイド領域とを含み、前記幅方向中央領域の前記前後方向の伸長率が、前記幅方向サイド領域の前記前後方向の伸長率よりも大きい、請求項1記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項3】
前記幅方向中央領域の伸長率は、前記幅方向サイド領域の伸長率に対して1.1倍以上1.3倍以下である、請求項2記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項4】
前記股下伸縮性部材は、前記自然状態において収縮状態で配されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項5】
前記股下伸縮性部材がシート状の部材である、請求項1~3のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項6】
前記股下伸縮性部材は、前記前後方向に延在し幅方向に複数配置された、紐状又は糸状の弾性部材を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項7】
前記股下伸縮性部材が、前記股下部を幅方向に区分する幅方向中央領域及び幅方向サイド領域に重なって配され、
前記幅方向サイド領域に配置された前記紐状又は糸状の弾性部材の直径が、前記幅方向中央領域に配置された前記紐状又は糸状の弾性部材の直径よりも大きい、請求項6記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項8】
前記股下伸縮性部材が、前記股下部を幅方向に区分する幅方向中央領域及び幅方向サイド領域に重なって配され、
前記幅方向サイド領域に配置された前記前記紐状又は糸状の弾性部材のピッチが、前記幅方向中央領域に配置された前記紐状又は糸状の弾性部材のピッチよりも狭い、請求項6記載のパンツ型吸収性物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、おむつなどのパンツ型吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
おむつなどのパンツ型吸収性物品は、外装体と、該外装体の肌面側に配される吸収性本体とを有する。吸収性本体は、排泄液を吸収保持する吸収性コアを内蔵し、着用者の股下域に対応しつつ腹側から背側に向かう前後方向に延出して配される。このようなパンツ型吸収性物品について、股下部を引き上げやすくして装着性を高めたり、排尿等があっても物品の垂れ下がりを抑制したりする観点から、伸縮領域を股下部に形成する技術が知られている(例えば、特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-29449号公報
特開2019-118556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したようなパンツ型吸収性物品において、近年では、一般的な下着風の外観とすることが求められている。ここで言う下着風の外観とは、物品の股下部の外形輪郭が着用者の脚の付け根のラインに沿ったV字状のように見えることである。例えば、乳幼児用のおむつについては、着用者の年齢が増すに従っておむつ離れをさせたいという親の要望がある。おむつ離れの動機づけとして、装着したおむつをより下着に近い形状にして、それに慣れさせたいというニーズがある。また、乳幼児用に限らず、成人用のおむつであっても、着用者の自尊心、人目等満足の観点から、下着のような外観が求められる傾向にある。
これらの要望に応えるため、例えばパンツ型吸収性物品の股下部の幅を従来のものから狭くして外形輪郭を下着に近づけることが考えられる。しかし、股下部の幅を単に狭くしてしまうと、該股下部に収容されている吸収性コアの幅も狭くなってしまい、液吸収力が低下してしまうおそれがある。特に吸収性コアが高吸収性ポリマー材を含む場合、該高吸収性ポリマー材の膨潤阻害(ゲルブロッキング)が起きやすくなって、十分な液吸収性が発揮されなくなるおそれがある。
また、これまでのパンツ型吸収性物品は、着用者からの排泄液の量によっては吸収後に股下全域が垂れ下がって外観が崩れることがある。
これらのことから、従来のパンツ型吸収性物品では、少なくとも装着の間継続して下着風の外観を有しながら、優れた液吸収性を共に実現するには改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の点を鑑み、着用中の排泄液吸収状態において、下着風の外観と優れた液吸収性をともに実現し得るパンツ型吸収性物品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、着用者の腹側に配される腹側部と股間側に配される股下部と背側に配される背側部とに区分され、身丈方向と該身丈方向に直交する幅方向とを有し、前記腹側部と前記背側部との両側縁が接合された一対のサイドシール部を備えるパンツ型着用物品であって、
前記股下部と前記腹側部及び前記背側部とをつなぐ前後方向に沿って配された、吸収性コアを含む吸収体と、
少なくとも前記股下部の前記吸収性コアに重なる領域において、前記吸収性コアよりも非肌面側に配した、前記前後方向に伸長可能に構成される股下伸縮性部材と、を具備し、
前記股下伸縮性部材を含む、前記股下部における前記吸収性コアよりも非肌面側の部材は、前記前後方向に沿った2N/50mm引張荷重時に、着用前の自然状態から1.1倍以上1.5倍以下に伸長し、
前記股下部は、前記吸収性コアが液を吸収した場合に、前記吸収性コアよりも非肌面側の部材が前記股下伸縮性部材の伸長に伴って少なくとも前記前後方向に伸長する、パンツ型吸収性物品を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のパンツ型吸収性物品は、着用中の排泄液吸収状態において、下着風の外観と優れた液吸収性をともに実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係るパンツ型着用物品の好ましい一実施形態としてのパンツ型おむつの着用前の自然状態を前側から模式的に示した平面図である。
図1に示すパンツ型おむつをサイドシール部で破断して展開し伸長させて肌面側から見た状態を模式的に示した平面図である。
図2に示す展開状態のパンツ型おむつにおけるIII-III線断面を模式的に示す拡大断面図である。
股下伸縮性部材を配した股下部の一例(例1)について、液吸収前の状態と液吸収後の伸長した状態とを模式的に示す説明図である。
股下伸縮性部材を配した股下部の別の一例(例2)について、液吸収前の状態と液吸収後の伸長した状態とを模式的に示す説明図である。
本実施形態のパンツ型おむつを着用した状態で排泄液を吸収することによって前後方向に伸長する状態を示す説明図である。
本実施形態のパンツ型おむつの着用中の液吸収状態において股下部の外形輪郭がV字状に維持されている状態の一例を模式的に示す説明図である。
本実施形態のパンツ型おむつの外形輪郭(シルエット)の一例を示す平面図である。
従来の一般的なパンツ型おむつの外形輪郭(シルエット)の一例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のパンツ型吸収物品の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。
本明細書において、着用者の肌に接触する側を肌側又は内側といい、これと反対側を非肌側又は外側という。これらは、着用者の肌に接触する面を有さない部材に関しても、吸収性物品の部材構成における相対的な位置関係を示す用語として用いる。また、相対な位置関係として、着用者の前側に位置する側を前側又は前方といい、後側に位置する側を後側又は後方という。同様に、着用者の頭部側に位置する側を上側又は上方といい、脚側に位置する側を下側又は下方という。着用物品の表面又は裏面の法線方向、すなわち部材同士の積層方向を厚み方向という。
【0010】
図1に示すように、本実施形態のパンツ型おむつ10(以下、おむつ10ともいう)は、着用者の腹側に配される腹側部10Fと、股間側に配される股下部10Cと、背側に配される背側部10Rとに区分され、身丈方向Tと、身丈方向Tに直交する幅方向Xとを有する。また、おむつ10は、着用者の胴を通すウエスト開口部12を身丈方向Tにおける腹側部10F及び背側部10Rの上側に有し、着用者の脚を通す一対のレッグ開口部13、13を股下部10Cの左右両側に有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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