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公開番号2025119541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014503
出願日2024-02-01
発明の名称シート材容器
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類B65D 30/16 20060101AFI20250806BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】耐衝撃性に優れたシート材容器を提供する。
【解決手段】
本発明のシート材容器1は、複数のフィルム材が積層されたシート材で形成されており、複数のフィルム材の層間に形成された非接着領域59に充填材が封入されることで支持部7を形成する。非接着領域59は、正面部3a、背面部3b及び底部4の周縁に沿って設けられている。シート材容器1は、非接着領域59に充填材が封入され、且つ前記シート材容器1に内容液61が充填されている状態において、支持部7の軸方向に直交する方向の断面形状が円形で、その直径が20mm以上であり、正面部3a側から視て高さ方向Z全域において、側面部3cが正面部3a及び背面部3bにおける支持部7よりも外側に突出し、該正面部3a側から視た該側面部の外縁形状が非直線状である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数のフィルム材が積層されたシート材で形成されており、正面部と該正面部に対向する背面部と該正面部と該背面部との間に介在する側面部とを有する胴部と、該胴部の下端部に位置する底部とを有し、
前記複数のフィルム材の層間に形成された非接着領域に充填材が封入されることで支持部を形成するシート材容器であって、
前記非接着領域は、前記正面部、前記背面部及び前記底部の周縁に沿って設けられており、
前記非接着領域に充填材が封入され、且つ前記シート材容器に内容液が充填されている状態において、前記支持部は、その軸方向に直交する方向の断面形状が円形で、その直径が20mm以上であり、前記胴部の高さ方向全域において、前記正面部側から視て前記側面部が前記正面部及び前記背面部における前記支持部よりも外側に突出し、該正面部側から視た該側面部の外縁形状が非直線状である、シート材容器。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記非接着領域に充填材が封入された状態で前記側面部を接地した際に、該側面部と接地面との間に前記支持部に沿って延びる隙間を有する、請求項1に記載のシート材容器。
【請求項3】
前記非接着領域に充填材が封入され、且つ前記シート材容器に内容液が充填されている状態において、前後方向に沿う前記側面部の幅が少なくとも15mm以上である、請求項1に記載のシート材容器。
【請求項4】
前記側面部は、前記フィルム材どうしを接合する接合部が形成されており、
前記接合部の幅が少なくとも3mm以上である、請求項1に記載のシート材容器。
【請求項5】
前記支持部の内圧が40KPa以上である、請求項1に記載のシート材容器。
【請求項6】
前記複数のフィルム材は、いずれも単一の合成樹脂からなる、請求項1~5のいずれか1項に記載のシート材容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート材容器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境負荷の低減の観点から、シート材容器は、該容器を構成する合成樹脂の使用量の低減や、リサイクル性の向上が求められている。
例えば、特許文献1には、合成樹脂製の薄肉のシート材を使用して形成されたシート材容器が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2015-522442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
合成樹脂製のシート材容器は、落下時の耐衝撃性に優れることが好ましい。
しかしながら、例えばフィルム材に対する合成樹脂の使用量を減らしたり、フィルム材を単一の合成樹脂(モノマテリアル)で形成したりすると、落下時の耐衝撃性が低下し、従来のシート材容器と同等の強度が得られず、使い勝手に劣る傾向がある。
特許文献1に記載のシート材容器についても、耐衝撃性について改善の余地があった。
【0005】
したがって、本発明の課題は、耐衝撃性に優れたシート材容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決すべく本発明者は鋭意検討した結果、シート材容器の形状を特定の形状とすることによって、耐衝撃性が飛躍的に向上することを知見した。本発明は、この知見に基づきなされたものであり、複数のフィルム材が積層されたシート材で形成されており、正面部と該正面部に対向する背面部と該正面部と該背面部との間に介在する側面部とを有する胴部と、該胴部の下端部に位置する底部とを有し、前記複数のフィルム材の層間に形成された非接着領域に充填材が封入されることで支持部を形成するシート材容器に関する。
一実施形態では、前記非接着領域は、前記正面部、前記背面部及び前記底部の周縁に沿って設けられていることが好ましい。
一実施形態では、前記非接着領域に充填材が封入され、且つ前記シート材容器に内容液が充填されている状態において、前記支持部の軸方向に直交する方向の断面形状が円形で、その直径が20mm以上であり、前記正面部側から視て前記胴部の高さ方向全域において、前記側面部が前記正面部及び前記背面部における前記支持部よりも外側に突出し、該正面部側から視た該側面部の外縁形状が非直線状であることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、耐衝撃性に優れたシート材容器を提供することに関する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、シート材を接合したシート材容器の形態を示す模式的な斜視図である。
図2は、図1に示すシート材容器の模式的な正面図である。
図3(a)~(c)は、図1に示すシート材容器を形成するシート材の構成を展開して説明する分解図である。
図4は、図1に示すシート材容器を形成するシート材の層構造を示す模式的な平面図である。
図5は、シート材に形成された支持部の構成を説明する模式的な展開図である。
図6は、非接着領域に充填材を充填する前、かつ収容部に内容液を収容する前の状態を示す模式的な断面図である。
図7は、図1の模式的なA-A線断図である。
図8は、別実施形態の容器内に内容液が収容されたシート材の模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。シート材容器1では、図1及び図2に示すように、内部に内容液を収容する容器本体10と、容器本体10の上部2に固定されたスパウト部18とを備えている。
容器本体10は、上部2、底部4及び胴部3を備えている。胴部3は、正面部3a、背面部3b及び側面部3cを有している。正面部3aと背面部3bとは互いに対向し、該正面部3aと該背面部3bとの間に側面部3cが介在している。シート材容器1は、胴部3の下端部に底部4を有しており、底部4が載置面に載置されることで自立可能とされている。説明の便宜上、非接着領域59に充填材を導入する口部55が形成されている側を背面部3bとする。
本実施形態のシート材容器1は、正面部3aと背面部3bとが相対向する方向である前後方向Y、及び該前後方向Yと直交する幅方向Xを有している。また前後方向Y及び幅方向Xに直交する高さ方向Zを有している。底部4を接地させて載置面に載置した状態において、高さ方向Zは鉛直方向と一致する。すなわち、容器本体10の底部4が下方になり、シート材容器1の高さ方向Zにおける該底部4の反対側(例えばスパウト部18側)が上方になる。以下、特に断らない限り、図1~7に示す実施形態のシート材容器1の説明は、自立状態におけるシート材容器1の説明とする。
【0010】
容器本体10は、複数のフィルム材が積層されたシート材で構成されており、シート材の周縁を接合し、接合部6を形成することで、内部に内容液を収容可能な収容部8を形成している。容器本体10は、前後方向Yにおける側面部3cの中央に接合部6が形成されている。容器本体10の上部2には、スパウト部18が装着されている。スパウト部18には、容器内部の内容液を吸い上げるディスペンサ(図示せず)が装着可能にされている。シート材容器1は、自立時の姿勢確保、剛性を高めるために、その内部に支持部7が形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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