TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025133089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2025030802
出願日2025-02-27
発明の名称吸収性パッド
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/511 20060101AFI20250903BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】高粘度又は固形成分が多く含まれる便が排出された場合であっても、便の速やかな取り込みが可能な吸収性パッドを提供すること。
【解決手段】
吸収性パッド1は、肌側に向かって突出する凸部21と底部に開孔23を有する凹部22とを有する表面層2と、液透過性の部材からなり、肌側に向かって突出し内部空間S3を有する凸部と凹部とを有し、表面層2との間に、前記開孔を介して供給される便を吸収性パッドの厚み方向と交差する方向に拡散させる便拡散空間Vを形成する間隙形成層4と、繊維集合体5Aから形成され、内部空間S3に入り込む部分50を有し、前記便拡散空間V内の便から低粘度成分を引き込む引込層5とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
肌側に向かって突出する凸部と底部に開孔を有する凹部とを有する表面層と、
液透過性の部材からなり、肌側に向かって突出し内部空間を有する凸部と凹部とを有し、前記表面層との間に、前記開孔を介して供給される便を吸収性パッドの厚み方向と交差する方向に拡散させる便拡散空間を形成する間隙形成層と、
繊維集合体から形成され、前記内部空間に入り込んだ部分を有し、前記便拡散空間内の便から低粘度成分を引き込む引込層とを備える、吸収性パッド。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記間隙形成層の前記凸部は、頂部に開孔を有する、請求項1に記載の吸収性パッド。
【請求項3】
前記表面層と前記間隙形成層とが重なって存在する領域において、前記表面層における前記開孔の合計面積は、前記間隙形成層における前記開孔の合計面積以上である、請求項2に記載の吸収性パッド。
【請求項4】
前記表面層における個々の前記開孔の面積と前記間隙形成層における個々の前記開孔の面積とは略同じである、請求項3に記載の吸収性パッド。
【請求項5】
前記引込層に取り込まれた前記低粘度成分を、吸収性パッドの厚み方向と交差する方向に拡散させる拡散層と、
前記拡散層で拡散された前記低粘度成分を吸収する吸収層とをさらに備える、請求項1又は2に記載の吸収性パッド。
【請求項6】
前記表面層を平面視したときに、該表面層の前記凸部及び前記凹部は、互いに交差する異なる2方向に沿って交互に連続して配されている、請求項5に記載の吸収性パッド。
【請求項7】
前記拡散層を構成する部材は、前記引込層を構成する繊維集合体に比して親水度が高い、請求項5に記載の吸収性パッド。
【請求項8】
前記拡散層が繊維シートから構成されており、該繊維シートは、前記引込層を構成する繊維集合体に比して繊維間距離が小さい、請求項5に記載の吸収性パッド。
【請求項9】
前記吸収層は高吸収性ポリマーを含む、請求項5に記載の吸収性パッド。
【請求項10】
前記拡散層が繊維シートから構成されており、該繊維シートは、その構成繊維どうしが交絡又は接合している、請求項5に記載の吸収性パッド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性パッドに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
おむつ等の吸収性物品の構成部材に関し、液状便の処理や保持を考慮した検討が行われている。例えば、特許文献1には、液状便等を透過し、かつ肌に対向する表面シートと、液状便等を保持する吸収体と、表面シートと吸収体との間に介在し、液状便等を透過し、吸収体の外面を覆うセカンドシートと、この吸収体の非肌当接側にあって、吸収体の外面を覆う液状便等不透過性シートと、この液状便等不透過性シートの外側を覆い、吸収性物品の非肌当接面となる裏面シートを備える吸収性物品が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-045393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
おむつ、吸収性パッド等の吸収性物品は、一般的に排泄物の主たる吸液部位として吸収体を備えている。吸収体は一般にフラッフパルプや吸収性ポリマー等の吸収材料を含むものであるが、斯かる吸収体は、液状便等に含まれる高粘度又は固形成分が、吸収体に吸収されずに、吸収体より肌側に位置するシート等に残ってしまい、該シートの繊維間の目詰まりを生じさせ、吸収性物品における液体の吸収性能を低下させることがある。このような吸収体を具備する吸収性物品では、高粘度又は固形成分が多く含まれる便が排出された場合、便の速やかな取り込みができない場合があった。特許文献1に記載の吸収性物品は、高粘度又は固形成分が多く含まれる便が排出された場合について何ら検討されておらず、改善の余地があった。
【0005】
したがって、本発明の課題は、高粘度又は固形成分が多く含まれる便が排出された場合であっても、便の速やかな取り込みが可能な吸収性パッドを提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、肌側に向かって突出する凸部と底部に開孔を有する凹部とを有する表面層を備える吸収性パッドに関する。
一実施形態として、液透過性の部材からなり、肌側に向かって突出し内部空間を有する凸部と凹部とを有し、前記表面層との間に、前記開孔を介して供給される便を吸収性パッドの厚み方向と交差する方向に拡散させる便拡散空間を形成する間隙形成層を有することが好ましい。
一実施形態として、繊維集合体から形成され、前記内部空間に入り込んだ部分を有し、前記便拡散空間内の便から低粘度成分を引き込む引込層とを備えることが好ましい。
【0007】
また本発明は、前記吸収性パッドと、該吸収性パッドを肌対向面側に重ねて使用されるおむつとを含む、吸収性物品に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高粘度又は固形成分が多く含まれる便が排出された場合であっても、便の速やかな取り込みが可能な吸収性パッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の吸収性パッドの一実施形態の肌対向面側から視た模式的な平面図である。
図2は、図1のI-I線に沿う模式的な拡大断面図である。
図3は、図1に示す吸収性パッドの表面層を構成する凹凸シートの模式的な要部拡大斜視図である。
図4は、図3に示す凹凸シートの模式的な要部拡大断面図である。
図5は、図1に示す吸収性パッドの間隙形成層を構成する凹凸シートの模式的な要部拡大斜視図である。
図6は、図5に示す凹凸シートの模式的な要部拡大断面図である。
図7(a)及び(b)は、本発明の吸収性パッドの取り込みの仕組みの説明図である。
図8(a)及び(b)は、本発明の吸収性パッドの取り込みの仕組みの説明図である。
図9(a)及び(b)は、本発明の吸収性パッドの取り込みの仕組みの説明図である。
図10は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態の表面層及び間隙形成層を示す要部拡大斜視図である。
図11は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態の厚み方向に沿う模式的な断面図である。
図12は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態の厚み方向に沿う模式的な断面図である。
図13は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態の肌対向面側から視た模式的な平面図である。
図14は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態の図2相当図である。
図15は、図14に示す吸収性パッドの取り込みの仕組みの説明図である。
図16は、図14に示す吸収性パッドの取り込みの仕組みの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の一実施形態である吸収性パッド1が示されている。本実施形態の吸収性パッド1は、横方向Yとこれと直交する縦方向Xとを有し、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる方向と該縦方向Xを一致させた状態で、おむつ等の吸収性物品の肌対向面(内面)に重ねて使用されるものであることが好ましい。即ち、吸収性パッドは、おむつ等の吸収性物品のインナーとして該吸収性物品と併用され、且つ便の取り込みや保持に用いられることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

花王株式会社
容器
3か月前
花王株式会社
飲料
3か月前
花王株式会社
容器
2か月前
花王株式会社
容器
2か月前
花王株式会社
容器
2か月前
花王株式会社
飲料
2か月前
花王株式会社
飲料
3か月前
花王株式会社
研磨液
3か月前
花王株式会社
研磨液
3か月前
花王株式会社
酸性飲料
3か月前
花王株式会社
製造装置
3か月前
花王株式会社
消臭方法
2か月前
花王株式会社
注出部材
2か月前
花王株式会社
放散装置
2日前
花王株式会社
注出部材
2か月前
花王株式会社
皮膚外用剤
2か月前
花王株式会社
吸収性物品
2か月前
花王株式会社
固形入浴剤
22日前
花王株式会社
パウチ容器
18日前
花王株式会社
容器組立体
25日前
花王株式会社
アイマスク
2か月前
花王株式会社
樹脂組成物
2か月前
花王株式会社
吸収性物品
15日前
花王株式会社
吸収性物品
15日前
花王株式会社
吸収性物品
15日前
花王株式会社
カプセル剤
2か月前
花王株式会社
皮膚化粧料
1か月前
花王株式会社
化粧料容器
1か月前
花王株式会社
空洞充填材
3か月前
花王株式会社
物品保持具
3か月前
花王株式会社
皮膚化粧料
3か月前
花王株式会社
皮膚化粧料
3か月前
花王株式会社
香料組成物
3か月前
花王株式会社
抗菌剤組成物
2か月前
花王株式会社
吸収性パッド
2か月前
花王株式会社
エッチング液
1か月前
続きを見る