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公開番号2025127845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024785
出願日2024-02-21
発明の名称エンジンシステム
出願人ヤンマーホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 19/08 20060101AFI20250826BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】筒内圧と排気温度とに基づいて速やかにエンジンの燃焼状態を正常化することを目的とする。
【解決手段】エンジンシステムは、複数の気筒を有し、ガス燃料と液体燃料とを混焼可能なエンジンと、ガス燃料噴射量と液体燃料噴射量とを調節する制御部と、を備え、制御部は、複数の気筒の筒内圧に基づいて、ガス燃料噴射量又は液体燃料噴射量を調節する第1制御と、複数の気筒の排気温度に基づいて、第1制御と異なるタイミングでガス燃料噴射量を調節する第2制御と、を実行する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
複数の気筒を有し、ガス燃料と液体燃料とを混焼可能なエンジンと、
ガス燃料噴射量と液体燃料噴射量とを調節する制御部と、を備え、
前記制御部は、
複数の前記気筒の筒内圧に基づいて、前記ガス燃料噴射量又は前記液体燃料噴射量を調節する第1制御と、
複数の前記気筒の排気温度に基づいて、前記第1制御と異なるタイミングで前記ガス燃料噴射量を調節する第2制御と、を実行することを特徴とするエンジンシステム。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記制御部は、
第1時間間隔で前記第1制御を実行し、
前記第1時間間隔よりも長い第2時間間隔で前記第2制御を実行することを特徴とする請求項1に記載のエンジンシステム。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1制御において、前記筒内圧が第1閾値以上である前記気筒に対する前記ガス燃料噴射量を減量し、他の前記気筒の前記ガス燃料噴射量の調節によって調速することを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンシステム。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1制御において、前記筒内圧が前記第1閾値よりも低い第2閾値未満である前記気筒に対する前記液体燃料噴射量を増量し、他の前記気筒のうち、前記筒内圧が前記第2閾値以上かつ前記第1閾値未満である気筒の前記液体燃料噴射量を変更しないことを特徴とする請求項3に記載のエンジンシステム。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1制御において、前記筒内圧が前記第1閾値以上である前記気筒に対する前記ガス燃料噴射量を第1速度で減量し、前記筒内圧が前記第1閾値未満となった場合に、前記第1速度よりも遅い第2速度で前記ガス燃料噴射量を増量することを特徴とする請求項3に記載のエンジンシステム。
【請求項6】
前記制御部は、前記第2制御において、前記排気温度が第3閾値以上である前記気筒に対する前記ガス燃料噴射量を減量し、前記排気温度が最も低い前記気筒に対する前記ガス燃料噴射量を増量することを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンシステム。
【請求項7】
前記エンジンは、前記ガス燃料と前記液体燃料とを同時に使用するガスモードと、前記液体燃料のみを使用する液体モードと、前記ガスモードと前記液体モードとの間を双方向に移行するチェンジオーバーモードと、に切替可能であり、
前記制御部は、前記チェンジオーバーモードにおいては、前記第1制御と前記第2制御との少なくとも一方を実行しないことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンシステムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ガス燃料と液体燃料との混焼が可能なエンジンにおいては、ガス燃料使用時に気筒ごとの燃焼状態のばらつきが大きくなりやすいため、筒内圧が高くなった気筒でノッキングが発生したり、筒内圧が低くなった気筒で失火したりする可能性がある。また、ガス燃料噴射弁の経年劣化によってガス燃料の噴射量が指示値よりも多くなり、排気温度が上昇する可能性がある。
【0003】
上記のような現象を抑制する技術として、以下のものが知られている。例えば、特許文献1では、ガソリンと水素を混焼するエンジンにおいて、最高筒内圧が第1所定値を超えた場合に水素の添加量を減少方向に補正することが開示されている。特許文献2では、ガス燃料を使用時に排気通路内の温度が高温判定値以上になったと判定された場合に、ガス燃料の噴射量を減量側に補正することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-46075号公報
特開2014-134128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、筒内圧に基づく噴射量制御と、排気温度に基づく噴射量制御と、を同時に行うと、筒内圧に基づく噴射量制御は排気温度にも影響を及ぼし、排気温度に基づく噴射量制御は筒内圧にも影響を及ぼすため、制御が複雑になり、筒内圧と排気温度が正常化するまでに長時間を要する懸念がある。
【0006】
本発明は、上記事情を考慮し、筒内圧と排気温度とに基づいて速やかにエンジンの燃焼状態を正常化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係るエンジンシステムは、複数の気筒を有し、ガス燃料と液体燃料とを混焼可能なエンジンと、ガス燃料噴射量と液体燃料噴射量とを調節する制御部と、を備え、前記制御部は、複数の前記気筒の筒内圧に基づいて、前記ガス燃料噴射量又は前記液体燃料噴射量を調節する第1制御と、複数の前記気筒の排気温度に基づいて、前記第1制御と異なるタイミングで前記ガス燃料噴射量を調節する第2制御と、を実行する。
【0008】
前記制御部は、第1時間間隔で前記第1制御を実行し、前記第1時間間隔よりも長い第2時間間隔で前記第2制御を実行してもよい。
【0009】
前記制御部は、前記第1制御において、前記筒内圧が第1閾値以上である前記気筒に対する前記ガス燃料噴射量を減量し、他の前記気筒の前記ガス燃料噴射量の調節によって調速してもよい。
【0010】
前記制御部は、前記第1制御において、前記筒内圧が前記第1閾値よりも低い第2閾値未満である前記気筒に対する前記液体燃料噴射量を増量し、他の前記気筒の前記液体燃料噴射量を変更しなくてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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