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公開番号2025130405
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027552
出願日2024-02-27
発明の名称移送器具
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61M 31/00 20060101AFI20250901BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】脆弱なシート状物を生体内に移送する場合であっても、シート状物を生体内の処置対象部位まで安定して移送できると共に、シート状物を生体内の処置対象部位に向かって容易にリリース可能な、移送器具を提供する。
【解決手段】本開示に係る移送器具は、シート状物を生体内に移送可能な移送器具であって、筒体と、前記筒体内を前記筒体の軸方向に移動可能な移動体と、を備え、前記移動体は、シャフトと、前記シャフトの遠位端部に連なり、前記シート状物を載置可能なキャリアと、を備え、前記キャリアは、相互に跨るように前記シート状物を載置可能であると共に、相互間に区画される間隙の幅を変動可能な、第1載置部及び第2載置部を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シート状物を生体内に移送可能な移送器具であって、
筒体と、
前記筒体内を前記筒体の軸方向に移動可能な移動体と、を備え、
前記移動体は、
シャフトと、
前記シャフトの遠位端部に連なり、前記シート状物を載置可能なキャリアと、を備え、
前記キャリアは、相互に跨るように前記シート状物を載置可能であると共に、相互間に区画される間隙の幅を変動可能な、第1載置部及び第2載置部を備える、移送器具。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記シャフトは、前記筒体内で並列して延在している第1シャフト部及び第2シャフト部を備え、
前記キャリアの前記第1載置部は、前記第1シャフト部の遠位端部に連なっており、
前記キャリアの前記第2載置部は、前記第2シャフト部の遠位端部に連なっており、
前記第1載置部及び前記第2載置部は、前記第1シャフト部が回動することにより、相互間の前記間隙の前記幅を変動可能である、請求項1に記載の移送器具。
【請求項3】
前記第1載置部及び前記第2載置部は、前記第1シャフト部及び前記第2シャフト部の両方が回動することにより、相互間の前記間隙の前記幅を変動可能である、請求項2に記載の移送器具。
【請求項4】
前記第1シャフト部は、前記第2シャフト部に動力を伝達する動力伝達部を備え、
前記第2シャフト部は、前記動力伝達部により、前記第1シャフト部の回動に連動して回動可能である、請求項3に記載の移送器具。
【請求項5】
前記筒体内に位置し、前記第1シャフト部及び前記第2シャフト部を、回動可能に、かつ、前記筒体の前記軸方向と直交する断面での前記第1シャフト部及び前記第2シャフト部の離間距離を維持するように保持する、保持部材を備える、請求項2から4のいずれか1つに記載の移送器具。
【請求項6】
前記キャリアの前記第1載置部及び前記第2載置部は、別体のシート部材により構成されている、請求項1から4のいずれか1つに記載の移送器具。
【請求項7】
前記キャリアは、前記第1載置部及び前記第2載置部の遠位側及び近位側の少なくとも一方側で、前記第1載置部及び前記第2載置部を連ねる連結部を備え、
前記キャリアの前記第1載置部、前記第2載置部及び前記連結部は、一体で伸縮性を有するシート部材により構成されている、請求項1から4のいずれか1つに記載の移送器具。
【請求項8】
前記第1載置部及び前記第2載置部は、前記キャリアの幅方向に移動することにより、相互間の前記間隙の前記幅を変動可能である、請求項1に記載の移送器具。
【請求項9】
前記シャフトは、前記筒体内で並列して延在している第1シャフト部及び第2シャフト部を備え、
前記キャリアの前記第1載置部は、前記第1シャフト部の遠位端部に連なっており、
前記キャリアの前記第2載置部は、前記第2シャフト部の遠位端部に連なっており、
前記第1シャフト部は、近位側から遠位側に向かって前記第2シャフト部との相互間の離間距離が大きくなるように湾曲している湾曲状態で形状記憶されている湾曲部を備え、
前記第1シャフト部は、前記湾曲部が前記筒体の前記軸方向に沿って延在するように、弾性変形している矯正状態で、前記筒体内に収容可能であり、
前記第1載置部及び前記第2載置部は、前記第1シャフト部の前記湾曲部の前記湾曲状態と前記矯正状態との間の状態変化に伴い、前記幅方向に移動することにより、相互間の前記間隙の前記幅を変動可能である、請求項8に記載の移送器具。
【請求項10】
前記第1シャフト部の前記湾曲部を第1湾曲部とした場合に、
前記第2シャフト部は、近位側から遠位側に向かって前記第1シャフト部との相互間の離間距離が大きくなるように湾曲している湾曲状態で形状記憶されている第2湾曲部を備え、
前記第2シャフト部は、前記第2湾曲部が前記筒体の前記軸方向に沿って延在するように、弾性変形している矯正状態で、前記筒体内に収容可能であり、
前記第1載置部及び前記第2載置部は、前記第1シャフト部の前記第1湾曲部の前記湾曲状態と前記矯正状態との間の状態変化、及び、前記第2シャフト部の前記第2湾曲部の前記湾曲状態と前記矯正状態との間の状態変化、に伴い、前記幅方向に移動することにより、相互間の前記間隙の前記幅を変動可能である、請求項9に記載の移送器具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は移送器具に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
細胞シート等のシート状物を生体内の処置対象部位に移送するための移送器具が知られている。特許文献1には、この種の移送器具が開示されている。特許文献1に記載の移送器具は、治療用のシート状物質を生体内に運んで貼付するためのデバイスである。特許文献1の移送器具は、先端側が生体内に挿し入れられる中空の外筒と、この外筒に挿通される内部材を有している。また、特許文献1の内部材の先端側には、シート状物質が載置されるシート載置部が設けられている。特許文献1のシート載置部は、湾曲状態で外筒へ収納可能であり、外筒から先端側に突出して展開可能とされている。また、特許文献1の移送器具には、シート載置部の展開状態において、生体外から入力される操作力を生体内のシート載置部へ及ぼしてシート載置部を変形させる操作力伝達機構が設けられている。
【0003】
特許文献1に記載の移送器具におけるシート載置部は、シート状物を貼付するための処置対象部位と対向する面側、すなわち、下面側で、シート状物を載置可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/080459号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の移送器具では、シート状物がシート載置部の下面に載置されているため、シート載置部の展開状態において、シート状物がシート載置部から意図せずに落下するおそれがある。そのため、移送安定性の観点では、移送器具は、シート状物を、シート載置部のうち生体内の処置対象部位と対向する面である下面とは反対側の上面に載置しつつ、生体内の処置対象部位の位置で、シート状物をシート載置部の下面側の処置対象部位に向かってリリース可能な構成を有することが好ましい。しかしながら、例えば細胞シート等の脆弱なシート状物を移送する場合、シート載置部の上面に載置されているシート状物を、シート載置部の下面側に向かって円滑にリリースすることが困難な場合がある。
【0006】
本開示は、脆弱なシート状物を生体内に移送する場合であっても、シート状物を生体内の処置対象部位まで安定して移送できると共に、シート状物を生体内の処置対象部位に向かって容易にリリース可能な、移送器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様としての移送器具は、
(1)
シート状物を生体内に移送可能な移送器具であって、
筒体と、
前記筒体内を前記筒体の軸方向に移動可能な移動体と、を備え、
前記移動体は、
シャフトと、
前記シャフトの遠位端部に連なり、前記シート状物を載置可能なキャリアと、を備え、
前記キャリアは、相互に跨るように前記シート状物を載置可能であると共に、相互間に区画される間隙の幅を変動可能な、第1載置部及び第2載置部を備える、移送器具、である。
【0008】
本開示の1つの実施形態としての移送器具は、
(2)
前記シャフトは、前記筒体内で並列して延在している第1シャフト部及び第2シャフト部を備え、
前記キャリアの前記第1載置部は、前記第1シャフト部の遠位端部に連なっており、
前記キャリアの前記第2載置部は、前記第2シャフト部の遠位端部に連なっており、
前記第1載置部及び前記第2載置部は、前記第1シャフト部が回動することにより、相互間の前記間隙の前記幅を変動可能である、上記(1)に記載の移送器具、である。
【0009】
本開示の1つの実施形態としての移送器具は、
(3)
前記第1載置部及び前記第2載置部は、前記第1シャフト部及び前記第2シャフト部の両方が回動することにより、相互間の前記間隙の前記幅を変動可能である、上記(2)に記載の移送器具、である。
【0010】
本開示の1つの実施形態としての移送器具は、
(4)
前記第1シャフト部は、前記第2シャフト部に動力を伝達する動力伝達部を備え、
前記第2シャフト部は、前記動力伝達部により、前記第1シャフト部の回動に連動して回動可能である、上記(3)に記載の移送器具、である。
(【0011】以降は省略されています)

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