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公開番号2025119491
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014399
出願日2024-02-01
発明の名称肌状態評価方法
出願人花王株式会社
代理人個人
主分類A61B 5/107 20060101AFI20250806BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】物体との接触を通じて人の手の肌状態を高精度に評価する技術を提供する。
【解決手段】肌状態評価方法は、物体接触に伴い生じる物理現象に影響を与え得る複数の物性の中の第二物性が共通し第一物性がそれぞれ異なる複数の第一被接触物に対して被検者の手の被検面を接触させて評価対象動作をそれぞれ行うことで当該複数の第一被接触物に関する第一接触情報を取得する工程と、第一物性が共通し第二物性がそれぞれ異なる複数の第二被接触物に対して被検者の手の被検面を接触させて評価対象動作をそれぞれ行うことで当該複数の第二被接触物に関する第二接触情報を取得する工程と、第一接触情報及び第二接触情報に基づいて被検者の手の肌状態を評価する工程と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
センサからの検知信号に基づいて被検者の手の被検面と被接触物との接触情報を取得可能な計測装置を用いた肌状態評価方法であって、
物体接触に伴い生じる物理現象に影響を与え得る複数の物性の中の第二物性が共通し該第二物性とは異なる第一物性がそれぞれ異なる複数の第一被接触物に対して被検者の手の被検面を接触させて評価対象動作をそれぞれ行うことで該複数の第一被接触物に関する第一接触情報を取得する第一取得工程と、
前記第一物性が共通し前記第二物性がそれぞれ異なる複数の第二被接触物に対して前記被検者の手の前記被検面を接触させて評価対象動作をそれぞれ行うことで該複数の第二被接触物に関する第二接触情報を取得する第二取得工程と、
前記第一接触情報及び前記第二接触情報に基づいて前記被検者の手の肌状態を評価する評価工程と、
を含む肌状態評価方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記評価工程では、前記第一接触情報の第一被接触物間のばらつき度合及び前記第二接触情報の第二被接触物間のばらつき度合を少なくとも用いて、前記被検者の手の肌状態が評価される、
請求項1に記載の肌状態評価方法。
【請求項3】
前記第一物性若しくは前記第二物性の一方は、表面性状若しくは硬度である、又は、前記第一物性及び前記第二物性は、表面性状及び硬度である、
請求項1に記載の肌状態評価方法。
【請求項4】
人の手指の可撓性を模した接触子であって物体接触に伴い生じる物理現象に影響を与え得る物性若しくは表面形状の一方又は両方がそれぞれ異なる複数の接触子を用いて前記複数の第一被接触物及び前記複数の第二被接触物に対して前記評価対象動作を行うことで得られる各接触子の接触情報に基づく各接触子の接触面状態の評価情報を予め取得しておき、
前記評価工程では、前記予め取得された前記評価情報を更に用いて、前記被検者の手の肌状態を分類する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の肌状態評価方法。
【請求項5】
人の手指の可撓性を模した接触子であって物体接触に伴い生じる物理現象に影響を与え得る物性若しくは表面形状の一方又は両方がそれぞれ異なる複数の接触子を用いて前記複数の第一被接触物及び前記複数の第二被接触物に対して前記評価対象動作を行うことで得られる各接触子の接触情報に基づく各接触子の接触面状態の評価情報を予め取得しておき、
前記評価工程では、前記予め取得された前記評価情報を更に用いて、前記複数の接触子の中から前記被検者の手の肌状態に対応する接触子を特定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の肌状態評価方法。
【請求項6】
人の手指の可撓性を模した接触子であって物体接触に伴い生じる物理現象に影響を与え得る物性若しくは表面形状の一方又は両方がそれぞれ異なる複数の接触子を用いて前記複数の第一被接触物及び前記複数の第二被接触物に対して前記評価対象動作を行うことで得られる各接触子の接触情報に基づく各接触子の接触面状態の評価情報を予め取得しておき、
前記評価工程では、前記予め取得された前記評価情報を更に用いて、前記被検者の触覚に応じた化粧料又は美容手技の情報を出力する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の肌状態評価方法。
【請求項7】
前記第一物性及び前記第二物性が共通し表面形状が異なる複数の第三被接触物に対して前記被検者の手の前記被検面を接触させて評価対象動作をそれぞれ行うことで該複数の第三被接触物に関する第三接触情報を取得する第三取得工程、
を更に含み、
前記複数の第一被接触物は表面形状が共通しており、
前記複数の第二被接触物は表面形状が共通しており、
前記評価工程では、前記第一接触情報、前記第二接触情報及び前記第三接触情報に基づいて前記被検者の手の肌状態を評価する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の肌状態評価方法。
【請求項8】
前記センサ及び前記計測装置を備え、
請求項1から3のいずれか一項に記載の肌状態評価方法を実行可能な評価システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人の手の肌状態の評価を行う技術に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、人肌又は人肌を模して作成された面である対象面に対して接触子を接触させて摺動させることに伴い振動センサで検出される振動情報に基づいてその対象面の状態を評価する人肌又は化粧料の評価方法が開示されている。
下記特許文献2には、人の手指の可撓性を摸した可撓性を有する接触子と、その接触子の外側表面であって被検体に接触させる接触面と、その接触子の内側に設けられ当該接触面を介して被検体から受ける力を計測する力センサとを備える肌又は剤の評価装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-095263号公報
特開2022-161710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
触感は、触って触感を感知する側と触られる側との機械的相互作用を通じて触る側の人の手の皮膚に引き起こされる刺激(振動、摩擦、圧力等)を機械受容器等の感覚受容器が取得することで生じる。
本発明者らは、触ることで引き起こされる刺激が機械受容器に伝達される際に皮膚が力学的なフィルタの役割をしており、触る側の人の手の肌状態に応じて触感の感じ方に違いが生じ得ると考え、触感評価において触る側の人の手の肌状態を評価することの重要性を見出した。
本発明は、このような考え方に鑑み、物体との接触を通じて人の手の肌状態を高精度に評価する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、センサからの検知信号に基づいて人の肌を模した被接触物と被検者の手の被検面との接触情報を取得可能な計測装置を用いた肌状態評価方法であって、物体接触に伴い生じる物理現象に違いを生じさせ得る複数の物性の中の第二物性が共通し該第二物性とは異なる第一物性がそれぞれ異なる複数の第一被接触物に対して被検者の手の被検面を接触させて評価対象動作をそれぞれ行うことで該複数の第一被接触物に関する第一接触情報を取得する第一取得工程と、前記第一物性が共通し前記第二物性がそれぞれ異なる複数の第二被接触物に対して前記被検者の手の前記被検面を接触させて評価対象動作をそれぞれ行うことで該複数の第二被接触物に関する第二接触情報を取得する第二取得工程と、前記第一接触情報及び前記第二接触情報に基づいて前記被検者の手の肌状態を評価する評価工程とを含む肌状態評価方法が提供される。
【0006】
また、本発明によれば、前記センサ及び前記計測装置を備え、上述の肌状態評価方法を実行可能な評価システムが提供される。
また、本発明によれば、上述の肌状態評価方法をコンピュータに実行させ得るコンピュータプログラム或いはこのようなコンピュータプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体が提供される。
【発明の効果】
【0007】
上記態様によれば、物体との接触を通じて人の手の肌状態を高精度に評価する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係る肌状態評価方法(本評価方法)を示すフローチャートである。
事前準備のために用いる接触子の例を示す図である。
変形例における肌状態評価方法(第二評価方法)を示すフローチャートである。
本実施形態における評価システムのハードウェア構成例を概念的に示す図である。
図5(a)は本実施例で用いられた6つの接触子の特性を示す表であり、図5(b)は本実施例で用いられた7つの模擬肌の特性を示す表である。
6つの接触子(指1から6)の各々について模擬肌A、D及びEの摩擦係数を並べたグラフである。
6つの接触子(指1から6)の各々について模擬肌A、F及びGの摩擦係数を並べたグラフである。
6つの接触子(指1から6)及び人指の各々について第一模擬肌及び第二模擬肌の摩擦係数の分散を示すグラフである。
6つの接触子(指1から6)及び人指の各々について模擬肌A、B及びCの摩擦係数を並べたグラフである。
6つの接触子(指1から6)及び人指の各々について算出された模擬肌A、B及びCの摩擦係数の平均値及び標準偏差を2軸の座標上にプロットしたグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好ましい実施形態の例について説明する。なお、以下に挙げる実施形態は例示であり、本発明は以下の実施形態の構成に限定されない。
【0010】
[肌状態評価方法]
本実施形態に係る肌状態評価方法(以下、本評価方法と表記する)は、被検者の手の肌状態を評価する。
ここでの「被検者の手」とは、手指だけでなく、手の平や甲であってもよい。
また、評価対象となる肌状態には、被検者の手の素肌の状態、化粧料が施された(化粧料によってスキンケアを行った、スキンケア或いはメイクアップの化粧料が塗布されている)肌の状態、美容施術後の肌の状態等があり得る。このため、本評価方法による肌状態の評価によって、化粧料や美容施術の評価を行うことも可能となる。
評価対象となる化粧料は、被検者の手の肌に対して施される化粧料であり、例えば、ローション、乳液、クリーム、美容液、パック、シート状ローション、スキンケア化粧料、石鹸・クレンジング・メイク落としなどの洗浄料、ファンデーション、化粧下地、液状ファンデーション、油性ファンデーション、パウダーファンデーション、メイクアップ化粧料、日やけ止め乳液、日やけ止めジェル、日焼け止めクリームなどの紫外線防御化粧料等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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