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公開番号
2025148833
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049150
出願日
2024-03-26
発明の名称
金属箔の製造方法
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
H01F
1/153 20060101AFI20251001BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】金属箔を積層した状態で、隣接する金属箔同士が破損することなく、拘束することができる金属箔の製造方法を提供する。
【解決手段】金属箔10を製造する製造方法は、箔素材10Aを、金属製のベース20の加熱された加熱面21で加熱することにより、箔素材10Aのアモルファス系軟磁性材料をナノ結晶系軟磁性材料に結晶化する結晶化工程を含む。結晶化工程において、凹部13の形状に応じた突起22が形成された加熱面21に、箔素材10Aの一方面12Aを吸着させながら、箔素材10Aのアモルファス軟磁性材料がナノ結晶系軟磁性材料に結晶化する結晶化開始温度以上で、箔素材11を加熱温度で加熱することにより、突起22に倣うように、結晶化により箔素材10Aを収縮変形させ、金属箔10に凹部13および凸部14を成形する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
アモルファス系軟磁性材料の箔素材から、一方面に凹部を成形し、他方面の前記凹部に対応した位置に凸部を成形するとともに、前記アモルファス系軟磁性材料をナノ結晶系軟磁性材料に結晶化した金属箔を製造する製造方法であって、
前記金属箔を複数枚積層する際に、隣接する前記金属箔同士の前記凸部と前記凹部は、嵌合されるものであり、
前記製造方法は、アモルファス系軟磁性材料からなる箔素材を準備する準備工程と、
前記箔素材を、金属製のベースの加熱された加熱面で加熱することにより、前記箔素材のアモルファス系軟磁性材料を前記ナノ結晶系軟磁性材料に結晶化する結晶化工程と、を含み、
前記結晶化工程において、前記凹部の形状に応じた突起が形成された前記加熱面に、前記箔素材の一方面を吸着させながら、前記箔素材を加熱することにより、前記突起に倣うように、結晶化により前記箔素材を収縮変形させ、前記金属箔に前記凹部および前記凸部を成形することを特徴とする金属箔の製造方法。
続きを表示(約 120 文字)
【請求項2】
前記結晶化工程において、前記突起の表面の温度を、前記加熱面の温度よりも低くすることにより、前記金属箔の凸部および凹部が形成された部分に、前記アモルファス系軟磁性材料の一部を残すことを特徴とする請求項1に記載の金属箔の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属箔の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のモータや変圧器などには、コアとして、金属箔を積層した積層体が利用されている。金属箔を製造する際には、アモルファス系軟磁性材料の箔素材を加熱することにより、ナノ結晶系軟磁性材料に結晶化している。たとえば、特許文献1では、金属箔が金属製のベースの加熱された加熱面に倣うように、金属箔を加熱面に吸着させながら、箔素材のアモルファス系軟磁性材料をナノ結晶系軟磁性材料に結晶化している。ここで、結晶化した金属箔を積層した状態で、金属箔同士を加締めると、結晶化した金属箔が破損するおそれがある。
【0003】
このような観点から、たとえば、特許文献2には、以下の金属箔を製造している。具体的には、この技術では、箔素材のアモルファス系軟磁性材料の一部を残して、箔素材をナノ結晶系軟磁性材料に結晶化している。積層体を成形する際には、金属箔を重ね合わせて、金属箔のアモルファス系軟磁性材料からなる部分を加締めることにより、隣接する金属箔同士を拘束している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-118349号公報
特開2020-182306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2に示すように、金属箔のアモルファス系軟磁性材料からなる部分を加締める際には、金属箔のナノ結晶系軟磁性材料からなる部分にも、加締めによる応力が作用し、この部分から破損するおそれがある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、金属箔を積層した状態で、隣接する金属箔同士が破損することなく、拘束することができる金属箔の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題に鑑みて、本発明に係る金属箔の製造方法は、アモルファス系軟磁性材料の箔素材から、一方面に凹部を成形し、他方面の前記凹部に対応した位置に凸部を成形するとともに、前記アモルファス系軟磁性材料をナノ結晶系軟磁性材料に結晶化した金属箔を製造する製造方法である。前記金属箔を複数枚積層する際に、隣接する前記金属箔同士の前記凸部と前記凹部は、嵌合される。前記製造方法は、アモルファス系軟磁性材料からなる箔素材を準備する準備工程と、前記箔素材を、金属製のベースの加熱された加熱面で加熱することにより、前記金属箔のアモルファス系軟磁性材料を前記ナノ結晶系軟磁性材料に結晶化する結晶化工程と、を含む。前記結晶化工程において、前記凹部の形状に応じた突起が形成された前記加熱面に、前記箔素材の一方面を吸着させながら、前記箔素材を加熱することにより、前記突起に倣うように、結晶化により前記箔素材を収縮変形させ、前記金属箔に前記凹部および前記凸部を成形する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、結晶化工程において、アモルファス系軟磁性材料の箔素材は、結晶化により収縮する。この際、箔素材の一方面は、ベースの加熱面に吸着されているため、突起に倣うように、箔素材は収縮し、金属箔の一方面には凹部が成形され、金属箔の他方面には凸部が成形される。このようして、アモルファス系軟磁性材料をナノ結晶系軟磁性材料に結晶化する際に、金属箔の一方面に凹部を成形し、金属箔の他方面の凹部に対応した位置に凸部を成形することができる。これにより、結晶化工程後に、加締め等により、金属箔に凹部および凸部を成形することがないので、金属箔が破損することを防止することができる。さらに、金属箔を複数枚積層する際に、隣接する金属箔同士の凸部と凹部を嵌合すればよいので、積層体を簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る金属箔の製造方法および金属箔を積層した積層体の製造方法を説明するための図である。
結晶化工程を説明するための模式的断面図である。
図2に示す結晶化工程における凸部および凹部の成形を説明するための模式的斜視図である。
箔素材を加熱した際の示差走査熱量計の測定結果のグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図1~図4を参照しながら、本発明の実施形態に係る金属箔の製造方法について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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