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公開番号2025149221
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049724
出願日2024-03-26
発明の名称箱状体
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H05K 5/03 20060101AFI20251001BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】防水性を向上可能な箱状体を提供すること。
【解決手段】箱状体1は、筒状の周壁11を有するケース10と、ケース10の開口端を覆うように周壁11に取り付けられるカバー20と、を備える。ケース10の周壁11は、ケース10の内外方向に並ぶ複数の壁板14,15,16を含む多層壁構造を有する。カバー20は、周壁11とカバー20の縁部21とが重なり合うように、周壁11に取り付けられる。周壁11と縁部21との間に画成される隙間は、周壁11と縁部21とが面接触可能であるように近接配置されて画成される複数の狭領域s1,s2,s3と、狭領域s1,s2,s3に比べて広い複数の広領域h1,h2と、が交互に並ぶように配置されて、構成される。複数の狭領域s1,s2,s3のうちの最も内側に位置する狭領域s3は、一の壁板14と他の壁板15との間の層間領域g1に連通する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
筒状の周壁を有するケースと、前記ケースの開口端を覆うように前記周壁に取り付けられるカバーと、を備える、箱状体であって、
前記ケースの前記周壁は、
前記ケースの内外方向に並ぶ複数の壁板を含む多層壁構造を有し、
前記カバーは、
前記周壁と当該カバーの縁部とが重なり合うように、前記周壁に取り付けられ、
前記周壁と前記縁部との間に画成される隙間は、
前記周壁と前記縁部とが近接配置されて画成される複数の狭領域と、前記狭領域に比べて広い複数の広領域と、が交互に並ぶように配置されて、構成され、
前記複数の前記狭領域のうちの最も内側に位置する前記狭領域は、
一の前記壁板と他の前記壁板との間の層間領域に連通する、
箱状体。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
請求項1に記載の箱状体において、
前記複数の前記壁板のうちの最も外側にある一対の前記壁板は、
前記ケースの前記開口端側において当該一対の前記壁板の間の層間領域が塞がれ、前記開口端側とは逆側において当該一対の前記壁板の間の層間領域が前記ケースの外部に連通する、
箱状体。
【請求項3】
請求項1に記載の箱状体において、
前記隙間を封止するパッキンを有さない、
箱状体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筒状の周壁を有するケースと、ケースの開口端を覆うように周壁に取り付けられるカバーと、を備える箱状体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、車両に搭載される電気接続箱(例えば、リレーボックス)等のように、複数の部材を互いに組み付けて構成される箱状体が提案されている。例えば、従来の電気接続箱の一つは、電子部品などを保持する本体ケースと、本体ケースに組み付けられるカバーと、を有している(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-182314号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した種類の電気接続箱では、電気接続箱が被水した場合の防水性を向上させる目的で、本体ケースとカバーとの間の隙間をゴム製のパッキン等で塞ぐ場合がある。しかし、電気接続箱の製造時の作業性や製造コストの観点では、そのようなパッキン等を用いることなく、電気接続箱の防水性を向上させることが望ましい。なお、上記説明から理解されるように、電気接続箱に限らず、カバーとケースを有する箱状体において、防水性を向上させることは望ましい。
【0005】
本発明の目的の一つは、防水性を向上可能な箱状体の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る箱状体は、以下を特徴としている。
【0007】
筒状の周壁を有するケースと、前記ケースの開口端を覆うように前記周壁に取り付けられるカバーと、を備える、箱状体であって、
前記ケースの前記周壁は、
前記ケースの内外方向に並ぶ複数の壁板を含む多層壁構造を有し、
前記カバーは、
前記周壁と当該カバーの縁部とが重なり合うように、前記周壁に取り付けられ、
前記周壁と前記縁部との間に画成される隙間は、
前記周壁と前記縁部とが近接配置されて画成される複数の狭領域と、前記狭領域に比べて広い複数の広領域と、が交互に並ぶように配置されて、構成され、
前記複数の前記狭領域のうちの最も内側に位置する前記狭領域は、
一の前記壁板と他の前記壁板との間の層間領域に連通する、
箱状体であること。
【発明の効果】
【0008】
本発明の箱状体によれば、ケースにカバーを取り付けると、ケースの周壁とカバーの縁部とが重なり合うことで、ケースの周壁とカバーの縁部との間に隙間が画成される。この隙間は、周壁と縁部とが近接配置されて画成される複数の狭領域と、狭領域に比べて広い複数の広領域と、が交互に並ぶように配置されて構成される。なお、狭領域では、周壁と縁部とが面接触してもよいし、設計上のクリアランスや製造公差に起因する隙間などの僅かな隙間をあけて周壁と縁部とが隣り合って配置されてもよい。この隙間に箱状体の外部から水が侵入した場合、水が狭領域を通過して広領域に進むと、流路面積が拡大することで水圧が低下し、水が隙間を進む勢いが低減される。即ち、広領域が減圧室として機能する。更に、複数の広領域が設けられることで、このように水が隙間を進む勢いが複数回にわたって低減されるため、何れかの広領域で水がそれ以上に隙間を進むことを妨げ得る。加えて、仮に水が隙間を通り抜けたとしても、最も内側に位置する狭領域が一の壁板と他の壁板との間の層間領域に連通するため、水が層間領域に排水されて、ケースの内部に到達することが妨げられる。よって、箱状体は、パッキン等の別部材を用いることなく、十分な防水性を発揮することができる。したがって、本発明の箱状体は、防水性を向上可能である。
【0009】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る箱状体の分解斜視図である。
図2は、図1に示す箱状体の組付完了状態を示す斜視図である。
図3は、図1のA部の拡大図である。
図4は、図2のB-B断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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