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公開番号
2025113011
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024007614
出願日
2024-01-22
発明の名称
パンツ型吸収性物品
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
A61F
13/53 20060101AFI20250725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】視力又は認知機能が低下した高齢者であっても尿取りパッドの配置位置を正しく認識しやすいパンツ型吸収性物品を提供すること。
【解決手段】おむつ1の腹側部F及び背側部Rには、横方向Yに延在する複数の胴周り弾性部材45が配されている。吸収性コア24は、少なくとも腹側部F側の端部域における横方向Yの中央域に、肌対向面側から凹陥した凹陥部又は切り欠き部からなる欠損部51を有する。平面視において、欠損部51の股下部M側端部51Xと、吸収体23の腹側部F側の縦方向端部23Xとの間に、少なくとも一本の胴回り弾性部材45が位置している。吸収体23と前記少なくとも一本の胴周り弾性部材45との重なり部において、該胴周り弾性部材45は横方向Yに伸縮可能になっている。他の胴周り弾性部材45は、平面視で吸収性コア24と重なる領域において、横方向Yに伸縮可能な状態では非配置である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
吸収性コアを含む吸収体と、該吸収性コアの非肌対向面側に配された外装体とを備え、
着用時に着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、前記腹側部と前記背側部との間に位置する股下部とを有し、
前記外装体は、着用者の腹側に配される腹側外装体と、着用者の背側に配される背側外装体とを備え、
前記腹側外装体から前記股下部を通って前記背側外装体へ向けて延びる縦方向と、該縦方向に直交する横方向とを有し、
前記腹側外装体の側部域と前記背側外装体の側部域とが接合されてウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されてなるパンツ型吸収性物品であって、
前記腹側部及び前記背側部には、前記横方向に延在する複数の胴周り弾性部材が配されており、
前記吸収性コアは、少なくとも前記腹側部側の端部域における前記横方向の中央域に、肌対向面側から凹陥した凹陥部又は切り欠き部からなる欠損部を有し、
平面視において、前記欠損部の前記股下部側端部と、前記吸収体の前記腹側部側の縦方向端部との間に、少なくとも一本の前記胴回り弾性部材が位置しており、
前記吸収体と前記少なくとも一本の胴周り弾性部材との重なり部において、前記胴周り弾性部材は前記横方向に伸縮可能になっており、
平面視で前記欠損部の前記股下部側端部と、前記吸収体の前記腹側部側の縦方向端部との間に位置していない前記胴周り弾性部材は、平面視で前記吸収性コアと重なる領域において、前記横方向に伸縮可能な状態では非配置である、パンツ型吸収性物品。
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【請求項2】
前記吸収性コアは、少なくとも前記腹側部側の端部域における前記横方向の中央域に前記切り欠き部を有する、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項3】
前記吸収性コアは、前記腹側部側の端部域において、前記欠損部を1つのみ有する、請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項4】
前記欠損部の前記横方向の幅が、前記股下部側に向かって漸減している、請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項5】
平面視で前記欠損部の前記股下部側端部と、前記吸収体の前記腹側部側の縦方向端部との間に位置する前記胴周り弾性部材は糸状の弾性部材であり、且つ前記吸収体よりも肌対向面側に配置されている、請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンツ型使い捨ておむつ等のパンツ型吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
パンツ型使い捨ておむつは、典型的には、体液を吸収保持する吸収性コアと、該吸収性コアの非肌対向面側に配された外装体とを備え、該外装体における着用者の腹側に配置される部分(腹側外装体)の側部域と、該外装体における着用者の背側に配置される部分(背側外装体)の側部域とが接合されて一対のサイドシール部が形成されるとともに、着用者の胴周りに配置される環状の胴周り部並びにウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されてなる。腹側外装体及び背側外装体には、着用者の身体へのフィット性を高めるために、横方向に伸縮可能に配置された複数の糸状の弾性部材が縦方向に間欠配置されており、胴周り部全体として胴周り方向に伸縮性を有している。
【0003】
特許文献1には、パンツ型使い捨ておむつの吸収体において、他の部位よりも目付が低いか、又は吸収性コアが存在しない低剛性領域を後胴回り域に形成することが記載されている。同文献に記載のおむつによれば、C型のカーブの姿勢をとり易い着用者へのフィット性を更に向上することができると同文献には記載されている。
【0004】
特許文献2には、パンツ型使い捨ておむつにおいて、吸収性コアに高坪領域、低坪領域及び圧搾部を設けることが記載されている。同文献に記載のおむつによれば、弾性部材による吸収性コアの不規則な変形を抑制しつつ、着用者へのフィット性を向上させることができると同文献には記載されている。
【0005】
特許文献3には、パンツ型使い捨ておむつにおいて、吸収コアの後胴回り域に、吸収コアの後側縁から前側に延びる複数のスリットを形成することが記載されている。同文献に記載のおむつによれば、かかるスリットを形成することによって、吸収コアを変形し易くするとともに、後方からの体液の漏れを抑制することができると同文献には記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-146611号公報
特開2019-118576号公報
特開2022-157103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
パンツ型吸収性物品においては、尿を排泄後の交換の手間の削減、及び経済性の観点から、尿取りパッドを併用することがある。尿取りパッドを使用する場合には、体液の漏れ防止の観点から、尿取りパッドを正しい位置に配置する必要がある。しかし、従来のパンツ型吸収性物品では尿取りパッドの正しい配置位置が分かりづらいので、特に視力又は認知機能が低下した高齢者が使用者である場合、尿取りパッドを正しい位置に配置できない場合がある点に課題があった。
【0008】
したがって本発明の課題は、視力又は認知機能が低下した高齢者であっても尿取りパッドの配置位置を正しく認識しやすいパンツ型吸収性物品を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、吸収性コアを含む吸収体と、該吸収性コアの非肌対向面側に配された外装体とを備え、
着用時に着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、前記腹側部と前記背側部との間に位置する股下部とを有し、
前記外装体は、着用者の腹側に配される腹側外装体と、着用者の背側に配される背側外装体とを備え、
前記腹側外装体から前記股下部を通って前記背側外装体へ向けて延びる縦方向と、該縦方向に直交する横方向とを有し、
前記腹側外装体の側部域と前記背側外装体の側部域とが接合されてウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されてなるパンツ型吸収性物品である。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、前記腹側部及び前記背側部には、前記横方向に延在する複数の胴周り弾性部材が配されていることが好ましい。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、前記吸収性コアは、少なくとも前記腹側部側の端部域における前記横方向の中央域に、肌対向面側から凹陥した凹陥部又は切り欠き部からなる欠損部を有することが好ましい。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、平面視において、前記欠損部の前記股下部側端部と、前記吸収体の前記腹側部側の縦方向端部との間に、少なくとも一本の前記胴回り弾性部材が位置していることが好ましい。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、前記吸収体と前記少なくとも一本の胴周り弾性部材との重なり部において、前記胴周り弾性部材は前記横方向に伸縮可能になっていることが好ましい。
本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態では、平面視で前記欠損部の前記股下部側端部と、前記吸収体の前記腹側部側の縦方向端部との間に位置していない前記胴周り弾性部材は、平面視で前記吸収性コアと重なる領域において、前記横方向に伸縮可能な状態では非配置であることが好ましい。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、視力又は認知機能が低下した高齢者であっても尿取りパッドの配置位置を正しく認識しやすいパンツ型吸収性物品が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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