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公開番号2025134624
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024221736
出願日2024-12-18
発明の名称固形食品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A23L 33/10 20160101AFI20250909BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】植物由来粉末を用いつつ、口腔内において口腔内菌叢の改善を有効に図ることのできる固形食品に関する。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)硝酸塩を含有する植物由来粉末
(B)有機酸塩(B1)、及び炭酸化合物(B2)から選ばれる1種又は2種以上の塩化合物
を含有する固形食品。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)及び(B):
(A)硝酸塩を含有する植物由来粉末
(B)有機酸塩(B1)、及び炭酸化合物(B2)から選ばれる1種又は2種以上の塩化合物
を含有する固形食品。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
成分(B2)が、炭酸塩、重炭酸塩、及びセスキ炭酸塩から選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の固形食品。
【請求項3】
成分(A)の硝酸換算量と成分(B)の含有量との質量比((A)
硝酸
/(B))が、0.001以上50以下である請求項1又は2に記載の固形食品。
【請求項4】
成分(B1)が、クエン酸塩、グルコン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、及び酒石酸塩から選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2に記載の固形食品。
【請求項5】
さらに、セルロース又はその誘導体、澱粉又は澱粉分解物、二酸化ケイ素、脂肪酸エステル、脂肪酸塩、単糖、並びに二糖から選ばれる1種又は2種以上の添加物(C)を含有する請求項1又は2に記載の固形食品。
【請求項6】
成分(A)の硝酸換算量と成分(C)の含有量との質量比((A)
硝酸
/(C))が、0.005以上20以下である請求項5に記載の固形食品。
【請求項7】
成分(A)が、甘藷若葉、ケール、大麦、セロリ、小松菜、パセリ、ホウレンソウ、大根、ビーツ、ブロッコリー、ごぼう、及びアロエから選ばれる1種又は2種以上の植物由来の粉末である請求項1又は2に記載の固形食品。
【請求項8】
成分(A)中における硝酸塩の含有量が、0.01質量%以上40質量%以下である請求項1又は2に記載の固形食品。
【請求項9】
さらに、糖アルコール(D)を含有する請求項1又は5に記載の固形食品。
【請求項10】
歯科専門家による歯面清掃後に適用するための、請求項1に記載の固形食品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固形食品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、口腔内常在菌について、種々の研究がなされている。
例えば、特許文献1には、硝酸塩等の窒素源を配合することにより、ナイセリア属菌等の非病原性細菌が効率よく一酸化窒素を産生し、口腔内菌叢の細菌構成を良好なものへと制御し得ることが報告されている。
【0003】
一方、大麦やケール等の野菜から得られる粉末は、健康素材としての有用性が高いことから、これを含有する健康食品が開発されている。例えば、特許文献2には、大麦等の青汁素材と他の素材とを含有する経口組成物が開示されており、もたらされる筋芽細胞の増殖作用等により筋肉組織の維持等を試みている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2016/151428号明細書
特開2020―54252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
こうした野菜から得られる粉末は、食感等が芳しくない傾向にあることから、上記特許文献2にも記載されるように、口腔内での滞留又は残留を回避できるよう、素早く飲み込める飲料等の剤型で提供されるのが主流である。そのため、口腔内で十分に野菜から得られる粉末の効果を発揮できないまま飲み込まれてしまう。
一方、固形食品の場合は、長時間口に含まれることから、野菜から得られる粉末の芳しくない食感等が一層顕著になってしまう。このように、固形食品でありながら、負荷のない喫食が可能であって、口腔内において所望の効果を十分に発揮させる技術については、依然として検討の余地がある。
【0006】
したがって、本発明は、植物由来粉末を用いつつ、食感が良好であり、かつ口腔内において口腔内菌叢の改善を有効に図ることのできる固形食品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、硝酸塩を含有する植物由来粉末とともに、特定の塩化合物を含有することにより、口腔内菌叢の改善を有効かつ効果的に図ることのできる固形食品を見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)硝酸塩を含有する植物由来粉末
(B)有機酸塩(B1)、及び炭酸化合物(B2)から選ばれる1種又は2種以上の塩化合物
を含有する固形食品を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の固形食品によれば、口腔内に投入するのみで、硝酸塩を有効に残留させ、有効かつ効果的に口腔内菌叢の改善を図ることができる。また滑らかで舌触りのよい食感を実感することもできる。
さらに、本発明の固形食品によれば、製造の際には良好な打錠性を示しながら、保存後においては不要な変色を抑制することができ、また風味が変化してしまうことも有効に抑制することができる。
このような本発明の固形食品であれば、歯科専門家によって歯面清掃を実施した後における、口腔内菌叢の状態が一変したような場合であっても、簡便かつ有効に口腔内菌叢のより健全な状態へと改善又は維持することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本発明において、「口腔内菌叢」とは、口腔内に生息する多種多様の細菌であって、非病原性細菌と病原性細菌とに大別される細菌により形成されてなる群集を意味する。かかる「口腔内菌叢」は、「口腔内(口内又は口腔)フローラ」又は「口腔内(口内又は口腔)マイクロバイオータ」とも称される。
そして、口腔内菌叢を「改善」するとは、非病原性細菌が占める割合が増大することにより、或いは病原性細菌が占める割合が低減することにより、口腔内菌叢の細菌構成を変化させて、口腔内菌叢の状態を健常な口腔内環境をもたらす状態へ転じさせることを意味する。具体的には、口腔内において、ナイセリア属菌やロシア属菌の代謝を活性化等されて、その生育が選択的に促進されることにより、口腔内菌叢中におけるこれら非病原性細菌(ナイセリア属菌、又はロシア属菌)が占める割合が増大することを意味し、また病原性細菌の生育が選択的に抑制されることにより、口腔内菌叢中におけるこれらの細菌が占める割合が増大することをも意味する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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