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公開番号2025115601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010147
出願日2024-01-26
発明の名称画像形成装置及び転写残トナーの回収方法
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 21/00 20060101AFI20250731BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】転写残トナーを現像手段で回収できずに生じる再転写を抑制でき、再転写による異常画像を抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持、帯電部材、帯電電圧印加手段、露光手段、現像手段、転写手段、制御部を有する画像形成装置である。制御部は転写の後に像担持体に残った転写残トナーを現像手段に回収させる回収動作を制御する。回収動作は、非画像形成時(露光OFF)に行われる動作であるとともに、帯電部材と像担持体との間を放電させて転写残トナーを帯電させる放電処理と、帯電した転写残トナーを前記現像手段で回収する回収処理とを有する。制御部は、放電処理において、帯電部材に印加する電圧の絶対値が、帯電位置(帯電部材と像担持体が対向する位置)を通過する前の像担持体の表面電位の絶対値よりも大きく、かつ、放電開始電圧の絶対値以上であって、画像形成時(露光ON)における帯電部材に印加する電圧の絶対値よりも小さくなるように帯電電圧印加手段を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
像担持体と、
前記像担持体を帯電する帯電部材と、
前記帯電部材に電圧を印加する帯電電圧印加手段と、
帯電した前記像担持体を露光して前記像担持体の表面に潜像を形成する露光手段と、
トナーを前記像担持体に供給し、前記像担持体上にトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を被転写体に転写させる転写手段と、
転写の後に前記像担持体に残った転写残トナーを前記現像手段に回収させる回収動作を制御する制御部と、を有する画像形成装置であって、
前記回収動作は、前記露光手段が露光を行っていない期間である非画像形成時に行われる動作であるとともに、前記帯電部材と前記像担持体との間を放電させて前記転写残トナーを帯電させる放電処理と、前記帯電した転写残トナーを前記現像手段で回収する回収処理と、を有する動作であり、
前記制御部は、前記放電処理において、前記帯電部材に印加する電圧の絶対値が、前記帯電部材と前記像担持体が対向する位置である帯電位置を通過する前の前記像担持体の表面電位の絶対値よりも大きく、かつ、放電開始電圧の絶対値以上であって、前記露光手段が露光を行っている期間である画像形成時における前記帯電部材に印加する電圧の絶対値よりも小さくなるように前記帯電電圧印加手段を制御する
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記画像形成時に前記帯電部材に印加する電圧の絶対値と、前記非画像形成時に前記帯電部材に印加する電圧の絶対値との差分が、150V以上となるように前記帯電電圧印加手段を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記転写手段は、前記像担持体に当接して配置され、前記像担持体との当接部分を通過する被転写体に前記トナー像を転写する転写部材を有し、
前記転写部材は、前記転写を行うために電圧が印加され、
前記転写部材に電圧が印加されることにより前記転写部材に流れる電流の絶対値が、10μA以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記帯電部材は、前記像担持体の表面に接触する帯電ローラであって、
前記帯電ローラに付着したトナーを前記像担持体の表面に移行させるクリーニングモードを有し、
前記クリーニングモードは、前記非画像形成時に行われる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記帯電部材は、前記像担持体の表面に接触する帯電ローラであって、
前記帯電部材の表面に接触するクリーニング部材を有し、
前記クリーニング部材に付着したトナーを前記帯電部材に移行させ、前記帯電ローラに移行したトナーを前記像担持体の表面に移行させるクリーニングモードを有し、
前記クリーニングモードは、前記非画像形成時に行われる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、当該画像形成装置の内部又は外部の絶対湿度に基づいて前記帯電部材に印加する電圧を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記帯電部材は、前記像担持体と接触するように設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記像担持体の回転方向において前記転写手段が転写を行う位置よりも下流側であり、前記帯電位置よりも上流側に剥がしローラを有し、
前記剥がしローラは、前記像担持体と接触して回転し、前記像担持体の表面に付着した転写残トナーを前記像担持体との周速差によって剥がす
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記剥がしローラは、前記放電処理における前記帯電部材に印加する電圧の絶対値よりも小さい電圧が印加される
ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記帯電部材は、前記像担持体と接触しない非接触方式の帯電部材であり、
前記像担持体の回転方向において前記転写手段が転写を行う位置よりも下流側であり、前記帯電位置よりも上流側に一時回収手段を有し、
前記一時回収手段は、前記像担持体の表面上の正規帯電とは逆の極性に帯電している転写残トナーを一時的に回収する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び転写残トナーの回収方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置では、帯電ローラ等の帯電部材により感光体(像担持体)を帯電させ、現像手段によりトナーを感光体に供給し、感光体上のトナーを記録媒体又は中間転写体に転写することが知られている。
【0003】
従来の技術では、例えば感光体上に付着しているトナーをクリーニングブレード等のクリーニング手段で清掃することが知られている。近年、装置の小型化等の観点から、感光体のクリーニングを専用に行うクリーニング手段を備えない、いわゆるクリーナーレス方式が提案されている。
【0004】
クリーナーレス方式の画像形成装置では、転写後に感光体上に残留した転写残トナーを現像手段で回収するものが知られている。このようなクリーナーレス方式の画像形成装置では、転写残トナーを現像手段で回収し、再利用するため、廃トナーを抑制できる。このため、ユーザーメンテナンスが簡略化できるとともに、廃トナー収容器が不要となり、廃棄物を削減できる。
【0005】
クリーナーレス方式の画像形成装置では、例えば以下の方法が知られている。帯電部材に印加する電圧(帯電バイアス)を大きくして地肌ポテンシャル(帯電部材の電位と感光体の電位との電位差)の幅を広げることで、転写残トナーを回収する方法が知られている。この他にも、帯電バイアスと感光体上の表面電位との電位差を利用して、帯電部材に付着したトナーを感光体上に吐き出し、現像手段で回収する方法が知られている。
【0006】
特許文献1では、帯電部材の一例である帯電ローラに付着した転写残トナーを現像手段で回収する目的で、接触帯電方式の帯電ローラを使用したクリーナーレス方式が開示されている。特許文献2では、現像手段が転写残トナーを回収するクリーナーレス方式の画像形成装置が開示されており、トナーに含まれる外添剤の体積平均粒子径と含有量を規定することが開示されている。特許文献2によれば、長期にわたり異常画像の発生を抑制することができる。
【0007】
特許文献1、2では、帯電部材に付着したトナーを減少させる清掃動作を非画像形成時に実施するものであり、清掃動作の工程において帯電ローラの印加電圧を切り替えている。特許文献1、2のように、従来技術として、帯電ローラの清掃時(帯電ローラから感光体へのトナー移動時)に帯電ローラの印加電圧を切り替えるものが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
今までのクリーナレス構成では、地肌ポテンシャルの電位差を利用して転写残トナーを回収するため、地肌ポテンシャルの電位差が大きい方がより転写残トナーを回収できると考えられていた。地肌ポテンシャルを大きくするために帯電バイアスを高く設定してしまうと、転写残トナーを回収するために行う帯電前放電により転写残トナーが過度にマイナス荷電になってしまう。この場合、転写残トナーと感光体間の静電吸着力が強くなり、現像手段で回収できずに再転写が生じてしまう。
【0009】
そこで本発明は、転写残トナーを現像手段で回収できずに生じる再転写を抑制でき、再転写による異常画像を抑制できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、
像担持体と、
前記像担持体を帯電する帯電部材と、
前記帯電部材に電圧を印加する帯電電圧印加手段と、
帯電した前記像担持体を露光して前記像担持体の表面に潜像を形成する露光手段と、
トナーを前記像担持体に供給し、前記像担持体上にトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を被転写体に転写させる転写手段と、
転写の後に前記像担持体に残った転写残トナーを前記現像手段に回収させる回収動作を制御する制御部と、を有する画像形成装置であって、
前記回収動作は、前記露光手段が露光を行っていない期間である非画像形成時に行われる動作であるとともに、前記帯電部材と前記像担持体との間を放電させて前記転写残トナーを帯電させる放電処理と、前記帯電した転写残トナーを前記現像手段で回収する回収処理と、を有する動作であり、
前記制御部は、前記放電処理において、前記帯電部材に印加する電圧の絶対値が、前記帯電部材と前記像担持体が対向する位置である帯電位置を通過する前の前記像担持体の表面電位の絶対値よりも大きく、かつ、放電開始電圧の絶対値以上であって、前記露光手段が露光を行っている期間である画像形成時における前記帯電部材に印加する電圧の絶対値よりも小さくなるように前記帯電電圧印加手段を制御する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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