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公開番号
2025113974
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024220246
出願日
2024-12-16
発明の名称
印刷装置及び印刷方法
出願人
株式会社リコー
代理人
弁理士法人ITOH
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20250728BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】DTG印刷後に残る染み出し痕を解消し、かつ、生産性が高い印刷装置を提供する。
【解決手段】浸透性を有する被印刷物上の所定の領域に、前処理液を付与する前処理液付与部と、前記前処理液を付与した領域上の所定の領域に白インクを付与し、白インクによる下地を形成する白インク付与部と、前記白インクによる下地上の所定の領域にカラーインクを付与し、カラー画像を形成するカラーインク付与部と、画像形成領域の周囲の染み出し痕領域の少なくとも一部を含む所定の領域に対し、水を含む無色液体を付与する無色液体付与部とを有し、前記無色液体を付与するタイミングに応じて前記無色液体を付与する領域を調整することを特徴とした印刷装置である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
浸透性を有する被印刷物上の所定の領域に、前処理液を付与する前処理液付与部と、
前記前処理液を付与した領域上の所定の領域に白インクを付与し、白インクによる下地を形成する白インク付与部と、
前記白インクによる下地上の所定の領域にカラーインクを付与し、カラー画像を形成するカラーインク付与部と、
画像形成領域の周囲の染み出し痕領域の少なくとも一部を含む所定の領域に対し、水を含む無色液体を付与する無色液体付与部とを有し、
前記無色液体を付与するタイミングに応じて前記無色液体を付与する領域を調整することを特徴とした印刷装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記カラーインク付与部が前記カラーインクを付与した後に、前記無色液体付与部が前記無色液体を付与し、
前記無色液体が、前記画像形成領域及び前記染み出し痕領域に付与されることを特徴とした請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記白インク付与部による前記白インクの付与、及び/又は、前記カラーインク付与部による前記カラーインクの付与、と並行して前記無色液体付与部が前記無色液体を付与し、
前記無色液体が、前記画像形成領域に付与されないことを特徴とした請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記白インク付与部が前記白インクを付与する前に、前記無色液体付与部が前記無色液体を付与し、
前記無色液体が、前記染み出し痕領域の少なくとも一部の領域だけでなく、前処理液付与領域上の所定の領域にも付与されることを特徴とした請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記白インク付与部で付与する前記白インクの量が少ない領域ほど、前記無色液体付与部で付与する前記無色液体の量を少なくすることを特徴とした請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項6】
画像を形成した後、加熱処理を行う加熱処理部を有することを特徴とした請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項7】
浸透性を有する被印刷物上の所定の領域に、前処理液を付与する前処理液付与工程と、
前記前処理液を付与した領域上の所定の領域に白インクを付与し、白インクによる下地を形成する白インク付与工程と、
前記白インクによる下地上の所定の領域にカラーインクを付与し、カラー画像を形成するカラーインク付与工程と、
画像形成領域の周囲の染み出し痕領域の少なくとも一部を含む所定の領域に対し、水を含む無色液体を付与する無色液体付与工程とを含み、
前記無色液体を付与するタイミングに応じて前記無色液体を付与する領域を調整することを特徴とした印刷方法。
【請求項8】
前記白インク付与工程で付与する前記白インクの量が少ない領域ほど、前記無色液体付与工程で付与する前記無色液体の量を少なくすることを特徴とした、請求項7に記載の印刷方法。
【請求項9】
画像を形成した後、加熱処理を行う加熱処理工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の印刷方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット技術を用いて、布生地上に直接インクを吐出して印刷を行うDTG(Direct to Garment)印刷が既に知られている。DTG印刷では、印刷対象である布生地に着色剤を強固に定着させるため、印刷前に前処理液を塗布する工程が存在する。前処理液を塗布することにより、布生地繊維に定着しにくい白の顔料を含有するインクや、インクが定着しにくいポリエステル繊維が使用可能となる。
【0003】
従来は、前処理液を塗布した後、ヒートプレス機で一度乾燥させてから印刷を行い、再度ヒートプレスを行ってインクを定着させていた。近年、この作業工程を短縮し、生産性を高めることを目的として、前処理液吐出ヘッドを内蔵した印刷装置が開発されている。前処理液の塗布と印刷を同一の装置で行うため、画像を印刷する領域に正確に前処理液を塗布することが可能となり、前処理液の使用量を削減できる利点も有する。
【0004】
前処理液吐出ヘッドを内蔵した印刷装置では、画像の印刷が終わるまで乾燥する工程を含まないため、布生地の印刷面が濡れた状態となり、液体(前処理液及びインク)の付着量に応じて濡れている範囲が拡大していく。白布生地に対して印刷する場合、使用される液体は前処理液とカラーインクのみでよいが、色布生地(黒、赤、青、緑等)に対して印刷する場合、そのままカラーインクを印刷しても布生地色の影響で正確な色表現ができない。そこで、布生地色の影響を無くす為、カラーインクの下地として大量の白インクを印刷することにより布生地色を隠蔽する。白インクの量が少ないと、布生地色が透けて印刷画像の色味に影響する他、摩擦や洗濯によって白インクの下地ごと印刷面が剥離してしまう。
【0005】
白布生地に対して印刷する場合、使用する液体が少ないため、印刷中の濡れ広がりは問題とはならない。一方で、色布生地に対して印刷する場合、下地として用いる大量の白インクによる濡れ広がりに起因して、印刷領域外に染み出し痕が発生する問題がある。染み出し痕の要因となるのは前処理液及びインクが含有する湿潤剤などの有機溶媒であり、特に湿潤剤などは高沸点であるため、DTG印刷で行われるヒートプレス機等による加熱処理でも蒸発除去させることができない。湿潤剤は高い水溶性を有するため、染み出し痕は洗濯を行うことで除去することができるが、その場合、洗濯による廃液が生じるため環境負荷が大きくなるだけでなく、乾燥及びしわ伸ばしといった工程が追加で必要となり、生産性が大きく低下する。
【0006】
染み出し痕を解消する技術として、例えば、特許文献1に記載の前処理装置が開示されている。特許文献1では、前処理剤(PT)に起因する染み出しを改善するための前処理の前処理剤(PPT)が、PTと反応してゲル化の跡が残るという課題を、さらに別の前処理剤を使用することにより解決できることが開示されている。
【0007】
しかしながら、特許文献1で開示されている前処理装置は、PT自体の塗布ムラ、及びPTとインクとの相互作用により生じる染み出し痕を防ぐものであり、色布生地上に下地として白インクを大量に使用した際に発生する染み出し痕を解消することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、以下の目的を達成することを課題とする。すなわち、本発明は、DTG印刷後に残る染み出し痕を解消し、かつ、生産性が高い印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、浸透性を有する被印刷物上の所定の領域に、前処理液を付与する前処理液付与部と、前記前処理液を付与した領域上の所定の領域に白インクを付与し、白インクによる下地を形成する白インク付与部と、前記白インクによる下地上の所定の領域にカラーインクを付与し、カラー画像を形成するカラーインク付与部と、画像形成領域の周囲の染み出し痕領域の少なくとも一部を含む所定の領域に対し、水を含む無色液体を付与する無色液体付与部とを有し、前記無色液体を付与するタイミングに応じて前記無色液体を付与する領域を調整することを特徴とした印刷装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、DTG印刷後に残る染み出し痕を解消し、かつ、生産性が高い印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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