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公開番号2025115804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010456
出願日2024-01-26
発明の名称電極体の製造方法、及び蓄電装置の製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H01M 4/139 20100101AFI20250731BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】活物質層の端部における割れが抑制される電極体の製造方法の提供。
【解決手段】バインダ、活物質、及び溶媒を含むスラリーを電極集電体上に塗布し、周囲にスラリーが塗布されていない未塗布領域が形成されるように塗布層を形成する塗布工程と、塗布層にレーザを照射して乾燥させ活物質層を形成する乾燥工程と、を有し、塗布工程は、塗布層における中央領域に塗布される第1スラリーと、中央領域の周囲であって未塗布領域に隣接する端部領域に塗布される第2スラリーと、が(A)第2スラリーが第1スラリーよりNV値が低い、(B)第2スラリーが第1スラリーより含まれる活物質のタップ密度が低い、(C)第2スラリーが第1スラリーよりバインダの含有率が低い、(D)第2スラリーが第1スラリーより含まれるバインダのガラス転移温度Tgが低い、からなる群より選択される少なくとも1つの条件を満たす。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
バインダ、活物質、及び溶媒を含むスラリーを電極集電体上に塗布して塗布層を形成し、且つ前記塗布層の周囲に前記スラリーが塗布されていない未塗布領域が形成されるように前記スラリーの塗布を行う塗布工程と、
前記塗布層にレーザを照射して乾燥させ活物質層を形成する乾燥工程と、を有し、
前記塗布工程は、前記塗布層における中央の領域に塗布される第1スラリーと、前記中央の領域の周囲であって前記未塗布領域に隣接する端部の領域に塗布される第2スラリーと、が下記(A)~(D)からなる群より選択される少なくとも1つの条件を満たす、電極体の製造方法。
(A)前記第2スラリーが前記第1スラリーよりNV値が低い
(B)前記第2スラリーが前記第1スラリーより含まれる前記活物質のタップ密度が低い
(C)前記第2スラリーが前記第1スラリーより前記バインダの含有率が低い
(D)前記第2スラリーが前記第1スラリーより含まれる前記バインダのガラス転移温度Tgが低い
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記電極集電体は前記塗布層が形成される側の表面にカーボンコート層を有する、請求項1に記載の電極体の製造方法。
【請求項3】
前記第2スラリーに含まれる前記バインダはガラス転移温度Tgが-14℃以下である、請求項1に記載の電極体の製造方法。
【請求項4】
前記活物質層は細孔容積が0.10mL/g以上である、請求項1に記載の電極体の製造方法。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の電極体の製造方法によって得られた前記電極体に対し、前記未塗布領域における前記電極集電体にシール部材を溶着する工程と、
前記シール部材が溶着された前記電極体を積層して電極積層体を形成し、且つ前記電極積層体の端面における前記シール部材同士を熱溶着する工程と、
を有する、蓄電装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電極体の製造方法、及び蓄電装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、バインダ、活物質、及び溶媒を含むスラリーを電極集電体上に塗布して塗布層を形成し、その後塗布層を乾燥させることで、電極集電体上に活物質層が形成された電極体を製造する方法が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、有機溶剤に対して高い吸収性を有する波長の遠赤外線を塗膜に照射し、塗膜の全層から有機溶剤を蒸発させて塗膜を乾燥状態に導く、塗膜の乾燥方法、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平06-063495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、活物質層を形成するための塗布層の乾燥にレーザ照射を適用した場合、形成される活物質層の端部において割れが生じることがあった。
【0006】
本開示は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、形成される活物質層の端部における割れの発生が抑制される電極体の製造方法、及び蓄電装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段は、以下の態様を含む。
<1> バインダ、活物質、及び溶媒を含むスラリーを電極集電体上に塗布して塗布層を形成し、且つ前記塗布層の周囲に前記スラリーが塗布されていない未塗布領域が形成されるように前記スラリーの塗布を行う塗布工程と、
前記塗布層にレーザを照射して乾燥させ活物質層を形成する乾燥工程と、を有し、
前記塗布工程は、前記塗布層における中央の領域に塗布される第1スラリーと、前記中央の領域の周囲であって前記未塗布領域に隣接する端部の領域に塗布される第2スラリーと、が下記(A)~(D)からなる群より選択される少なくとも1つの条件を満たす、電極体の製造方法。
(A)前記第2スラリーが前記第1スラリーよりNV値が低い
(B)前記第2スラリーが前記第1スラリーより含まれる前記活物質のタップ密度が低い
(C)前記第2スラリーが前記第1スラリーより前記バインダの含有率が低い
(D)前記第2スラリーが前記第1スラリーより含まれる前記バインダのガラス転移温度Tgが低い
<2> 前記電極集電体は前記塗布層が形成される側の表面にカーボンコート層を有する、<1>に記載の電極体の製造方法。
<3> 前記第2スラリーに含まれる前記バインダはガラス転移温度Tgが-14℃以下である、<1>に記載の電極体の製造方法。
<4> 前記活物質層は細孔容積が0.10mL/g以上である、<1>に記載の電極体の製造方法。
<5> <1>~<4>のいずれか1項に記載の電極体の製造方法によって得られた前記電極体に対し、前記未塗布領域における前記電極集電体にシール部材を溶着する工程と、
前記シール部材が溶着された前記電極体を積層して電極積層体を形成し、且つ前記電極積層体の端面における前記シール部材同士を熱溶着する工程と、
を有する、蓄電装置の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、形成される活物質層の端部における割れの発生が抑制される電極体の製造方法、及び蓄電装置の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例において作製したワークを示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の一例である実施形態について説明する。これらの説明および実施例は、実施形態を例示するものであり、発明の範囲を制限するものではない。
本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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