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公開番号2025118007
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013052
出願日2024-01-31
発明の名称プリンタ、制御方法、および制御プログラム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250805BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】画質の低下を抑制しつつ、形成されたインクの層が媒体から剥がれることを抑制することに貢献するプリンタ、制御方法、および制御プログラムを提供する。
【解決手段】プリンタは、浸透性を有する媒体に印刷を行う。プリンタは第一インクを吐出する第一ヘッドと、第二インクを吐出する第二ヘッドと、第二インクを凝集させる中間処理液を吐出する中間吐出部と、制御部とを備える。制御部は、第一インクを凝集させる前処理液が吐出された媒体に、第一ヘッドから第一インクを吐出する(S22)。制御部は、第一インクが吐出された媒体に、中間吐出部から中間処理液を吐出する(S23)。制御部は、中間処理液が吐出された媒体に、第二ヘッドから第二インクを吐出する(S24)。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
浸透性を有する媒体に印刷を行うプリンタであって、
第一インクを吐出する第一ヘッドと、
第二インクを吐出する第二ヘッドと、
前記第二インクを凝集させる中間処理液を吐出する中間吐出部と、
制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記第一インクを凝集させる前処理液が吐出された前記媒体に、前記第一ヘッドから前記第一インクを吐出する第一吐出処理と、
前記第一吐出処理によって前記第一インクが吐出された前記媒体に、前記中間吐出部から前記中間処理液を吐出する中間吐出処理と、
前記中間吐出処理によって前記中間処理液が吐出された前記媒体に、前記第二ヘッドから前記第二インクを吐出する第二吐出処理と
を行うことを特徴とするプリンタ。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記前処理液を吐出するプレ吐出部を備え、
前記制御部は、
前記媒体に、前記プレ吐出部から前記前処理液を吐出するプレ吐出処理を行い、
前記第一吐出処理において、前記プレ吐出処理によって前記前処理液が吐出された前記媒体に、前記第一ヘッドから前記第一インクを吐出する
ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記中間吐出部は、前記前処理液と同じ液体である前記中間処理液を吐出する
ことを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記制御部は、
前記プレ吐出処理によって前記プレ吐出部が吐出する前記前処理液の量であるプレ吐出量に対する、前記中間吐出処理によって前記中間吐出部が吐出する前記中間処理液の量である中間吐出量の比が第一処理液比となる前記プレ吐出処理および前記中間吐出処理と、前記プレ吐出量に対する前記中間吐出量の比が前記第一処理液比とは異なる第二処理液比となる前記プレ吐出処理および前記中間吐出処理とを選択的に行う
ことを特徴とする請求項2または3に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記制御部は、
前記プレ吐出処理において、中間吐出量未満のプレ吐出量の前記前処理液を前記プレ吐出部から前記媒体に吐出し、
前記中間吐出処理において、前記中間吐出量の前記中間処理液を前記中間吐出部から前記媒体に吐出する
ことを特徴とする請求項2または3に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記制御部は、
前記プレ吐出処理によって前記プレ吐出部が吐出する前記前処理液の量であるプレ吐出量に対する、前記中間吐出処理によって前記中間吐出部が吐出する前記中間処理液の量である中間吐出量の比が、前記第一吐出処理によって前記第一ヘッドが吐出する前記第一インクの量である第一吐出量に対する、前記第二吐出処理によって前記第二ヘッドが吐出する前記第二インクの量である第二吐出量との比と同じ比率となる前記プレ吐出処理、前記中間吐出処理、前記第一吐出処理、および前記第二吐出処理を行う
ことを特徴とする請求項2または3に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記第二ヘッドは、前記第一インクと同じインクである前記第二インクを吐出する
ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項8】
カラーインクを吐出する第三ヘッドを備え、
前記制御部は、
前記第二吐出処理によって吐出された前記第二インクが吐出された前記媒体に、前記第三ヘッドから前記カラーインクを吐出し、カラー画像を印刷する第三吐出処理を行う
ことを特徴とする請求項7に記載のプリンタ。
【請求項9】
前記制御部は、
前記第一吐出処理によって前記第一ヘッドが吐出する前記第一インクの量である第一吐出量に対する、前記第二吐出処理によって前記第二ヘッドが吐出する前記第二インクの量である第二吐出量の比が第一インク比となる前記第一吐出処理および前記第二吐出処理と、前記第一吐出量に対する前記第二吐出量の比が第二インク比となる前記第一吐出処理および前記第二吐出処理とを選択的に行う
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のプリンタ。
【請求項10】
前記制御部は、
前記第一吐出処理において、第一吐出量の前記第一インクを前記第一ヘッドによって前記媒体に吐出し、
前記第二吐出処理において、前記第一吐出量を超える第二吐出量の前記第二インクを前記第二ヘッドによって前記媒体に吐出する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のプリンタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、制御方法、および制御プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の捺染装置は、前処理液塗布装置とインク吐出部とを備える。前処理液塗布装置はインクを凝集させるための前処理液を媒体に吐出する。インク吐出部は、前処理液塗布装置によって前処理液が吐出された媒体にインクを吐出する。これにより、インクの層が媒体に形成され、印刷が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-193943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
媒体が浸透性を有する場合、前処理液塗布装置によって媒体に吐出される前処理液の量が多いと、前処理液が媒体に浸透しきれず、浸透しきれなかった前処理液が媒体の表面から溢れる可能性がある。前処理液が媒体の表面から溢れた場合、前処理液中のインクを凝集させる成分が媒体の表面上に残る可能性がある。インクを凝集させる成分が媒体の表面上に残った状態でインク吐出部からインクが媒体に吐出されると、表面上に残ったインクを凝集させる成分の作用によって、インクが媒体の表面上で凝集する可能性がある。インクが媒体の表面上で凝集すると、形成されたインクの層が媒体に定着しづらくなるので、形成されたインクの層が媒体から剥がれやすくなる。一方で、前処理液塗布装置によって媒体に吐出される前処理液の量を少なくすると、形成されたインクの層による画質が低下する可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、画質の低下を抑制しつつ、形成されたインクの層が媒体から剥がれることを抑制することに貢献するプリンタ、制御方法、および制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様に係るプリンタは、浸透性を有する媒体に印刷を行うプリンタであって、第一インクを吐出する第一ヘッドと、第二インクを吐出する第二ヘッドと、前記第二インクを凝集させる中間処理液を吐出する中間吐出部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記第一インクを凝集させる前処理液が吐出された前記媒体に、前記第一ヘッドから前記第一インクを吐出する第一吐出処理と、前記第一吐出処理によって前記第一インクが吐出された前記媒体に、前記中間吐出部から前記中間処理液を吐出する中間吐出処理と、前記中間吐出処理によって前記中間処理液が吐出された前記媒体に、前記第二ヘッドから前記第二インクを吐出する第二吐出処理とを行うことを特徴とする。
【0007】
第一態様によれば、媒体に吐出される前処理液の量を少なくすることで、前処理液中の第一インクを凝集させる成分が媒体の表面上に残る可能性が抑制される。このため、形成された第一インクの層が媒体から剥がれることが抑制される。媒体に吐出される前処理液の量を少なくしても、前処理液に加えて中間処理液によっても第一インクが凝集するので、画質の低下が抑制される。よって、プリンタは画質の低下を抑制しつつ、形成された第一インクの層が媒体から剥がれることを抑制することに貢献する。
【0008】
前記プリンタは、前記前処理液を吐出するプレ吐出部を備え、前記制御部は、前記媒体に、前記プレ吐出部から前記前処理液を吐出するプレ吐出処理を行い、前記第一吐出処理において、前記プレ吐出処理によって前記前処理液が吐出された前記媒体に、前記第一ヘッドから前記第一インクを吐出してもよい。この場合、プリンタがプレ吐出部を備えるので、プリンタは前処理液が吐出された媒体が他の装置からプリンタまで搬送される工程を省略することに貢献する。
【0009】
前記プリンタにおいて、前記中間吐出部は、前記前処理液と同じ液体である前記中間処理液を吐出してもよい。この場合、プリンタは、使用する液体の種類を減らすことに貢献する。
【0010】
前記プリンタにおいて、前記制御部は、前記プレ吐出処理によって前記プレ吐出部が吐出する前記前処理液の量であるプレ吐出量に対する、前記中間吐出処理によって前記中間吐出部が吐出する前記中間処理液の量である中間吐出量の比が第一処理液比となる前記プレ吐出処理および前記中間吐出処理と、前記プレ吐出量に対する前記中間吐出量の比が前記第一処理液比とは異なる第二処理液比となる前記プレ吐出処理および前記中間吐出処理とを選択的に行ってもよい。この場合、プリンタはプレ吐出量に対する中間吐出量の比が一定の場合に比べて、さらに、画質の低下を抑制しつつ、形成された第一インクの層が媒体から剥がれることを抑制することに貢献する。
(【0011】以降は省略されています)

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