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公開番号
2025125450
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-27
出願番号
2024021510
出願日
2024-02-15
発明の名称
オフセット調整システムおよびオフセット調整装置
出願人
ローム株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H03F
3/45 20060101AFI20250820BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】オペアンプの入力オフセット電圧を高速で調整できる技術を提供する。
【解決手段】オフセット調整システムは、入力オフセット電圧を有するオペアンプと、ハイパスフィルタを構成可能に設けられた抵抗およびキャパシタと、を有するオペアンプ回路と、オペアンプの出力電圧と閾値電圧とを比較し、その比較結果に基づいて、入力オフセット電圧を調整するための調整信号を生成する制御部と、を備える。オペアンプ回路は、第1回路構成と第2回路構成とで交互に切替可能に構成される。第1回路構成は、抵抗およびキャパシタがハイパスフィルタを構成し、オペアンプが入力オフセット電圧に応じた出力電圧を生成し、出力電圧がキャパシタを介してオペアンプの非反転入力端子に正帰還されるように構成される。第2回路構成は、オペアンプ回路が第1回路構成から第2回路構成に切り替わる際に、出力電圧が閾値電圧に近づくように構成される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
入力オフセット電圧を有するオペアンプと、ハイパスフィルタを構成可能に設けられた抵抗およびキャパシタと、を有するオペアンプ回路と、
前記オペアンプの出力電圧と閾値電圧とを比較し、その比較結果に基づいて、前記入力オフセット電圧を調整するための調整信号を生成する制御部と、を備え、
前記オペアンプ回路は、第1回路構成と第2回路構成とで交互に切替可能に構成され、
前記第1回路構成は、前記抵抗および前記キャパシタがハイパスフィルタを構成し、前記オペアンプが前記入力オフセット電圧に応じた出力電圧を生成し、前記出力電圧が前記キャパシタを介して前記オペアンプの非反転入力端子に正帰還されるように構成され、
前記第2回路構成は、前記オペアンプ回路が前記第1回路構成から前記第2回路構成に切り替わる際に、前記出力電圧が前記閾値電圧に近づくように構成され、
前記制御部は、前記オペアンプ回路が前記第1回路構成と前記第2回路構成とで交互に切り替わるに際して、前記オペアンプ回路が前記第1回路構成のときの前記出力電圧と前記閾値電圧との比較結果に基づいて、前記入力オフセット電圧が小さくなるように前記調整信号を逐次的に変化させる、
オフセット調整システム。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記第2回路構成は、ボルテージフォロア回路である、
請求項1に記載のオフセット調整システム。
【請求項3】
前記第2回路構成は、前記オペアンプが、前記オペアンプの正の電源電圧と負の電源電圧との中間の電圧を出力電圧として生成するように構成される、
請求項2に記載のオフセット調整システム。
【請求項4】
前記オペアンプ回路は、前記抵抗を第1抵抗とするとき、第2抵抗をさらに有し、
前記第1回路構成は、前記第1抵抗の一端が前記非反転入力端子に接続され、前記第2抵抗の一端が前記反転入力端子に接続され、前記第1抵抗および前記第2抵抗のそれぞれの他端は互いに接続されるように構成され、
前記第1抵抗および前記第2抵抗は、同一の抵抗値を有する、
請求項1に記載のオフセット調整システム。
【請求項5】
前記制御部は、2分探査法によって、前記入力オフセット電圧が小さくなるように前記調整信号を逐次的に変化させる、
請求項1に記載のオフセット調整システム。
【請求項6】
前記オペアンプ回路は、前記第1回路構成および前記第2回路構成に加えて、さらに第3回路構成に切替可能に構成されており、
前記第3回路構成は、外部からの第1入力電圧が前記非反転入力端子に供給され、外部からの第2入力電圧が前記反転入力端子に供給されるように構成される、
請求項1に記載のオフセット調整システム。
【請求項7】
前記オペアンプ回路は、前記抵抗を第1抵抗とするとき、第3抵抗、第4抵抗およびNullアンプをさらに有し、
前記第1回路構成は、前記Nullアンプがボルテージフォロワ回路を構成するように構成され、
前記第2回路構成は、前記Nullアンプ、前記第3抵抗および前記キャパシタが積分器を構成し、前記積分器が前記オペアンプの出力電圧を積分し、前記積分器の積分結果が前記第4抵抗を介して前記オペアンプの非反転入力端子に帰還されるように構成される、
請求項1に記載のオフセット調整システム。
【請求項8】
オペアンプの入力オフセット電圧を調整するためのオフセット調整装置であって、
ハイパスフィルタを構成可能に設けられた抵抗およびキャパシタを有する切替回路と、
前記オペアンプの出力電圧と閾値電圧とを比較し、その比較結果に基づいて、前記入力オフセット電圧を調整するための調整信号を生成する制御部と、を備え、
前記切替回路は、第1回路構成と第2回路構成とで交互に切替可能に構成され、
前記第1回路構成は、前記抵抗および前記キャパシタがハイパスフィルタを構成し、前記オペアンプが前記入力オフセット電圧に応じた出力電圧を生成し、前記出力電圧が前記キャパシタを介して前記オペアンプの非反転入力端子に正帰還されるように構成され、
前記第2回路構成は、前記切替回路が前記第1回路構成から前記第2回路構成に切り替わる際に、前記出力電圧が前記閾値電圧に近づくように構成され、
前記制御部は、前記切替回路が前記第1回路構成と前記第2回路構成とで交互に切り替わるに際して、前記切替回路が前記第1回路構成のときの前記出力電圧と前記閾値電圧との比較結果に基づいて、前記入力オフセット電圧が小さくなるように前記調整信号を逐次的に変化させる、
オフセット調整装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、オフセット調整システムおよびオフセット調整装置に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
オペアンプは、2つの入力電圧の差を増幅するために用いられる。たとえば特許文献1には、入力差動対に入力された2つの入力電圧を増幅して出力電圧を生成するオペアンプが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-96970号公報
【0004】
[概要]
しかしながら、本願発明者らは、以下の課題を認識するに至った。オペアンプには入力オフセット電圧がないことが理想であるが、現実のオペアンプには入力オフセット電圧が生じる。そこで、高速で入力オフセット電圧を調整できることが求められる。
【0005】
本開示はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的の一つは、オペアンプの入力オフセット電圧を高速で調整できるオフセット調整システムおよびオフセット調整装置を提供することにある。
【0006】
本開示のある態様は、オフセット調整システムである。オフセット調整システムは、入力オフセット電圧を有するオペアンプと、ハイパスフィルタを構成可能に設けられた抵抗およびキャパシタと、を有するオペアンプ回路と、オペアンプの出力電圧と閾値電圧とを比較し、その比較結果に基づいて、入力オフセット電圧を調整するための調整信号を生成する制御部と、を備える。オペアンプ回路は、第1回路構成と第2回路構成とで交互に切替可能に構成される。第1回路構成は、抵抗およびキャパシタがハイパスフィルタを構成し、オペアンプが入力オフセット電圧に応じた出力電圧を生成し、出力電圧がキャパシタを介してオペアンプの非反転入力端子に正帰還されるように構成される。第2回路構成は、オペアンプ回路が第1回路構成から第2回路構成に切り替わる際に、出力電圧が閾値電圧に近づくように構成される。制御部は、オペアンプ回路が第1回路構成と第2回路構成とで交互に切り替わるに際して、オペアンプ回路が第1回路構成のときの出力電圧と閾値電圧との比較結果に基づいて、入力オフセット電圧が小さくなるように調整信号を逐次的に変化させる。
【0007】
本開示の別の態様は、オペアンプの入力オフセット電圧を調整するためのオフセット調整装置である。オフセット調整装置は、ハイパスフィルタを構成可能に設けられた抵抗およびキャパシタを有する切替回路と、オペアンプの出力電圧と閾値電圧とを比較し、その比較結果に基づいて、入力オフセット電圧を調整するための調整信号を生成する制御部と、を備える。切替回路は、第1回路構成と第2回路構成とで交互に切替可能に構成される。第1回路構成は、抵抗およびキャパシタがハイパスフィルタを構成し、オペアンプが入力オフセット電圧に応じた出力電圧を生成し、出力電圧がキャパシタを介してオペアンプの非反転入力端子に正帰還されるように構成される。第2回路構成は、切替回路が第1回路構成から第2回路構成に切り替わる際に、出力電圧が閾値電圧に近づくように構成される。制御部は、切替回路が第1回路構成と第2回路構成とで交互に切り替わるに際して、切替回路が第1回路構成のときの出力電圧と閾値電圧との比較結果に基づいて、入力オフセット電圧が小さくなるように調整信号を逐次的に変化させる。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1Aは、オペアンプの入力オフセット電圧とオペアンプの出力電圧との関係を説明するための図である。
図1Bは、非反転増幅回路におけるオペアンプの入力オフセット電流と出力電圧との関係を説明するための図である。
図1Cは、信号源におけるインピーダンスが高いときの入力オフセット電流と出力電圧との関係を説明するための図である。
図2Aは、オペアンプの動作を説明するための図である。
図2Bは、理想的なオペアンプを説明するための図である。
図2Cは、入力オフセット電圧を有するオペアンプを説明するための図である。
図2Dは、オープンループ回路で入力オフセット電圧の測定を試みる例を説明するための図である。
図3Aは、ボルテージフォロワ回路を示す図である。
図3Bは、非反転増幅回路を示す図である。
図3Cは、入力バイアス電流をキャンセルするための抵抗R93が挿入された非反転増幅回路を示す図である。
図3Dは、反転増幅回路を示す図である。
図3Eは、入力オフセット電圧を測定するための回路を示す図である。
図4は、Null法による入力オフセット電圧を測定するためのNull回路を示す図である。
図5は、第1実施形態に係るオフセット調整システムの回路図である。
図6Aは、第1の構成例に係るコンパレータおよび調整回路を示す図である。
図6Bは、第1の構成例に係るコンパレータの回路図である。
図7Aは、第2の構成例に係るコンパレータおよび調整回路を示す図である。
図7Bは、第2の構成例に係るコンパレータの回路図である。
図8Aは、第3の構成例に係るコンパレータおよび調整回路を示す図である。
図8Bは、第3の構成例に係るコンパレータの回路図である。
図9は、オペアンプ回路の第1回路構成を示す図である。
図10は、図9に示すオペアンプ回路の等価回路である。
図11は、オペアンプ回路の第2回路構成を示す図である。
図12は、図11に示すオペアンプ回路の等価回路である。
図13は、オペアンプ回路の第3回路構成を示す図である。
図14は、第1実施形態に係るオフセット調整システムにおける動作の一例を示すタイミングチャートである。
図15Aは、時定数がτaのときの出力電圧のタイミングチャートである。
図15Bは、時定数がτbのときの出力電圧のタイミングチャートである。
図15Cは、時定数がτcのときの出力電圧のタイミングチャートである。
図16は、第2実施形態に係るオフセット調整システムの回路図である。
図17は、オペアンプ回路の第1回路構成を示す図である。
図18は、図17に示すオペアンプ回路の等価回路である。
図19は、オペアンプ回路の第2回路構成を示す図である。
図20は、図19に示すオペアンプ回路の等価回路である。
図21は、オペアンプ回路の第3回路構成を示す図である。
図22は、第3実施形態に係るオフセット調整システムの回路図である。
図23は、第4実施形態に係るオフセット調整システムの回路図である。
図24は、第5実施形態に係るオフセット調整システムの回路図である。
図25は、第6実施形態に係るオフセット調整システムの回路図である。
図26は、第6実施形態に係るオペアンプ回路の第1回路構成を示す図である。
図27は、図26に示すオペアンプ回路の等価回路である。
図28は、第6実施形態に係るオペアンプ回路の第2回路構成を示す図である。
図29は、図28に示すオペアンプ回路の等価回路である。
【0010】
[詳細な説明]
(概要)
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。この概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、すべての実施形態の重要な要素を特定することも、一部またはすべての態様の範囲を線引きすることも意図していない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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