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公開番号
2025127764
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024666
出願日
2024-02-21
発明の名称
医療用送液装置、医療用カセット及び医療用送液システム
出願人
テルモ株式会社
代理人
弁理士法人桐朋
主分類
A61M
1/28 20060101AFI20250826BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】加温され過ぎた透析液がユーザに送液されることを防止できる医療用送液装置を提供する。
【解決手段】医療用送液システム10の医療用送液装置12は、ヒータ部76により加温された液体の温度Twが予め決定された第1温度閾値T1よりも高いか否かを判定する判定部90と、ポンプ駆動部72及びヒータ部76を制御する制御部92とを備える。ヒータ部76により加温された液体の温度Twが第1温度閾値T1よりも高いと判定部90が判定した場合に、制御部92は、ユーザUへの液体の送液を停止するとともに液体の加温を停止する停止制御と、貯留部36を利用して医療用カセット14内で液体を流動させることにより液体を冷却する冷却制御とを実行する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
医療用カセットが着脱可能なカセット装着部を備え、液体容器から前記医療用カセットに液体を吸引し、前記液体をユーザに向けて送液する医療用送液装置であって、
前記医療用カセットに備えられた送液用のポンプ部を動作させるポンプ駆動部と、
前記医療用カセットに備えられた加温部に位置する前記液体を選択的に加温するヒータ部と、
前記液体の温度に関する情報を取得する温度取得部と、
前記ヒータ部により加温された前記液体の前記温度が予め決定された第1温度閾値よりも高いか否かを判定する判定部と、
前記ポンプ駆動部及び前記ヒータ部を制御する制御部と、を備え、
前記ヒータ部により加温された前記液体の前記温度が前記第1温度閾値以下であると前記判定部が判定した場合に、前記制御部は、前記医療用カセットに備えられた貯留部を経由することなく、前記ヒータ部により加温された前記液体を前記ユーザに送液する送液制御を実行し、
前記ヒータ部により加温された前記液体の前記温度が前記第1温度閾値よりも高いと前記判定部が判定した場合に、前記制御部は、前記ユーザへの前記液体の送液を停止するとともに前記液体の加温を停止する停止制御と、前記貯留部を利用して前記医療用カセット内で前記液体を流動させることにより前記液体を冷却する冷却制御と、を実行する、医療用送液装置。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の医療用送液装置であって、
前記判定部は、前記冷却制御によって冷却された前記液体の前記温度が予め決定された第2温度閾値以下であるか否かを判定し、
前記冷却制御によって冷却された前記液体の前記温度が前記第2温度閾値以下であると前記判定部が判定した場合に、前記制御部は、前記冷却制御を終了するとともに前記送液制御を再開し、
前記冷却制御によって冷却された前記液体の前記温度が前記第2温度閾値よりも高いと前記判定部が判定した場合に、前記制御部は、前記冷却制御を継続する、医療用送液装置。
【請求項3】
請求項1に記載の医療用送液装置であって、
前記冷却制御は、前記ヒータ部により加温された前記液体を前記貯留部に移送する第1移送制御と、前記液体を前記貯留部から前記ポンプ部に移送する第2移送制御とを含む、医療用送液装置。
【請求項4】
請求項3に記載の医療用送液装置であって、
前記第2移送制御では、前記制御部は、前記医療用カセットに備えられた中継ラインを介して、前記加温部を経由することなく前記液体を前記貯留部から前記ポンプ部に移送する、医療用送液装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の医療用送液装置であって、
前記冷却制御は、前記第2移送制御の後に、前記加温部を経由して、前記液体を前記ポンプ部から前記貯留部に移送する第3移送制御を更に含み、
前記判定部は、前記冷却制御によって冷却された前記液体の前記温度が予め決定された第2温度閾値以下であるか否かを判定し、
前記冷却制御によって冷却された前記液体の前記温度が前記第2温度閾値以下であると前記判定部が判定した場合に、前記制御部は、前記冷却制御を終了するとともに前記送液制御を再開し、
前記冷却制御によって冷却された前記液体の前記温度が前記第2温度閾値よりも高いと前記判定部が判定した場合に、前記制御部は、前記液体の前記温度が前記第2温度閾値以下となるまで前記第2移送制御及び前記第3移送制御を繰り返す、医療用送液装置。
【請求項6】
請求項5に記載の医療用送液装置であって、
前記判定部は、前記第3移送制御によって前記ポンプ部から流出して前記加温部に移送される前記液体の前記温度が前記第2温度閾値以下であるか否かを判定する、医療用送液装置。
【請求項7】
請求項5に記載の医療用送液装置であって、
前記制御部は、前記冷却制御の終了後、前記送液制御を再開する前に、前記液体を前記貯留部から前記ポンプ部に排出する排出制御を実行する、医療用送液装置。
【請求項8】
請求項1に記載の医療用送液装置であって、
前記制御部は、前記停止制御と前記冷却制御との間に、前記液体容器から前記ポンプ部に前記液体を導入する補充制御を実行する、医療用送液装置。
【請求項9】
医療用送液装置に着脱可能であり、液体容器から液体を吸引し、前記液体をユーザに向けて送液する医療用カセットであって、
前記液体容器から前記医療用カセットに前記液体を導入するための導入ポートと、
前記液体の吸引及び吐出を行うことで前記液体を送液するポンプ部と、
前記医療用カセット内の送液経路を切り換える複数の弁部を含む弁機構と、
前記ポンプ部から前記液体を受け入れ、前記液体を加温するための加温流路が形成された加温部と、
加温された前記液体を前記ユーザに向けて送出するためのユーザ側ポートと、
加温された前記液体を一時的に貯留し得る貯留部と、を備え、
前記医療用カセット内の前記送液経路は、前記貯留部を経由することなく、加温された前記液体を前記ユーザに送液し得る経路状態と、前記貯留部を利用して前記医療用カセット内で前記液体を流動させることにより前記液体を冷却し得る経路状態とに前記弁機構によって選択的に切り替え可能である、医療用カセット。
【請求項10】
請求項9に記載の医療用カセットであって、
前記加温部と前記ユーザ側ポートとを繋ぐ流路であるユーザ側ラインと、
前記ユーザ側ラインと前記貯留部とを繋ぐ流路である貯留ラインと、を備える、医療用カセット。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用送液装置、医療用カセット及び医療用送液システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
医療用送液システムとして、例えば、特許文献1に示されるような腹膜透析システムは公知である。腹膜透析システムは、ユーザ(患者)の腹腔内への透析液の送液(注液)と、ユーザの腹腔内から排液容器への透析液の送液(排液)とを自動で行う機能を有する。腹膜透析システムは、筐体を有する透析装置本体と、透析装置本体に着脱可能な透析用カセットとにより構成される。透析用カセットは、ポンプ機能と弁機能とを備えた流体回路部材である。装置本体に装着された透析用カセットを介して、透析液バッグからユーザの腹腔内への透析液の送液(注液)と、ユーザの腹腔内から排液バッグへの透析液の移送(排液)とが行われる。ユーザの腹腔内に透析液を送液する際のユーザの違和感を軽減するため、透析用カセットは、透析液を加温する加温部をさらに備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-182254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
加温部によって加温された透析液の温度が高過ぎる場合、透析液の温度に起因してユーザが違和感を覚える可能性がある。ユーザに液体を送液する他の医療用送液システムにおいても同様の課題がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の第1の態様は、医療用カセットが着脱可能なカセット装着部を備え、液体容器から前記医療用カセットに液体を吸引し、前記液体をユーザに向けて送液する医療用送液装置であって、前記医療用カセットに備えられた送液用のポンプ部を動作させるポンプ駆動部と、前記医療用カセットに備えられた加温部に位置する前記液体を選択的に加温するヒータ部と、前記液体の温度に関する情報を取得する温度取得部と、前記ヒータ部により加温された前記液体の前記温度が予め決定された第1温度閾値よりも高いか否かを判定する判定部と、前記ポンプ駆動部及び前記ヒータ部を制御する制御部と、を備え、前記ヒータ部により加温された前記液体の前記温度が前記第1温度閾値以下であると前記判定部が判定した場合に、前記制御部は、前記医療用カセットに備えられた貯留部を経由することなく、前記ヒータ部により加温された前記液体を前記ユーザに送液する送液制御を実行し、前記ヒータ部により加温された前記液体の前記温度が前記第1温度閾値よりも高いと前記判定部が判定した場合に、前記制御部は、前記ユーザへの前記液体の送液を停止するとともに前記液体の加温を停止する停止制御と、前記貯留部を利用して前記医療用カセット内で前記液体を流動させることにより前記液体を冷却する冷却制御と、を実行する。
【0007】
これにより、加温され過ぎた透析液がユーザに送液されることが防止されるため、透析液の温度に起因してユーザに違和感を与えることを防止することができる。
【0008】
(2)上記(1)に記載の医療用送液装置であって、前記判定部は、前記冷却制御によって冷却された前記液体の前記温度が予め決定された第2温度閾値以下であるか否かを判定し、前記冷却制御によって冷却された前記液体の前記温度が前記第2温度閾値以下であると前記判定部が判定した場合に、前記制御部は、前記冷却制御を終了するとともに前記送液制御を再開し、前記冷却制御によって冷却された前記液体の前記温度が前記第2温度閾値よりも高いと前記判定部が判定した場合に、前記制御部は、前記冷却制御を継続してもよい。
【0009】
これにより、第2温度閾値以下の温度まで透析液を冷却した後に送液制御が再開されるため、加温され過ぎた透析液がユーザに送液されることを効果的に防止することができる。
【0010】
(3)上記(1)に記載の医療用送液装置であって、前記冷却制御は、前記ヒータ部により加温された前記液体を前記貯留部に移送する第1移送制御と、前記液体を前記貯留部から前記ポンプ部に移送する第2移送制御とを含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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