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公開番号
2025132467
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024030068
出願日
2024-02-29
発明の名称
ヒータユニット及びヒータユニットの製造方法
出願人
ニチコン株式会社
代理人
弁理士法人タス・マイスター
主分類
H05B
3/14 20060101AFI20250903BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】PTC発熱素子と電極端子との導通を安定させることを実現したヒータユニット及びヒータユニットの製造方法を提供すること。
【解決手段】ヒータユニット1は、樹脂製の基材11と、PTC発熱素子10と、第1電極端子12と、第2電極端子13と、を備え、基材11は、PTC発熱素子10の形状に適合する凹部11aと、上面の外周部に形成され、下面に向かって延びるスリット溝11dと、を有し、PTC発熱素子10及び第2電極端子13は、凹部11a内に配置され、第1電極端子12は、凹部11aを覆う被覆部12aと、被覆部12aから下方に延びて、スリット溝11dに挿し込む延長部12cと、を有し、延長部12cは、孔部12dを有し、基材11の外面における孔部12dに対向する部位に超音波溶着機を押し当てて当該部位を溶融させ、溶融した基材11の一部が流れ込むことにより延長部12cと基材11とを接合させる。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂製の基材と、
一対の電極が形成されたPTC発熱素子と、
前記一対の電極における一方の電極に電気的に接続する金属製の第1電極端子と、
前記一対の電極における他方の電極に電気的に接続する金属製の第2電極端子と、を備えたヒータユニットにおいて、
前記基材は、上面の中央部に形成され、前記PTC発熱素子の外面に対向する面を有する凹部と、上面の外周部に形成され、下面に向かって延びる溝部と、を有し、
前記PTC発熱素子及び前記第2電極端子は、前記凹部内に配置され、
前記第1電極端子は、前記基材の上面における少なくとも前記凹部を覆う被覆部と、前記被覆部から下方に延びて、前記溝部に挿入される延長部と、を有し、
前記基材は、所定の部位が溶融して前記延長部に接合された溶着部を有し、
前記延長部は、前記溶着部の少なくとも一部と結合する結合部を有することを特徴とするヒータユニット。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記結合部は、孔部からなり、
前記所定の部位は、前記基材の外面における前記孔部に対向することを特徴とする請求項1記載のヒータユニット。
【請求項3】
前記孔部は、メッシュ状に形成されることを特徴とする請求項2記載のヒータユニット。
【請求項4】
前記基材は、前記凹部の周囲に沿って延びる縦側壁を有し、
前記縦側壁の外面には、前記基材の内側に向かって窪む押圧凹部を有し、
前記押圧凹部と前記孔部とが前記縦側壁の厚み方向において少なくとも一部が重なることを特徴とする請求項2または3に記載のヒータユニット。
【請求項5】
請求項1記載のヒータユニットの製造方法であって、
前記凹部内に、前記PTC発熱素子及び前記第2電極端子を配置する工程と、
前記溝部に前記延長部を挿入し、前記凹部を覆うように前記第1電極端子を前記基材に配置する工程と、
前記基材の外面における前記結合部に対向する部位に超音波溶着機を押し当てて、当該部位を溶融させ、前記結合部に前記超音波溶着機によって溶融した前記基材の一部を流し込む工程と、
を有することを特徴とするヒータユニットの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒータユニット及びヒータユニットの製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
図8は、従来のヒータユニット100の断面構造を模式的に示す説明図であり、図8(a)はPTC発熱素子102への通電前の状態を示し、図8(b)はPTC発熱素子102への通電後の状態を示す。ヒータユニット100は、基材101と、PTC発熱素子102と、第1電極端子103と、第2電極端子104と、を有する。
【0003】
基材101には、PTC発熱素子102の形状に適合した凹部101aが形成されており、凹部101aの外縁部に複数の貫通孔101bが形成されている。凹部101a内には、第2電極端子104が配置され、その上にPTC発熱素子102が配置される。更に、その上に、第1電極端子103が配置される。この第1電極端子103が基材101における凹部101aが形成された面の全域を実質的に覆っている。PTC発熱素子102に対して第1電極端子103及び第2電極端子104が電気的に接続される。また、第1電極端子103の外周の所定部位から延長部103cが下方に延びている。この延長部103cが貫通孔101bに挿入され、基材101の下面から突出した延長部の先端部が基材101の内側に折り曲げられることにより、基材101に第1電極端子103が固定される(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-74465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図8(a)に示す従来のヒータユニット100によれば、第1電極端子103における延長部103cを貫通孔101bに挿入した状態で、その先端部に曲げ加工を施す。しかしながら、延長部103cの先端部に曲げ加工を施した際に、その先端部を基材101の下面に密着させるように曲げることは困難であり、実際には、延長部103cの先端部と基材101との間に僅かな隙間が形成され易い。
【0006】
このため、ヒータユニット100に通電して、PTC発熱素子102の温度が上昇すると、金属からなる第1電極端子103よりも樹脂からなる基材101の方が膨張するが、このとき、第1電極端子103が基材101の膨張によって押し上げられる。これにより、図8(b)に示すように、PTC発熱素子102と第2電極端子104との間、或いはPTC発熱素子102と、第1電極端子103との間に隙間Aが発生し、PTC発熱素子102と第1電極端子103或いは第2電極端子104との導通が不安定になるおそれがある。
【0007】
そこで、延長部103cの先端部と基材101の下面とを熱溶着させることが考えられる。しかし、この場合、製造工程が1つ追加されるため、製造コストがより高くなるおそれがある。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決し、PTC発熱素子と電極端子との導通を安定させることを実現したヒータユニット及びヒータユニットの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備える。
【0010】
(1) 樹脂製の基材(例えば、基材11)と、
一対の電極が形成されたPTC発熱素子(例えば、PTC発熱素子10)と、
前記一対の電極における一方の電極に電気的に接続する金属製の第1電極端子(例えば、第1電極端子12)と、
前記一対の電極における他方の電極に電気的に接続する金属製の第2電極端子(例えば、第2電極端子13)と、を備えたヒータユニット(例えば、ヒータユニット1)において、
前記基材は、上面の中央部に形成され、前記PTC発熱素子の外面に対向する面を有する凹部(例えば、凹部11a)と、上面の外周部に形成され、下面に向かって延びる溝部(例えば、スリット溝11d)と、を有し、
前記PTC発熱素子及び前記第2電極端子は、前記凹部内に配置され、
前記第1電極端子は、前記基材の上面における少なくとも前記凹部を覆う被覆部(例えば、被覆部12a)と、前記被覆部から下方に延びて、前記溝部に挿入される延長部(例えば、延長部12c)と、を有し、
前記基材は、所定の部位が溶融して前記延長部に接合された溶着部(例えば、溶着部30)を有し、
前記延長部は、前記溶着部の少なくとも一部と結合する結合部(例えば、孔部12d、くびれ部12e)を有することを特徴とするヒータユニット。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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