TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025134335
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2024032184
出願日
2024-03-04
発明の名称
ラックバーの高周波直接通電焼入コイル
出願人
富士電子工業株式会社
代理人
個人
主分類
H05B
6/10 20060101AFI20250909BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】部品点数を増やすことなしに、誘電コイルを高周波電流を通電中に冷却でき、さらに同時にラックバーに向けて焼入水を噴射することができるラックバーの直流通電焼入コイルを提供する。
【解決手段】焼入すべきラックバー1の表面を直接通電加熱するとともに、前記表面に沿って配置された直接通電焼入コイル10により、前記表面を高周波誘導加熱するラックバー直接通電焼入コイルにおいて、当該直接通電焼入コイル10は、金属積層造形法によって作られ、内部に空洞25を設け、当該直接通電焼入コイル10の空洞25を貫通して焼入液を通水する多数の焼入液噴出水路5を設け、当該空洞25は、当該直接通電焼入コイル10を冷却する冷却水を通水する、冷却水流水路となるラックバー1の高周波直接通電焼入コイル3である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
焼入すべきラックバーの表面を直接通電加熱するとともに、前記表面に沿って配置された誘導コイルにより、前記表面を高周波誘導加熱するラックバー直接通電焼入コイルにおいて、
当該誘導コイルは、金属積層造形法によって作られ、内部に空洞を設け、当該誘導コイルの空洞を貫通して焼入液を通水する多数の焼入液噴出水路を設け、
当該空洞は、当該誘導コイルを冷却するための冷却水を通水する、冷却水流水路となることを特徴とするラックバーの高周波直接通電焼入コイル。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記焼入液噴出水路と冷却水流水路は、前記誘導コイル内でともに独立したものであり、前記空洞の当該焼入水噴出水路を除いた部分が、冷却水流水路となることを特徴とする請求項1に記載のラックバーの高周波直接通電焼入コイル。
【請求項3】
前記焼入液噴出水路は入水口の直径が出水口の直径よりも大きくなったラッパ形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のラックバーの高周波直接通電焼入コイル。
【請求項4】
前記誘導コイルの上面の中央部が最も低く、端部になるに従って高くなることを特徴とする請求項3に記載のラックバーの高周波直接通電焼入コイル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラックバーの表面焼入に使用される直接通電焼入コイルに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車のハンドル軸には、ラックバーが形成されたものがある。
ハンドル軸のラックバーは、耐摩耗性を向上させるために焼き入れを施す必要がある。
ラックバーの表面を焼入する方法として、直接通電焼入コイルを使用した高周波焼入がある。この高周波焼入に使用される従来の直接通電焼入コイルを図8に示す。
【0003】
従来の直接通電焼入コイルは、ベース上に水平に支持された角筒状の誘導コイル11を備えている。誘導コイル11は、焼入ジャケットを兼ねており、上面に多数の焼入液噴出孔12を有する。誘導コイル11の内部には均圧板13が配設されている。均圧板13は、多数の焼入液通過孔14を有する。誘導コイル11の一端部上面には第一の接触子15が取り付けられており、他端部下面にはリード16が取り付けられている。誘導コイル11の他端側には、第二の接触子17が配置されており、その下面にもリード18が取り付けられている。
【0004】
焼入すべきラックバーWは、接触子15、17に跨って接触子15、17に載置され、接触子15、17の上からワーク押えにより圧下されて両端部下面が接触子15、17に圧接される。リード16、18に接続された高周波電源を作動させると、誘導コイル11を経由してラックバーWの下面表層部に高周波電流が流れその表層部が通電加熱される。また、誘導コイル11を流れる高周波電流によりラックバーWの下面表層部が加熱される。
【0005】
ラックバーWの下面表層部が所定の焼き入れ温度に加熱されると、誘導コイル11内に焼入液を導入する。これにより、誘導コイル11の焼入液噴出孔12から上方へ焼入液が噴出され、ラックバーWの下面表層部が急冷されて所定の焼入組織となる。
【0006】
しかし、誘導コイル11表面には多数の焼入液噴出孔があるため、誘導コイル11内には、誘導コイル自体を冷却するための冷却水用の管を設けることができず、誘導コイル11が過熱され、誘導コイル11の寿命が短くなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開平6-23194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そのため、特許文献1によると、誘導コイルが筒状の本体と、該本体の内部をワーク側と反ワーク側とに仕切る仕切り板と、本体内のワーク側の空間に冷却液を流通させるべく本体に設けた冷却液導入孔と、本体内の反ワーク側の空間に導入された焼入液を本体のワーク側に噴出するべく、本体のワーク側の空間を貫通して設けた多数の焼入液噴出管とを有することが記載されている。
【0009】
特許文献1では誘導コイルの本体の内部をワーク側と反ワーク側とに仕切る仕切り板が必要となり、部品点数が増え、コスト高となる。
【0010】
本発明は、発熱が集中する誘導コイルのラックバー側の部分を、高周波電流を通電中に冷却でき、さらに同時にラックバーに向けて焼入水を噴射することができる。また、水圧を小さくした焼入液を多数の焼入液噴出水路を用いてラックバーに噴出することによって、ラックバーを急冷できる。さらに、これらのことを部品点数を増やすことなしに、金属積層造形の技術を用いて誘導コイル内で加工することができる、ラックバーの直接通電焼入コイルを提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
富士電子工業株式会社
電力変換装置
10日前
富士電子工業株式会社
高周波焼入装置
1か月前
富士電子工業株式会社
ラックバーの高周波直接通電焼入コイル
10日前
株式会社コロナ
電気機器
2か月前
個人
非衝突型ガウス加速器
1か月前
日本精機株式会社
回路基板
3か月前
日本精機株式会社
回路基板
18日前
日本精機株式会社
駆動装置
4か月前
株式会社遠藤照明
照明装置
3か月前
キヤノン株式会社
電子機器
2か月前
アイホン株式会社
電気機器
1か月前
キヤノン株式会社
電子機器
10日前
個人
節電材料
1か月前
株式会社プロテリアル
シールド材
4か月前
日本放送協会
基板固定装置
16日前
アイホン株式会社
電気機器
10日前
メクテック株式会社
配線基板
2か月前
メクテック株式会社
配線基板
1か月前
東レ株式会社
霧化状活性液体供給装置
29日前
マクセル株式会社
配列用マスク
2か月前
サクサ株式会社
筐体の壁掛け構造
26日前
イビデン株式会社
プリント配線板
4か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
2か月前
イビデン株式会社
配線基板
25日前
イビデン株式会社
配線基板
1か月前
トキコーポレーション株式会社
照明器具
2か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
2か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
2か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
16日前
メクテック株式会社
配線モジュール
2か月前
カシン工業株式会社
PTC発熱装置
1か月前
株式会社電気印刷研究所
金属画像形成方法
2か月前
株式会社電気印刷研究所
金属画像形成方法
2か月前
日産自動車株式会社
電子部品
8日前
日産自動車株式会社
電子機器
2か月前
新電元工業株式会社
充電装置
2か月前
続きを見る
他の特許を見る