TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025113232
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025009117
出願日2025-01-22
発明の名称コンデンサ及びその製造方法
出願人王子ホールディングス株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類H01G 4/32 20060101AFI20250725BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高温下での耐電圧性、及び、高温下での長期耐用性に優れたコンデンサ、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ポリプロピレンフィルムの片面に金属層を有する金属化フィルムを2枚1対として、前記金属層と前記ポリプロピレンフィルムとが交互に積層されるように重ね合わせて巻回してなるコンデンサであって、
前記金属化フィルムは、44MPa以下の応力に対する伸びが1.6%以下であり、 前記コンデンサの両端面の中間の、前記両端面に平行な断面の面積空隙率が5.5%以下である、
ことを特徴とするコンデンサ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリプロピレンフィルムの片面に金属層を有する金属化フィルムを2枚1対として、前記金属層と前記ポリプロピレンフィルムとが交互に積層されるように重ね合わせて巻回してなるコンデンサであって、
前記金属化フィルムは、44MPa以下の応力に対する伸びが1.6%以下であり、
前記コンデンサの両端面の中間の、前記両端面に平行な断面の面積空隙率が5.5%以下である、
ことを特徴とするコンデンサ。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記コンデンサの両端面の中間の、前記両端面に平行な断面の面積空隙率が4.5%以下である、請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項3】
前記面積空隙率は、0.1~4.5%である、請求項1又は2に記載のコンデンサ。
【請求項4】
前記ポリプロピレンフィルムの厚さは、1~6μmである、請求項1又は2に記載のコンデンサ。
【請求項5】
コンデンサの製造方法であって、
ポリプロピレンフィルムの片面に金属層を有する金属化フィルムを2枚1対として、前記金属層と前記ポリプロピレンフィルムとが交互に積層されるように重ね合わせて44MPa以下の応力で巻回する工程1を有し、
前記金属化フィルムは、巻回する際の応力に対する伸びが1.6%以下であり、
前記コンデンサの両端面の中間の、両端面に平行な断面の面積空隙率が5.5%以下である、
ことを特徴とする製造方法。
【請求項6】
前記コンデンサの両端面の中間の、前記両端面に平行な断面の面積空隙率が4.5%以下である、請求項5に記載の製造方法。
【請求項7】
前記工程1の後に、更に、前記コンデンサの両端面に一対のメタリコン電極を形成する工程2を有する、請求項5又は6に記載の製造方法。
【請求項8】
前記ポリプロピレンフィルムの厚さは、1~6μmである、請求項5又は6に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンデンサ及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電子及び電気機器において、フィルムコンデンサ等のコンデンサが用いられている。このようなコンデンサとしては、例えば、高電圧コンデンサ、コンバータ及びインバータ等のフィルタ用コンデンサ、平滑用コンデンサ等が挙げられる。
【0003】
上述のコンデンサは、用途によっては高温下で用いられることがある。また、近年の電子及び電気機器の高性能化に伴い、コンデンサに負荷がかかり、コンデンサが高温となることがあり、高温下で用いることができるコンデンサが求められている。
【0004】
高温下で用いられるコンデンサとして、ポリプロピレンフィルム等の樹脂フィルムの片面に金属層を有する金属化フィルムを積層し、巻回して形成されるコンデンサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-125547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のコンデンサも優れたコンデンサであるが、高温下での耐電圧性、及び、高温下での長期耐用性については改良の余地がある。特許文献1では、金属化フィルムを2枚1対として巻回する際の応力と、コンデンサの断面での空隙率については検討されていない。また、特許文献1では、空隙率と、高温下での耐電圧性、及び、高温下での長期耐用性については検討されていない。
【0007】
従って、高温下での耐電圧性、及び、高温下での長期耐用性に優れたコンデンサ、及び、その製造方法の開発が望まれている。
【0008】
本発明は、高温下での耐電圧性、及び、高温下での長期耐用性に優れたコンデンサ、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリプロピレンフィルムの片面に金属層を有する金属化フィルムを2枚1対として、金属層とポリプロピレンフィルムとが交互に積層されるように重ね合わせて巻回してなるコンデンサであって、金属化フィルムは、44MPa以下の応力に対する伸びが1.6%以下であり、コンデンサの両端面の中間の、両端面に平行な断面の面積空隙率が5.5%以下である構成のコンデンサによれば上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明は、下記のコンデンサ及びその製造方法に関する。
1.ポリプロピレンフィルムの片面に金属層を有する金属化フィルムを2枚1対として、前記金属層と前記ポリプロピレンフィルムとが交互に積層されるように重ね合わせて巻回してなるコンデンサであって、
前記金属化フィルムは、44MPa以下の応力に対する伸びが1.6%以下であり、
前記コンデンサの両端面の中間の、前記両端面に平行な断面の面積空隙率が5.5%以下である、
ことを特徴とするコンデンサ。
2.前記コンデンサの両端面の中間の、前記両端面に平行な断面の面積空隙率が4.5%以下である、項1に記載のコンデンサ。
3.前記面積空隙率は、0.1~4.5%である、項1又は2に記載のコンデンサ。
4.前記ポリプロピレンフィルムの厚さは、1~6μmである、項1~3のいずれかに記載のコンデンサ。
5.コンデンサの製造方法であって、
ポリプロピレンフィルムの片面に金属層を有する金属化フィルムを2枚1対として、前記金属層と前記ポリプロピレンフィルムとが交互に積層されるように重ね合わせて44MPa以下の応力で巻回する工程1を有し、
前記金属化フィルムは、巻回する際の応力に対する伸びが1.6%以下であり、
前記コンデンサの両端面の中間の、両端面に平行な断面の面積空隙率が5.5%以下である、
ことを特徴とする製造方法。
6.前記コンデンサの両端面の中間の、前記両端面に平行な断面の面積空隙率が4.5%以下である、項5に記載の製造方法。
7.前記工程1の後に、更に、前記コンデンサの両端面に一対のメタリコン電極を形成する工程2を有する、項5又は6に記載の製造方法。
8.前記ポリプロピレンフィルムの厚さは、1~6μmである、項5~7のいずれかに記載の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
後付地震遮断機
今日
個人
超精密位置決め機構
1日前
東レ株式会社
積層多孔質膜
4日前
株式会社潤工社
同軸ケーブル
29日前
株式会社ExH
電流開閉装置
1か月前
CKD株式会社
巻回装置
3日前
個人
鉄心用材料とその製造方法
1か月前
個人
マルチバンドコイルアンテナ
16日前
エイブリック株式会社
半導体装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
矢崎総業株式会社
電線
11日前
オムロン株式会社
電磁継電器
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
7日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
29日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社大阪ソーダ
複合固体電解質
10日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
10日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
電源装置
1か月前
株式会社ダイヘン
変圧器
22日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
8日前
ダイハツ工業株式会社
固定治具
10日前
オムロン株式会社
スイッチ装置
29日前
日本化薬株式会社
電流遮断装置
1日前
住友電装株式会社
端子台
1か月前
日星電気株式会社
ケーブルアセンブリ
1か月前
株式会社東芝
回路素子
2日前
ローム株式会社
チップ部品
1か月前
住友電装株式会社
コネクタ
1か月前
住友電装株式会社
コネクタ
1か月前
TOWA株式会社
製造装置
8日前
個人
“hi-light surf.”
9日前
続きを見る