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公開番号2025145011
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024044974
出願日2024-03-21
発明の名称画像処理装置、プログラム、及び、画像処理方法
出願人カシオ計算機株式会社
代理人インフォート弁理士法人
主分類G06T 7/00 20170101AFI20250926BHJP(計算;計数)
要約【課題】画像の選択をより効率的に行うことができる。
【解決手段】画像処理装置は、被写体に含まれる複数の対象部から選択された複数の対象部の各々を撮影した複数の画像における対象部のサイズ順に設定されたクエリ画像Dqの順番を示す第1の情報を取得し、被写体を撮影した全体画像から切り出された複数の切り出し画像のサイズの順番を示す第2の情報を取得し、第1の情報と第2の情報とに基づいて、複数の切り出し画像を絞り込み、クエリ画像Dqに対応する切り出し画像候補CCを特定する、処理部を備える。
【選択図】図6

特許請求の範囲【請求項１】
被写体に含まれる複数の対象部から選択された複数の対象部の各々を撮影した複数の画像における前記対象部のサイズ順に設定されたクエリ画像の順番を示す第１の情報を取得し、
被写体を撮影した全体画像から切り出された複数の切り出し画像のサイズの順番を示す第２の情報を取得し、
前記第１の情報と前記第２の情報とに基づいて、前記複数の切り出し画像を絞り込み、前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補を特定する
処理部を備える画像処理装置。
続きを表示（約 2,300 文字）【請求項２】
請求項１に記載の画像処理装置において、
前記処理部は、
対応関係が既知である前記複数の画像からなる第１画像群における画像と前記複数の切り出し画像からなる第２画像群における画像の対応付けを示す対応情報を取得し、
前記第１の情報と前記第２の情報と前記対応情報とに基づいて、前記複数の切り出し画像を絞り込んで、前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補を特定する
画像処理装置。
【請求項３】
請求項２に記載の画像処理装置において、
前記処理部は、
前記対応情報に基づいて推定される前記クエリ画像に対応する切り出し画像に含まれる対象部のサイズを示すサイズ情報を取得し、
前記第１の情報と前記第２の情報と前記対応情報と前記サイズ情報に基づいて、前記複数の切り出し画像を絞り込んで、前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補を特定する
画像処理装置。
【請求項４】
請求項１に記載の画像処理装置において、
前記処理部は、
前記複数の画像を前記対象部のサイズ順に整列した第１画像列における前記クエリ画像よりも前方に位置する画像数に基づいて、前記複数の切り出し画像を前記対象部のサイズ順に整列した第２画像列の先頭から所定数の画像を前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補から除外し、
前記第１画像列における前記クエリ画像よりも後方に位置する画像数に基づいて、前記第２画像列の末尾から所定数の画像を前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補から除外する
画像処理装置。
【請求項５】
請求項２に記載の画像処理装置において、
前記処理部は、
前記対応情報が示す対応付けを構成する切り出し画像である対応済み切り出し画像を、前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補から除外し、
前記対応情報が示す対応付けを構成する画像である対応済み画像が前記複数の画像を前記対象部のサイズ順に整列した第１画像列において前記クエリ画像よりも前方に位置するときに、前記複数の切り出し画像を前記対象部のサイズ順に整列した第２画像列における前記対応済み切り出し画像よりも前方の画像を、前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補から除外し、
前記対応済み画像が前記第１画像列において前記クエリ画像よりも後方に位置するときに、前記第２画像列における前記対応済み切り出し画像よりも後方の画像を、前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補から除外する
画像処理装置。
【請求項６】
請求項５に記載の画像処理装置において、
前記処理部は、
前記対応済み画像が前記第１画像列において前記クエリ画像よりも前方に位置するときに、前記第１画像列における前記クエリ画像と前記対応済み画像との間に位置する画像数に基づいて、前記第２画像列における前記対応済み切り出し画像の直後から所定数の画像を前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補から除外し
前記対応済み画像が前記第１画像列において前記クエリ画像よりも後方に位置するときに、前記第１画像列における前記クエリ画像と前記対応済み画像との間に位置する画像数に基づいて、前記第２画像列における前記対応済み切り出し画像の直前から所定数の画像を前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補から除外する
画像処理装置。
【請求項７】
請求項１に記載の画像処理装置において、
前記対象部は、病変である
画像処理装置。
【請求項８】
被写体に含まれる複数の対象部から選択された複数の対象部をそれぞれ撮影した複数の画像と前記被写体を撮影した全体画像から切り出された前記複数の対象部に対応する複数の切り出し画像のうち対応関係が既知である画像と切り出し画像の対応付けを示す対応情報を取得することと、
前記対応情報に基づいて推定される、前記複数の画像から選択されたクエリ画像に対応する切り出し画像に含まれる対象部のサイズを示すサイズ情報を取得することと、
前記サイズ情報に基づいて、前記複数の切り出し画像を絞り込んで、前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補を特定する
処理部を備える
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項９】
コンピュータに、
被写体に含まれる複数の対象部から選択された複数の対象部の各々を撮影した複数の画像における前記対象部のサイズ順に設定されたクエリ画像の順番を示す第１の情報を取得し、
被写体を撮影した全体画像から切り出された複数の切り出し画像のサイズの順番を示す第２の情報を取得し、
前記第１の情報と前記第２の情報とに基づいて、前記複数の切り出し画像を絞り込み、前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補を特定する
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項１０】
コンピュータが、
被写体に含まれる複数の対象部から選択された複数の対象部の各々を撮影した複数の画像における前記対象部のサイズ順に設定されたクエリ画像の順番を示す第１の情報を取得し、
被写体を撮影した全体画像から切り出された複数の切り出し画像のサイズの順番を示す第２の情報を取得し、
前記第１の情報と前記第２の情報とに基づいて、前記複数の切り出し画像を絞り込み、前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補を特定する
ことを特徴とする画像処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書の開示は、画像処理装置、プログラム、及び、画像処理方法に関する。
続きを表示（約 2,400 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、任意の物体を含む画像を大量の画像の中から高速に抽出する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０１３／１７５６０８号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１では、クエリ画像からメタデータを生成して、そのメタデータに基づいて検索対象とする画像が絞り込まれる。しかしながら、個々のクエリ画像から絞り込みに有益なメタデータを生成することは、必ずしも容易でなく、その後の画像の選択を効率的に行えないおそれがある。本発明の一側面に係る目的は、画像の選択をより効率的に行うことである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明の一態様に係る画像処理装置は、被写体に含まれる複数の対象部から選択された複数の対象部の各々を撮影した複数の画像における前記対象部のサイズ順に設定されたクエリ画像の順番を示す第１の情報を取得し、被写体を撮影した全体画像から切り出された複数の切り出し画像のサイズの順番を示す第２の情報を取得し、前記第１の情報と前記第２の情報とに基づいて、前記複数の切り出し画像を絞り込み、前記クエリ画像に対応する切り出し画像候補を特定する、処理部を備える。
【発明の効果】
【０００６】
上記の態様によれば、画像の選択をより効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本発明の一実施形態に係るシステムの構成を例示した図である。
事前処理のフローチャートの一例である。
広視野画像の一例を示した図である。
自動マッチング処理のフローチャートの一例である。
候補特定処理の一部分を示すフローチャートの一例である。
図５に示す処理における候補画像の特定方法の一例を説明する図である。
候補特定処理の残り部分を示すフローチャートの一例である。
図７に示す処理における候補画像の特定方法の一例を説明する図である。
候補特定処理の残り部分を示すフローチャートの別の例である。
候補特定処理の残り部分を示すフローチャートの更に別の例である。
マッチング支援処理のフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
図１に示すシステム１は、皮膚腫瘍の診断支援に用いられるダーモスコピー画像Ｄを、被検体の広視野画像Ｗと関連付けて管理するシステムである。より詳細には、システム１は対象部を撮影したダーモスコピー画像Ｄを、広視野画像Ｗから切り出した各対象部の画像（切り出し画像Ｃ）と関連付けて管理する。システム１のユーザは、例えば、皮膚腫瘍の診断を行う医師である。システム１は、情報処理装置１００と、情報処理装置１００に接続された周辺機器（表示装置１０、入力装置２０、ダーモスコープ付き撮影装置３０、撮影装置４０）を含んでいる。
【０００９】
表示装置１０は、ユーザに情報を表示する表示部の一例であり、例えば、液晶ディスプレイ、有機ＥＬディスプレイなどである。入力装置２０は、ユーザの操作を受け付ける入力部の一例である。入力装置２０は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどである。ダーモスコープは、悪性皮膚腫瘍を疑う対象部を拡大して非侵襲的に観察可能な拡大鏡である。ダーモスコープ付き撮影装置３０は、対象部を撮影する第１の撮影装置であり、対象部のダーモスコピー画像Ｄを生成する。撮影装置４０は、被写体である被検体の広い範囲を撮影する第２の撮影装置であり、複数の対象部を含む臨床画像である広視野画像Ｗを生成する。なお、被検体は患者の皮膚である。広視野画像Ｗは、皮膚の広い範囲（例えば、背中全体）を撮影した画像であり、全体画像の一例である。対象部は、被検体に生じた変異部分であり、例えば、皮膚に生じたほくろやいぼなどである。ダーモスコピー画像Ｄは、偏光フィルムやジェルを利用して皮膚表面の反射を抑えて、対象部を接写撮影した画像であり、第１画像の一例である。
【００１０】
情報処理装置１００は、画像処理装置の一例であり、ＣＰＵ１０１と、ＧＰＵ１０２と、記憶装置１０３を備える、汎用若しくは専用のコンピュータである。ＣＰＵ１０１とＧＰＵ１０２は、プロセッサ、つまり、処理部であり、記憶装置１０３に記憶されているプログラムを実行することで、取得部及び抽出部として動作して、後述する各種処理を行う。１つ以上のプロセッサが含まれていればよく、単一のプロセッサが処理を行っても良いし、複数のプロセッサが共同して処理を行っても良い。なお、情報処理装置１００は、必ずしもダーモスコープ付き撮影装置３０と撮影装置４０に直接接続される必要はない。情報処理装置１００は、これらとネットワークを介して接続されたサーバであってもよく、利用者が操作する別の端末からの要求に応じて各種処理を行ってもよい。記憶装置１０３は、ＣＰＵ１０１やＧＰＵ１０２などのプロセッサが実行するプログラム、プログラムを実行する際に利用するデータ（広視野画像Ｗ、切り出し画像Ｃ、ダーモスコピー画像Ｄ）等を記憶する。記憶装置１０３、例えば、ＲＡＭ（ＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＭｅｍｏｒｙ）やＲＯＭ（ＲｅａｄＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ）などの主記憶装置として動作する半導体メモリ、ＳＳＤ（ＳｏｌｉｄＳｔａｔｅＤｒｉｖｅ）やＨＤＤ（ＨａｒｄＤｉｓｋＤｒｉｖｅ）などの補助記憶装置として動作するストレージを含む。
（【００１１】以降は省略されています）

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