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公開番号2025158603
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024061307
出願日2024-04-05
発明の名称アスファルト混合物の製造方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類C08L 95/00 20060101AFI20251009BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】剥離抵抗性に優れるアスファルト混合物の製造方法及びアスファルト用中温化剤の提供。
【解決手段】下記の工程(1)及び工程(2)をこの順で含むアスファルト混合物の製造方法。
工程(1):加熱したアスファルトと、下記化合物Aと水との混合液とを混合し、フォームドアスファルト組成物を得る工程
工程(2):工程(1)で得たフォームドアスファルト組成物と、加熱した骨材とを混合し、アスファルト混合物を得る工程
化合物A:(i)下記一般式(I)で表される化合物及び(ii)炭素数8以上20以下の脂肪族炭化水素基を有する第四級アンモニウム塩からなる群から選ばれる1種以上
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025158603000008.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">21</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">75</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式中、R1、R2、EO、nは、明細書中に規定するとおり。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の工程(1)及び工程(2)をこの順で含むアスファルト混合物の製造方法。
工程(1):加熱したアスファルトと、下記化合物Aと水との混合液とを混合し、フォームドアスファルト組成物を得る工程
工程(2):工程(1)で得たフォームドアスファルト組成物と、加熱した骨材とを混合し、アスファルト混合物を得る工程
化合物A:(i)下記一般式(I)で表される化合物及び(ii)炭素数8以上20以下の脂肪族炭化水素基を有する第四級アンモニウム塩からなる群から選ばれる1種以上
JPEG
2025158603000006.jpg
21
75
[式中、R

は炭素数8以上20以下の脂肪族炭化水素基又はアシル基を示し、R

は水素原子又はヘテロ原子を有してもよい炭素数8以下の炭化水素基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、nは0以上2以下である。]
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
工程(2)における混合温度が100℃以上140℃以下である、請求項1に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項3】
工程(1)において、前記混合液中の化合物Aの含有量が、20質量%以上50質量%以下である、請求項1又は2に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項4】
工程(2)において、前記アスファルト混合物中、化合物Aの含有量が、アスファルト100質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下である、請求項1又は2に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項5】
前記一般式(I)におけるR

が、-(EO)

H基[式中、mは0以上2以下である。]及び-(CH



-NR



基[式中、R

及びR

はそれぞれ水素原子又はメチル基である。]からなる群から選ばれる1種である、請求項1又は2に記載のアスファルト混合物の製造方法。
【請求項6】
工程(2)において、前記アスファルト混合物中の骨材の含有量が、アスファルト100質量部に対して、500質量部以上3000質量部以下である、請求項1又は2に記載のアスファルト組成物の製造方法。
【請求項7】
工程(2)において、加熱した骨材の温度が、100℃以上230℃以下である、請求項1又は2に記載のアスファルト組成物の製造方法。
【請求項8】
下記化合物Aと水との混合液からなり、
前記混合液中の化合物Aの含有量が20質量%以上50質量%以下である、アスファルト用中温化剤。
化合物A:(i)下記一般式(I)で表される化合物及び(ii)炭素数8以上20以下の脂肪族炭化水素基を有する第四級アンモニウム塩からなる群から選ばれる1種以上
JPEG
2025158603000007.jpg
21
75
[式中、R

は炭素数8以上20以下の脂肪族炭化水素基又はアシル基を示し、R

は水素原子又はヘテロ原子を有してもよい炭素数8以下の炭化水素基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、nは0以上2以下である。]

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト混合物の製造方法及びアスファルト用中温化剤に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動車道や駐車場、貨物ヤード、歩道等の舗装には、敷設が比較的容易であり、舗装作業開始から交通開始までの時間が短くてすむことから、アスファルト混合物を用いるアスファルト舗装が行われている。このアスファルト舗装は、骨材をアスファルトで結合したアスファルト混合物によって舗装面が形成されており、良好な硬度や耐久性を有している。
【0003】
特許文献1には、フォームドアスファルト中に含まれる気泡の性状の改善、および、気泡の長寿命化を図り、これにより、このようなフォームドアスファルトを用いて得られるアスファルト舗装用混合物を、優れた流動性を有するものとし、これにより、製造時の混合温度および施工時の締固め温度の低温化を可能とする発明として、加熱アスファルトと、水とを、消泡剤の存在下で混合することで、水の気化膨張により、フォームドアスファルトを調製する工程と、前記フォームドアスファルトを、骨材と混合する工程とを備えるアスファルト舗装用混合物の製造方法が開示されている。
特許文献2には、フォームドアスファルトを含むアスファルト混合物における気泡の発泡時間を延長する発明として、加熱したアスファルトに、水、発泡補助剤を添加して、フォームドアスファルトを調製する工程と、前記フォームドアスファルトと骨材を混合する工程とを有し、前記発泡補助剤が、式(I)で表されるグリコールエーテル化合物、脂肪酸化合物、界面活性剤化合物、及び無機化合物からなる群から選ばれる1種以上である、アスファルト混合物の製造方法が開示されている。
特許文献3には、アスファルト混合物の性能特性を犠牲にせずに、道路表面を作製すのに使用される加熱混合アスファルトの混合温度および舗装温度を低下させ、同時に耐湿性抵抗性を改良する発明として、加熱したアスファルトに、水、発泡補助剤を添加して、フォームドアスファルトを調製する工程と、前記フォームドアスファルトと骨材を混合する工程とを有し、前記発泡補助剤が、式(I)で表されるグリコールエーテル化合物、脂肪酸化合物、界面活性剤化合物、及び無機化合物からなる群から選ばれる1種以上である、アスファルト混合物の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-186842号公報
特開2023- 86095号公報
特表2011-503311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
加熱アスファルトは、製造、運搬及び施工の各工程においてアスファルトバインダー及びアスファルト混合物を高温に保ち、作業性を担保する必要がある。しかし、加熱に伴う二酸化炭素(CO

)排出は、環境負荷を増大させる懸念がある。
そこで、アスファルトの温度が低下しても同等の作業性を維持することができる中温化技術が検討されている。
【0006】
中温化技術の一つに、例えば特許文献1~3に記載されるような、加熱したアスファルトに水を混合して発泡させたフォームドアスファルトを用いることによって、混合温度及び締固め温度を低下させる技術がある。
しかし、特許文献1~3に記載の技術においては、剥離抵抗性が不十分である場合があった。
【0007】
本発明は、剥離抵抗性に優れるアスファルト混合物の製造方法及びアスファルト用中温化剤に関する。
【0008】
本発明は、以下の[1]~[2]に関する。
[1] 下記の工程(1)及び工程(2)をこの順で含むアスファルト混合物の製造方法。
工程(1):加熱したアスファルトと、下記化合物Aと水との混合液とを混合し、フォームドアスファルト組成物を得る工程
工程(2):工程(1)で得たフォームドアスファルト組成物と、加熱した骨材とを混合し、アスファルト混合物を得る工程
化合物A:(i)下記一般式(I)で表される化合物及び(ii)炭素数8以上20以下の脂肪族炭化水素基を有する第四級アンモニウム塩からなる群から選ばれる1種以上
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2025158603000001.jpg
21
75
[式中、R

は炭素数8以上20以下の脂肪族炭化水素基又はアシル基を示し、R

は水素原子又はヘテロ原子を有してもよい炭素数8以下の炭化水素基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、nは0以上2以下である。]
[2] 下記化合物Aと水との混合液からなり、
前記混合液中の化合物Aの含有量が20質量%以上50質量%以下である、アスファルト用中温化剤。
化合物A:(i)下記一般式(I)で表される化合物及び(ii)炭素数8以上20以下の脂肪族炭化水素基を有する第四級アンモニウム塩からなる群から選ばれる1種以上
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2025158603000002.jpg
21
75
[式中、R

は炭素数8以上20以下の脂肪族炭化水素基又はアシル基を示し、R

は水素原子又はヘテロ原子を有してもよい炭素数8以下の炭化水素基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、nは0以上2以下である。]
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、剥離抵抗性に優れるアスファルト混合物の製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[アスファルト混合物の製造方法]
本発明のアスファルト混合物の製造方法は下記の工程(1)及び工程(2)をこの順で含む。
工程(1):アスファルトと、下記化合物Aと水との混合液とを混合し、フォームドアスファルト組成物を得る工程
工程(2):工程(1)で得たフォームドアスファルト組成物と、加熱した骨材とを混合し、アスファルト混合物を得る工程
化合物A:(i)下記一般式(I)で表される化合物及び(ii)炭素数8以上20以下の脂肪族炭化水素基を有する第四級アンモニウム塩からなる群から選ばれる1種以上
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2025158603000003.jpg
21
75
[式中、R

は炭素数8以上20以下の脂肪族炭化水素基又はアシル基を示し、R

は水素原子又はヘテロ原子を有してもよい炭素数8以下の炭化水素基を示し、EOはエチレンオキシ基を示し、nは0以上2以下である。]
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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