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公開番号2025097665
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213994
出願日2023-12-19
発明の名称補機用鉛蓄電池
出願人古河電池株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 10/06 20060101AFI20250624BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】正極用集電体におけるグロースの発生に起因する短絡を有効に防止し、電池内部に過剰なガスがすることを回避することで、安全性を向上させることが可能な補機用鉛蓄電池を提供する。
【解決手段】電解液及び極板群がそれぞれ収容される複数のセル室Cを備える電槽Hを有し、極板群は、交互に配置された複数枚の正極板10及び負極板20と、正極板10と負極板20との間に配置されたセパレータ30と、からなる積層体を備え、正極板10は、正極用集電体と正極用活物質を含む正極合剤とを有し、負極板20は、負極用集電体と負極用活物質を含む負極合剤とを有し、負極用活物質の質量に対する正極用活物質の質量の比率が、1.2以上1.4以下であり、高温過充電試験後のセパレータ30の引張強度が、3.0N/mm2以上である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電解液及び極板群がそれぞれ収容される複数のセル室を備える電槽を有し、
前記極板群は、交互に配置された複数枚の正極板及び負極板と、前記正極板と前記負極板との間に配置されたセパレータと、からなる積層体を備え、
前記正極板は、正極用集電体と正極用活物質を含む正極合剤とを有し、前記負極板は、負極用集電体と負極用活物質を含む負極合剤とを有し、
前記負極用活物質の質量に対する前記正極用活物質の質量の比率が、1.2以上1.4以下であり、
高温過充電試験後の前記セパレータの引張強度が、3.0N/mm

以上であることを特徴とする補機用鉛蓄電池。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記負極用活物質の質量に対する前記正極用活物質の質量の比率は、さらに、1.3以上、1.4以下であることを特徴とする請求項1に記載の補機用鉛蓄電池。
【請求項3】
前記セパレータのベースの厚さは、0.25mm以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の補機用鉛蓄電池。
【請求項4】
前記正極板の枚数は前記負極板の枚数以上であることを特徴とする請求項1に記載の補機用鉛蓄電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、補機用鉛蓄電池に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年の環境問題の深刻化と排出ガス規制に対応するため、例えば、ハイブリッド車や電気自動車(以下、「EV車」と表記する。)が普及している。EV車は、蓄電池(鉛蓄電池やリチウムイオン二次電池、等)からの電気エネルギーを動力源とするため、排出ガス量を低減できる。
【0003】
但し上記のようなEV車に搭載される鉛蓄電池については、車両に搭載された電装品への動力供給源としての利用が多く、エンジン始動用の鉛蓄電池と種々の電装品を含む車両システム用の鉛蓄電池(以下、このような鉛蓄電池を「補機用鉛蓄電池」と表す)とが別々に設けられる例もある。また、この場合、補機用鉛蓄電池の性能はエンジン始動用のそれとは異なってくる。
【0004】
そして補機用鉛蓄電池は、エンジンルーム内ではなく、主にトランクルームやより車室に近い場所に配置されることが多い。そのため、充放電において排出されるガスは、例えばチューブを介して車外に排出される。また、そもそもこのようなガスが排出されないようにするため、例えば、以下の特許文献に開示されているような制御弁式鉛蓄電池が用いられることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-035339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら現在では技術も進展し、補機用鉛蓄電池として用いられる鉛蓄電池の種類としては、例えば、上述した特許文献1に開示されているような制御弁式鉛蓄電池である必要は必ずしもなく、例えば、液式の鉛蓄電池であっても良い。
【0007】
そして鉛蓄電池においては、正極と負極が接触することで短絡となり、短絡すると正常時の排気能力を上回る量のガスが発生する。そのため、過剰なガスが発生することのないように短絡を可能な限り防止することが肝要である。
【0008】
ここで上記のような鉛蓄電池は、例えば、電槽の内部に交互に配置された複数枚の正極板及び負極板と、前記正極板と前記負極板との間に配置されたセパレータと、を備える積層体からなる極板群が設けられ、当該極板群は、電解液に浸漬されている。
【0009】
鉛蓄電池は充電と放電の酸化還元反応を繰り返していくことで正極集電体(正極格子)が粒界腐食することによって伸び(グロース)が生じる。ここで正極格子の伸び(グロース)が進展すると、正極格子がセパレータの側面側にあるシール部を突き破って負極板と接触することで、短絡する可能性が高くなり早期寿命を招くことになる。
【0010】
本発明は、正極用集電体におけるグロースの発生に起因する短絡を有効に防止し、電池内部に過剰なガスが発生することを回避することで、安全性を向上させることが可能な補機用鉛蓄電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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