TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025118183
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013336
出願日
2024-01-31
発明の名称
燃料電池用膜電極構造体および燃料電池システム
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01M
8/1004 20160101AFI20250805BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】ガスの湿度交換を良好に行うことができる耐久性の高い燃料電池用膜電極構造体を提供する。
【解決手段】燃料電池用膜電極構造体は、電解質膜とその両側のガス拡散電極層とを有する膜電極接合体と、膜電極接合体が配置される内縁部を有する枠部材と、を備える。枠部材は、互いに重なり合う略板状の第1および第2枠部材を有し、電解質膜は、ガス拡散電極層の外縁よりも外側である非発電領域に延設され、第1および第2枠部材は、それぞれ非発電領域における電解質膜を挟持する第1および第2挟持部を有し、第1および第2挟持部には、平面視で互いに異なる位置に第1および第2挟持部を貫通する第1および第2貫通孔がそれぞれ設けられる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
電解質膜と、該電解質膜の第1面に配置された第1ガス拡散電極層と、前記電解質膜の前記第1面の反対側の第2面に配置された第2ガス拡散電極層と、を積層して構成された膜電極接合体と、
前記膜電極接合体が配置される開口を形成する内縁部を有する枠部材と、を備え、
前記枠部材は、それぞれ前記内縁部を有するとともに、互いに重なり合う略板状の第1枠部材と第2枠部材とを有し、
前記電解質膜は、前記第1ガス拡散電極層の外縁および前記第2ガス拡散電極層の外縁よりも外側である非発電領域に延設され、
前記第1枠部材および前記第2枠部材は、それぞれ前記非発電領域における前記電解質膜を挟持する第1挟持部および第2挟持部を有し、
前記第1挟持部および前記第2挟持部には、前記膜電極接合体の積層方向から視た平面視で、互いに異なる位置に前記第1挟持部を貫通する第1貫通孔および前記第2挟持部を貫通する第2貫通孔がそれぞれ設けられることを特徴とする燃料電池用膜電極構造体。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の燃料電池用膜電極構造体において、
前記第1貫通孔および前記第2貫通孔は、前記第1挟持部および前記第2挟持部に前記平面視で互い違いに設けられることを特徴とする燃料電池用膜電極構造体。
【請求項3】
請求項1または2に記載の燃料電池用膜電極構造体において、
前記枠部材には、反応ガスが流れる連通孔が設けられ、
前記非発電領域は、前記連通孔と、前記電解質膜と前記第1ガス拡散電極層と前記第2ガス拡散電極層とが積層された発電領域と、の間における、前記反応ガスが流れるガス流れ領域を含み、
前記第1貫通孔および前記第2貫通孔は、前記ガス流れ領域に設けられることを特徴とする燃料電池用膜電極構造体。
【請求項4】
請求項3に記載の燃料電池用膜電極構造体において、
前記連通孔は、第1反応ガスが流れる第1連通孔と第2反応ガスが流れる第2連通孔とを含み、
前記ガス流れ領域は、前記第1ガス拡散電極層側の前記第1連通孔と前記発電領域との間における前記第1反応ガスが流れる第1ガス流れ領域と、前記第2ガス拡散電極層側の前記第2連通孔と前記発電領域との間における前記第2反応ガスが流れる第2ガス流れ領域と、を含み、
前記第1貫通孔および前記第2貫通孔は、前記平面視で前記第1ガス流れ領域と前記第2ガス流れ領域とが重なる領域に設けられることを特徴とする燃料電池用膜電極構造体。
【請求項5】
請求項3に記載の燃料電池用膜電極構造体において、
前記第1貫通孔および前記第2貫通孔は、前記ガス流れ領域に設けられた複数の第1貫通孔および複数の第2貫通孔であり、
前記複数の第1貫通孔および前記複数の第2貫通孔は、前記反応ガスの流れ方向にかけて開口面積が小さくなるように設けられることを特徴とする燃料電池用膜電極構造体。
【請求項6】
請求項1または2に記載の燃料電池用膜電極構造体において、
前記枠部材には、反応ガスおよび冷却媒体が流れる複数の連通孔が設けられ、
前記第1貫通孔および前記第2貫通孔は、前記複数の連通孔のうち、隣り合って配置される一対の連通孔の間に設けられることを特徴とする燃料電池用膜電極構造体。
【請求項7】
請求項3に記載の燃料電池用膜電極接合体において、
前記ガス流れ領域は、前記第1枠部材に面して流れる第1反応ガスの流れ方向と前記第2枠部材に面して流れる第2反応ガスの流れ方向とが互いに反対方向となるように形成されることを特徴とする燃料電池用膜電極構造体。
【請求項8】
請求項7に記載の燃料電池用膜電極構造体において、
前記ガス流れ領域は、前記第1反応ガスの流れ方向上流側かつ前記第2反応ガスの流れ方向下流側であり、前記電解質膜を挟んで一方側のガス流れ領域と、前記第1反応ガスの流れ方向下流側かつ前記第2反応ガスの流れ方向上流側であり、前記電解質膜を挟んで他方側のガス流れ領域と、を含み、
前記第1貫通孔および前記第2貫通孔は、前記一方側のガス流れ領域に設けられず、前記他方側のガス流れ領域に設けられることを特徴とする燃料電池用膜電極構造体。
【請求項9】
請求項3に記載の燃料電池用膜電極構造体を有する発電セルを積層して構成された燃料電池スタックを備える燃料電池システムであって、
前記反応ガスはアノードガスであり、
前記燃料電池スタックから流出したアノードガスを、前記燃料電池スタックに還流するガス還流部をさらに備えることを特徴とする燃料電池システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池用膜電極構造体および燃料電池システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギの効率化に貢献する燃料電池に関する技術開発が行われている。この種の燃料電池に用いられる発電セルに関する技術として、発電領域の外側でアノード側とカソード側のガスの湿度を交換するようにした発電セルが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の発電セルでは、カソード側のガス拡散層の周囲に、アノード側のガス拡散層に重ねて略板状の樹脂フレームを配置するとともに、樹脂フレームに複数の貫通孔を設け、複数の貫通孔を介してアノード側とカソード側のガスの湿度を交換するように膜電極構造体が構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-183031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載のように樹脂フレームに湿度交換のための複数の貫通孔を設けると、樹脂フレームの強度が低下し、十分な耐久性を得ることが難しい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である燃料電池用膜電極構造体は、電解質膜と、電解質膜の第1面に配置された第1ガス拡散電極層と、電解質膜の第1面の反対側の第2面に配置された第2ガス拡散電極層と、を積層して構成された膜電極接合体と、膜電極接合体が配置される開口を形成する内縁部を有する枠部材と、を備える。枠部材は、それぞれ内縁部を有するとともに、互いに重なり合う略板状の第1枠部材と第2枠部材とを有し、電解質膜は、第1ガス拡散電極層の外縁および第2ガス拡散電極層の外縁よりも外側である非発電領域に延設され、第1枠部材および第2枠部材は、それぞれ非発電領域における電解質膜を挟持する第1挟持部および第2挟持部を有し、第1挟持部および第2挟持部には、膜電極接合体の積層方向から視た平面視で、互いに異なる位置に第1挟持部を貫通する第1貫通孔および第2挟持部を貫通する第2貫通孔がそれぞれ設けられる。
【0006】
本発明の他の態様は、上述した燃料電池用膜電極構造体を有する発電セルを積層して構成された燃料電池スタックを備える燃料電池システムであって、反応ガスはアノードガスであり、燃料電池スタックから流出したアノードガスを、燃料電池スタックに還流するガス還流部をさらに備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、膜電極構造体の十分な耐久性を確保しつつ、ガスの湿度交換を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの要部構成を概略的に示す図。
図1の燃料電池システムに含まれる燃料電池スタックの全体構成を概略的に示す斜視図。
図2のIII-III線に沿った断面図。
図2の燃料電池スタックに含まれる電極アッセンブリの概略構成を示す斜視図。
図2の燃料電池スタックに含まれるセパレータの後面図。
図2の燃料電池スタックに含まれるセパレータの正面図。
図4のIV-IV線に沿った断面図。
図4の矢視VII図。
図7Aの変形例を示す図。
図4の変形例を示す図。
図4の他の変形例を示す図。
図4のさらなる他の変形例を示す図。
図5Aの変形例を示す図。
図10のセパレータに対向する電極アッセンブリの後面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~図11を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システム500の要部構成を概略的に示すブロック図である。燃料電池システム500は、例えば車両に搭載され、車両駆動用の電力を発生する。図1に示すように、燃料電池システム500は、複数の発電セルを積層して構成された燃料電池スタック100と、燃料ガス給排部510と、酸化剤ガス給排部520と、冷却媒体給排部530とを有する。燃料ガスおよび酸化剤ガスをそれぞれアノードガスおよびカソードガスと呼ぶこともある。
【0010】
燃料ガス給排部510は、高圧の燃料ガスが貯留されたタンク511と、燃料ガスを吐出するインジェクタ512と、エジェクタ513とを有する。タンク511内の燃料ガスは、インジェクタ512、エジェクタ513および供給管路510aを介して燃料電池スタック100に供給される。燃料ガスは、水素を含むアノードガス(例えば水素ガス)である。燃料電池スタック100からは、排出管路510bを介して、水分を含む燃料ガス(燃料排ガス)が排出される。エジェクタ513では、インジェクタ512から吐出された燃料ガスの流れによって生じる負圧により、循環管路510cを介して燃料排ガスが吸引される。これにより燃料電池スタック100に燃料ガスが還流される。図示は省略するが、排出管路510bには気液分離器が介装され、気液分離器で、燃料排ガスに含まれる必要以上の水分が除去される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
雄端子
4日前
個人
後付地震遮断機
8日前
個人
超精密位置決め機構
9日前
愛知電機株式会社
電力機器
1日前
東レ株式会社
積層多孔質膜
12日前
株式会社潤工社
同軸ケーブル
1か月前
ヒロセ電機株式会社
端子
1日前
CKD株式会社
巻回装置
11日前
個人
マルチバンドコイルアンテナ
24日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
15日前
矢崎総業株式会社
電線
19日前
住友電装株式会社
端子
3日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
18日前
株式会社大阪ソーダ
複合固体電解質
18日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社ダイヘン
変圧器
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
11日前
日本化薬株式会社
電流遮断装置
9日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
16日前
ダイハツ工業株式会社
固定治具
18日前
オムロン株式会社
スイッチ装置
1か月前
株式会社東芝
回路素子
10日前
TOWA株式会社
製造装置
16日前
ローム株式会社
チップ部品
22日前
個人
“hi-light surf.”
17日前
ローム株式会社
チップ部品
22日前
ローム株式会社
チップ部品
22日前
東レエンジニアリング株式会社
実装装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
24日前
ローム株式会社
チップ部品
22日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
24日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
24日前
株式会社村田製作所
アンテナ装置
10日前
住友電装株式会社
コネクタ
3日前
富士電機株式会社
半導体装置
3日前
三菱電機株式会社
半導体装置
18日前
続きを見る
他の特許を見る