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公開番号
2025130119
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024027078
出願日
2024-02-27
発明の名称
シート位置調整装置およびシート位置調整方法
出願人
テルモ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C12M
3/00 20060101AFI20250901BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】脆弱なシート状細胞培養物の変形や破損の発生を抑制しつつ、シート状細胞培養物を適切な位置へ配置できるシート位置調整装置およびシート位置調整方法を提供する。
【解決手段】シート位置調整装置10は、シート状細胞培養物100を収容可能な培養基材20と、培養基材20への浸漬液110の供給および/または浸漬液110の排出を行う複数の液量調整部40と、培養基材20に収容されたシート状細胞培養物100を撮像可能な撮像部30と、液量調整部40の動作を制御する制御部60と、を有し、制御部60は、撮像部30から取得した画像情報からシート状細胞培養物100の位置を特定し、培養基材20の基準位置からのシート状細胞培養物100の位置のずれ方向およびずれ量を算出し、ずれ量を低減させる少なくとも1つの液量調整部40を決定して作動させ、培養基材20におけるシート状細胞培養物100の位置を調整する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
シート状細胞培養物を浸漬液とともに収容可能な培養基材と、
前記培養基材への浸漬液の供給および/または前記培養基材からの浸漬液の排出を行う複数の液量調整部と、
前記培養基材に収容された前記シート状細胞培養物を撮像可能な撮像部と、
前記液量調整部の動作を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記撮像部から取得した画像情報から前記シート状細胞培養物の位置を特定し、
前記培養基材の基準位置からの前記シート状細胞培養物の位置のずれ方向およびずれ量を算出し、
前記ずれ量を低減させる少なくとも1つの前記液量調整部を決定して作動させ、前記培養基材における前記シート状細胞培養物の位置を調整することを特徴とするシート位置調整装置。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記シート状細胞培養物を補強する処理を行う補強処理部を有し、
前記制御部は、前記液量調整部により前記シート状細胞培養物の位置を調整した後に前記補強処理部を作動させることを特徴とする請求項1に記載のシート位置調整装置。
【請求項3】
前記補強処理部は、ゲル化、高粘度化または硬化する物質を吐出する吐出部を有することを特徴とする請求項2に記載のシート位置調整装置。
【請求項4】
シート状細胞培養物を培養基材の適切な位置に配置するシート位置調整方法であって、
浸漬液とともに前記培養基材に収容された前記シート状細胞培養物を撮像部により撮像するステップと、
前記撮像部から取得した画像情報から前記シート状細胞培養物の位置を特定するステップと、
前記培養基材の基準位置からの前記シート状細胞培養物の位置のずれ方向およびずれ量を算出するステップと、
前記培養基材への浸漬液の供給および/または前記培養基材からの浸漬液の排出を行う複数の液量調整部から、前記ずれ量を低減させる少なくとも1つの前記液量調整部を決定して作動させるステップと、を有することを特徴とするシート位置調整方法。
【請求項5】
前記シート状細胞培養物を補強する処理を行う補強処理部を作動させるステップを有することを特徴とする請求項4に記載のシート位置調整方法。
【請求項6】
前記補強処理部を作動させるステップにおいて、前記補強処理部によりゲル化、高粘度化または硬化する物質を前記シート状細胞培養物に吐出させることを特徴とする請求項5に記載のシート位置調整方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状細胞培養物の位置を調整するシート位置調整装置およびシート位置調整方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、培養した細胞をシート状に形成した培養物を、損傷した臓器に被せて移植する治療が行われている(例えば特許文献1を参照。)。シート状の細胞培養物は、臓器の表面に移植されると、臓器の表面の血管を血管床として、長期の生存が可能である。
【0003】
細胞は、浸漬液とともに培養基材に収容されて培養される。培養された複数の細胞の集合体であるシート状細胞培養物は、脆弱であり、捲れなど変形や破損を生じやすい。このため、シート状細胞培養物は、集合体としての形状を維持するための補強処理が施される。補強処理の一例として、ゲル化する物質を塗布する方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-39944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
シート状細胞培養物に補強処理を施すためには、補強処理を行いやすいように、培養基材の中心付近にシート状細胞培養物を配置させてから浸漬液を除去する必要がある。しかしながら、補強処理を施される前のシート状細胞培養物は、非常に脆弱なため、取り扱いにはヒトの熟練した技術を必要とされており、装置による手技の標準化が望まれる。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、脆弱なシート状細胞培養物の変形や破損の発生を抑制しつつ、シート状細胞培養物を適切な位置へ配置できるシート位置調整装置およびシート位置調整方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、下記(1)に記載の発明により達成される。
【0008】
(1) 本発明に係るシート位置調整装置は、シート状細胞培養物を浸漬液とともに収容可能な培養基材と、前記培養基材への浸漬液の供給および/または前記培養基材からの浸漬液の排出を行う複数の液量調整部と、前記培養基材に収容された前記シート状細胞培養物を撮像可能な撮像部と、前記液量調整部の動作を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記撮像部から取得した画像情報から前記シート状細胞培養物の位置を特定し、前記培養基材の基準位置からの前記シート状細胞培養物の位置のずれ方向およびずれ量を算出し、前記ずれ量を低減させる少なくとも1つの前記液量調整部を決定して作動させ、前記培養基材における前記シート状細胞培養物の位置を調整することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記(1)に記載のシート位置調整装置は、培養基材の表面から浸漬液に遊離して移動しやすいシート状細胞培養物を、浸漬液の供給および/または排出によって移動させるため、脆弱なシート状細胞培養物の変形や破損の発生を抑制しつつ、シート状細胞培養物を適切な位置へ配置できる。
【0010】
(2) 上記(1)に記載のシート位置調整装置は、前記シート状細胞培養物を補強する処理を行う補強処理部を有し、前記制御部は、前記液量調整部により前記シート状細胞培養物の位置を調整した後に前記補強処理部を作動させてもよい。これにより、シート位置調整装置は、培養基材の適切な位置に配置されたシート状細胞培養物に補強する処理を施し、シート状細胞培養物を、望ましい強度に補強できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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