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公開番号
2025145342
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024045460
出願日
2024-03-21
発明の名称
軟磁性粉末、圧粉磁心、磁性素子および電子機器
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20250926BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】耐酸化性に優れ、密度、保磁力および直流重畳特性が良好な圧粉体を製造可能な軟磁性粉末、前記軟磁性粉末を含む圧粉磁心、前記圧粉磁心を備える磁性素子、および、前記磁性素子を備える電子機器を提供すること。
【解決手段】組成式Fe
x
Cu
a
Nb
b
(Si
1-y
(B
1-z
Cr
z
)
y
)
100-x-a-b
[a、b、x、y、zは、0.3≦a≦2.0、2.0≦b≦4.0、75.5≦x≦79.5、0.55≦y≦0.91、0.015≦z≦0.185]の組成および不純物で構成され、平均粒径が5.0μm以上45.0μm以下であり、X線回折法により測定される結晶子径が5.0nm以上20.0nm以下であり、下記式で表される透磁率の低下率dが、3.0%以下である軟磁性粉末。
d=|μ
1
-μ
100
|/μ
1
×100
[上記式中、μ
1
は1MHzで測定された透磁率であり、μ
100
は100MHzで測定された透磁率である。]
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
原子数比で表された組成式Fe
x
Cu
a
Nb
b
(Si
1-y
(B
1-z
Cr
z
)
y
)
100-x-a-b
[a、b、x、y、zは、
0.3≦a≦2.0、
2.0≦b≦4.0、
75.5≦x≦79.5、
0.55≦y≦0.91、
0.015≦z≦0.185、
を満たす。]
の組成および不純物で構成され、
平均粒径が5.0μm以上45.0μm以下であり、
X線回折法により測定される結晶子径が5.0nm以上20.0nm以下であり、
質量比が2.0質量%のエポキシ樹脂と混合され、得られた混合物が294.2MPa(3t/cm
2
)の圧力でプレス成形されることにより、外径14mm、内径8mm、厚さ3mmのリング状をなす第1成形体を得た後、前記第1成形体に線径0.6mmの導線を7回巻き付けて第1被検体を作製したとき、下記式で表される透磁率の低下率dが、3.0%以下であることを特徴とする軟磁性粉末。
d=|μ
1
-μ
100
|/μ
1
×100
[上記式中、μ
1
は周波数1MHzで測定された前記第1被検体の透磁率であり、μ
100
は周波数100MHzで測定された前記第1被検体の透磁率である。]
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記透磁率μ
1
が、15以上21未満である請求項1に記載の軟磁性粉末。
【請求項3】
2.0質量%のエポキシ樹脂と混合され、得られた混合物が294.2MPa(3t/cm
2
)の圧力でプレス成形されることにより、外径28mm、内径14mm、厚さ5mmのリング状をなす第2成形体を得た後、前記第2成形体に線径1.25mmの導線を50回巻き付けて第2被検体を作製し、前記第2被検体に周波数10kHzの交流信号を流すとともに、直流バイアス電流が重畳されていないときのインダクタンスを基準値とするとき、前記第2被検体に重畳される直流バイアス電流を漸増させつつ測定されたインダクタンスが前記基準値の80%に低下したときに前記第2被検体に重畳された直流バイアス電流が、17A以上である請求項1または2に記載の軟磁性粉末。
【請求項4】
Siの含有率が4.0原子%以上8.0原子%以下であり、
Bの含有率が9.0原子%以上13.5原子%以下であり、
Crの含有率が0.5原子%以上2.2原子%以下である請求項1または2に記載の軟磁性粉末。
【請求項5】
酸素含有率が、1500ppm以下である請求項1または2に記載の軟磁性粉末。
【請求項6】
振動試料型磁力計を用いて測定される最大磁化をMm[emu/g]とし、
真密度をρ[g/cm
3
]とするとき、
4π/10000×ρ×Mm=Bsで求められる飽和磁束密度Bs[T]が、1.20[T]以上である請求項1または2に記載の軟磁性粉末。
【請求項7】
請求項1または2に記載の軟磁性粉末を含むことを特徴とする圧粉磁心。
【請求項8】
請求項7に記載の圧粉磁心を備えることを特徴とする磁性素子。
【請求項9】
請求項8に記載の磁性素子を備えることを特徴とする電子機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟磁性粉末、圧粉磁心、磁性素子および電子機器に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、組成式Fe
100-a-b-c-d-e-f-g
Cr
a
Si
b
B
c
C
d
Al
e
Ti
f
Co
g
[ただし、a、b、c、d、e、fおよびgは、原子%を表す数であって、0<a≦3.0、5.0≦b≦15.0、7.0≦c≦15.0、0.1≦d≦3.0、0<e≦0.016、0<f≦0.009、0≦g≦0.025、を満たす。]で表される組成を有するアモルファス金属粒子を含む軟磁性粉末が開示されている。このような構成によれば、アモルファス合金による良好な磁気特性を有するとともに、低保磁力化が図られた軟磁性粉末が得られる。
【0003】
また、特許文献1には、軟磁性粉末の製造において、熱処理を行うことが開示されている。熱処理を行うことにより、軟磁性粉末を製造するときに導入される各種欠陥や異方性(応力誘起異方性)を減少させることができる。これにより、低保磁力化を図ることができる。さらに、特許文献1には、熱処理における加熱温度を、アモルファス金属粒子の結晶化温度より低い温度にすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-175110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、さらなる低保磁力化を確実に図るという観点で、特許文献1に記載の軟磁性粉末の製造方法は、依然として改善の余地がある。例えば、熱処理を行っても、一部の粒子で保磁力が十分に低下しない場合がある。このため、低保磁力化が確実に図られた軟磁性粉末の実現が課題である。
【0006】
また、酸化に伴う圧粉体密度の低下、および、直流重畳特性の低下は、圧粉体を用いた磁性素子の動作安定性が低下する原因となる。
【0007】
そこで、耐酸化性に優れ、密度、保磁力および直流重畳特性が良好な圧粉体を製造可能な軟磁性粉末の実現が課題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の適用例に係る軟磁性粉末は、
原子数比で表された組成式Fe
x
Cu
a
Nb
b
(Si
1-y
(B
1-z
Cr
z
)
y
)
100-x-a-b
[a、b、x、y、zは、
0.3≦a≦2.0、
2.0≦b≦4.0、
75.5≦x≦79.5、
0.55≦y≦0.91、
0.015≦z≦0.185、
を満たす。]
の組成および不純物で構成され、
平均粒径が5.0μm以上45.0μm以下であり、
X線回折法により測定される結晶子径が5.0nm以上20.0nm以下であり、
質量比が2.0質量%のエポキシ樹脂と混合され、得られた混合物が294.2MPa(3t/cm
2
)の圧力でプレス成形されることにより、外径14mm、内径8mm、厚さ3mmのリング状をなす第1成形体を得た後、前記第1成形体に線径0.6mmの導線を7回巻き付けて第1被検体を作製したとき、下記式で表される透磁率の低下率dが、3.0%以下である。
d=|μ
1
-μ
100
|/μ
1
×100
[上記式中、μ
1
は周波数1MHzで測定された前記第1被検体の透磁率であり、μ
100
は周波数100MHzで測定された前記第1被検体の透磁率である。]
【0009】
本発明の適用例に係る圧粉磁心は、
本発明の適用例に係る軟磁性粉末を含む。
【0010】
本発明の適用例に係る磁性素子は、
本発明の適用例に係る圧粉磁心を備える。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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