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公開番号2025125243
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024021173
出願日2024-02-15
発明の名称液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/175 20060101AFI20250820BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】圧力調整弁の不良を早期に把握できる液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法を提供する。
【解決手段】液体吐出装置は、ノズルが開口するノズル面を有し、ノズルから液体を吐出する吐出部と、吐出部に接続され、吐出部に液体を供給する供給流路と、供給流路に位置し、吐出部内の圧力を調整する圧力調整弁と、供給流路内において圧力調整弁よりも上流に位置する液体を加圧する加圧部と、ノズルから液体が溢れていることを検知する検知部と、制御部と、を備え、圧力調整弁は、吐出部内の圧力が所定圧力以下となる場合に供給流路を開放するように構成され、制御部は、加圧部によって供給流路内の液体を加圧し、加圧部が液体を加圧する状態で検知部がノズルから液体が溢れていることを検知する場合に、圧力調整弁の不良が生じているおそれがあることを報知する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ノズルが開口するノズル面を有し、前記ノズルから液体を吐出する吐出部と、
前記吐出部に接続され、前記吐出部に液体を供給する供給流路と、
前記供給流路に位置し、前記吐出部内の圧力を調整する圧力調整弁と、
前記供給流路内において前記圧力調整弁よりも上流に位置する液体を加圧する加圧部と、
前記ノズルから液体が溢れていることを検知する検知部と、
制御部と、を備え、
前記圧力調整弁は、前記吐出部内の圧力が所定圧力以下となる場合に前記供給流路を開放するように構成され、
前記制御部は、
前記加圧部によって前記供給流路内の液体を加圧し、
前記加圧部が液体を加圧する状態で前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを検知する場合に、前記圧力調整弁の不良が生じているおそれがあることを報知することを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記加圧部が液体を加圧する状態で前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを検知する場合に、前記圧力調整弁の交換を促すように報知することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記ノズル面を払拭する払拭部を備え、
前記制御部は、
前記加圧部が液体を加圧する状態で前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを検知する場合に、前記払拭部によって前記ノズル面を払拭し、
前記加圧部によって前記供給流路内の液体を再び加圧し、
前記加圧部が液体を加圧する状態で前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを再び検知する場合に、前記圧力調整弁に不良が生じていることを報知することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記液体吐出装置の電源がオンになった場合に、前記加圧部によって前記供給流路内の液体を加圧し、
前記液体吐出装置の電源がオンになることによって前記加圧部が液体を加圧する状態で、前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを検知する場合に、前記圧力調整弁の不良が生じているおそれがあることを報知することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記吐出部は、
アクチュエーターと、前記アクチュエーターによって変形する振動板と、を有し、
前記アクチュエーターが前記振動板を変形させることによって前記ノズルから液体を吐出し、
前記検知部は、
前記アクチュエーターに電圧を印加する駆動回路であり、
前記振動板の残留振動に基づいて前記ノズルから液体が溢れていることを検知することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
ノズルが開口するノズル面を有し、前記ノズルから液体を吐出する吐出部と、
前記吐出部に接続され、前記吐出部に液体を供給する供給流路と、
前記供給流路に位置し、前記吐出部内の圧力が所定圧力以下となる場合に前記供給流路を開放することによって前記吐出部内の圧力を調整する圧力調整弁と、
前記供給流路内において前記圧力調整弁よりも上流に位置する液体を加圧する加圧部と、
前記ノズルから液体が溢れていることを検知する検知部と、を備える液体吐出装置の制御方法であって、
前記加圧部によって前記供給流路内の液体を加圧することと、
前記加圧部が液体を加圧する状態で前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを検知する場合に、前記圧力調整弁の不良が生じているおそれがあることを報知することと、を含むことを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
【請求項7】
前記加圧部が液体を加圧する状態で前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを検知する場合に、前記圧力調整弁の交換を促すように報知することを含むことを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置の制御方法。
【請求項8】
前記液体吐出装置は、前記ノズル面を払拭する払拭部を備え、
前記液体吐出装置の制御方法は、
前記加圧部が液体を加圧する状態で前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを検知する場合に、前記払拭部によって前記ノズル面を払拭することと、
前記加圧部によって前記供給流路内の液体を再び加圧することと、
前記加圧部が液体を加圧する状態で前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを再び検知する場合に、前記圧力調整弁に不良が生じていることを報知することと、を含むことを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置の制御方法。
【請求項9】
前記液体吐出装置の電源がオンになった場合に、前記加圧部によって前記供給流路内の液体を加圧することと、
前記液体吐出装置の電源がオンになることによって前記加圧部が液体を加圧する状態で、前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを検知する場合に、前記圧力調整弁に不良が生じていることを報知することと、を含むことを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置の制御方法。
【請求項10】
前記吐出部は、
アクチュエーターと、前記アクチュエーターによって変形する振動板と、を有し、
前記アクチュエーターが前記振動板を変形させることによって前記ノズルから液体を吐出し、
前記検知部は、
前記アクチュエーターに電圧を印加する駆動回路であり、
前記振動板の残留振動に基づいて前記ノズルから液体が溢れていることを検知し、
前記液体吐出装置の制御方法は、
前記加圧部が液体を加圧する状態で前記検知部から前記アクチュエーターに電圧を印加させることと、
前記検知部が前記アクチュエーターに電圧を印加することによって変形した前記振動板の残留振動に基づいて、前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを検知する場合に、前記圧力調整弁の不良が生じているおそれがあることを報知することと、を含むことを特徴とする請求項6から請求項9の何れか一項に記載の液体吐出装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、液体を吐出する吐出部と、吐出部内の圧力を調整する圧力調整弁とを備える液体吐出装置が記載されている。圧力調整弁は、吐出部内の圧力が下がることによって、開く。圧力調整弁が開くと、圧力調整弁を通じて吐出部に液体が供給される。吐出部に液体が供給されると、吐出部内の圧力が上がる。これにより、圧力調整弁が閉じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-86535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
こうした液体吐出装置においては、圧力調整弁に不良が生じることがある。圧力調整弁に不良が生じると、吐出部の吐出性能に影響する。そのため、圧力調整弁の不良を早期に把握できることが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する液体吐出装置は、ノズルが開口するノズル面を有し、前記ノズルから液体を吐出する吐出部と、前記吐出部に接続され、前記吐出部に液体を供給する供給流路と、前記供給流路に位置し、前記吐出部内の圧力を調整する圧力調整弁と、前記供給流路内において前記圧力調整弁よりも上流に位置する液体を加圧する加圧部と、前記ノズルから液体が溢れていることを検知する検知部と、制御部と、を備え、前記圧力調整弁は、前記吐出部内の圧力が所定圧力以下となる場合に前記供給流路を開放するように構成され、前記制御部は、前記加圧部によって前記供給流路内の液体を加圧し、前記加圧部が液体を加圧する状態で前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを検知する場合に、前記圧力調整弁の不良が生じているおそれがあることを報知する。
【0006】
上記課題を解決する液体吐出装置の制御方法は、ノズルが開口するノズル面を有し、前記ノズルから液体を吐出する吐出部と、前記吐出部に接続され、前記吐出部に液体を供給する供給流路と、前記供給流路に位置し、前記吐出部内の圧力が所定圧力以下となる場合に前記供給流路を開放することによって前記吐出部内の圧力を調整する圧力調整弁と、前記供給流路内において前記圧力調整弁よりも上流に位置する液体を加圧する加圧部と、前記ノズルから液体が溢れていることを検知する検知部と、を備える液体吐出装置の制御方法であって、前記加圧部によって前記供給流路内の液体を加圧することと、前記加圧部が液体を加圧する状態で前記検知部が前記ノズルから液体が溢れていることを検知する場合に、前記圧力調整弁の不良が生じているおそれがあることを報知することと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、液体吐出装置の一実施例を示す模式図である。
図2は、検査処理のフローチャートである。
図3は、クリーニングユニット検査のフローチャートである。
図4は、通電検査のフローチャートである。
図5は、ノズル回復検査のフローチャートである。
図6は、圧力調整弁検査のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、液体吐出装置の一実施例について図を参照しながら説明する。液体吐出装置は、例えば、用紙、布帛などの媒体に液体の一例であるインクを吐出することによって、文字、写真などの画像を記録するインクジェット式のプリンターである。
【0009】
<液体吐出装置>
図1に示すように、液体吐出装置11は、吐出部12を備える。吐出部12は、媒体99に液体を吐出するように構成される。吐出部12は、媒体99に液体を吐出することによって、媒体99に画像を記録する。
【0010】
吐出部12は、ノズル面13を有する。ノズル面13は、媒体99と対向する面である。ノズル面13には、1以上のノズル14が開口する。吐出部12は、ノズル14から液体を吐出する。
(【0011】以降は省略されています)

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