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公開番号2025059873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170235
出願日2023-09-29
発明の名称保持具
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人
主分類A61M 25/09 20060101AFI20250403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】医療用の長尺デバイスの識別を容易にしつつ、保持および保持解除の操作が容易な保持具を提供する。
【解決手段】医療用の長尺デバイス100を保持する保持具10であって、固定側保持部22を有する本体20と、移動側保持部32を固定側保持部22に対して近接および離隔する方向に移動可能に支持する移動装置23と、を備え、移動装置23は、第1の押圧操作により、固定側保持部22から離れた第1の位置の移動側保持部32を固定側保持部22に近接する方向に移動させて、長尺デバイス100を保持可能な第2の位置に配置し、第2の押圧操作により、第2の位置の移動側保持部32を第1の位置に移動させて配置する保持具10である。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
医療用の長尺デバイスを保持する保持具であって、
固定側保持部を有する本体と、
移動側保持部を前記固定側保持部に対して近接および離隔する方向に移動可能に支持する移動装置と、を備え、
前記移動装置は、第1の押圧操作により、前記固定側保持部から離れた第1の位置の前記移動側保持部を前記固定側保持部に近接する方向に移動させて、前記長尺デバイスを保持可能な第2の位置に配置し、第2の押圧操作により、前記第2の位置の前記移動側保持部を前記第1の位置に移動させて配置する、保持具。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記移動側保持部に対する前記第1の押圧操作と前記第2の押圧操作は、前記移動側保持部を前記固定側保持部から離れる方向に移動させる一方向の操作である、請求項1に記載の保持具。
【請求項3】
前記移動装置は、
前記一方向に移動させる操作部と、
前記第1の押圧操作と前記第2の押圧操作による前記移動側保持部の移動に連係して該移動方向を中心軸として回転する回転子と、
前記移動側保持部および前記回転子を前記移動側保持部が前記固定側保持部に近接する方向に付勢する弾性体と、
前記回転子の周囲に位置し、前記回転子の回転に伴い当該回転子が係止および係止解除されるカム溝の壁部と、を有し、
前記操作部が前記第1の押圧操作されることにより、前記回転子の前記カム溝の壁部に対する係止状態が解除されて、前記弾性体により前記移動側保持部が前記第2の位置に移動し、
前記操作部が前記第2の押圧操作されることにより、前記回転子が前記カム溝の壁部に対し係止解除された状態から係止状態となり、前記弾性体の付勢に対抗して前記移動側保持部が前記第1の位置まで移動する、請求項2に記載の保持具。
【請求項4】
前記移動側保持部に対する前記第2の押圧操作は、前記第1の押圧操作と異なる方向の操作である、請求項1に記載の保持具。
【請求項5】
前記本体は、底壁部を備え、
前記底壁部は、外部の面状部に対して固定される外部固定部を有する、請求項1に記載の保持具。
【請求項6】
前記固定側保持部および前記移動側保持部を有する第1保持体と、
前記固定側保持部および前記移動側保持部と前記長尺デバイスの長軸方向に離隔した位置に配置される第2保持体と、を備え、
前記第2保持体は、前記長尺デバイスを挿入可能な開口部と、前記開口部の挿入方向奥側に位置するくびれ部と、前記くびれ部の挿入方向奥側に位置し前記くびれ部より幅が大きい幅広部と、を有する、請求項1に記載の保持具。
【請求項7】
前記本体は、他の前記保持具の前記本体を、保持される前記長尺デバイスの長軸方向と直交する方向に沿って連結する連結部を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の保持具。
【請求項8】
前記本体は、長尺デバイスを挿入可能な開口部と、前記開口部の挿入方向奥側に位置するくびれ部と、を有し、
前記移動装置は、前記移動側保持部が前記くびれ部に対して突出および没入可能となるように配置される請求項1に記載の保持具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用の長尺デバイスを保持する保持具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
血管内治療では、ガイドワイヤやカテーテルなどの様々な医療用の長尺デバイスが使用される。血管内治療の手技中、術者は、ガイドワイヤなどの線材デバイスを体内に挿入し、その後、線材をガイドにしてカテーテルなどの医療デバイスを体内に挿入する。複雑な病変部に処置を行う際には、複数の医療デバイスを血管内に挿入することがある。各医療デバイスにはそれぞれ線材デバイスが挿通されるため、血管内には複数の長尺デバイスが挿入された状態となる。
【0003】
血管内に複数の長尺デバイスが挿入されている場合、術者は、これらを必要に応じて操作する。このとき、手元部に複数本の長尺デバイスが存在するため、術者は、操作対象となる長尺デバイスを区別して操作する必要がある。また、複数の長尺デバイス同士の絡まりや、手技中に意図せず長尺デバイスが移動してしまう位置ずれを防止する必要がある。
【0004】
医療用の長尺デバイスを手元部で保持する保持具が特許文献1に開示されている。このような保持具を使用することで、長尺デバイスの位置ずれを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-115220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のように、複数本の長尺デバイスが存在する場合、術者は、これらを識別して操作、保持する必要がある。このために、術者は、長尺デバイスの上にガーゼを置くことで識別したり、また、色の異なるトルクデバイスを各長尺デバイスに取り付けるなどして、これらを識別するようにしている。しかし、手技が煩雑化すると、ガーゼが外れて識別が困難になったり、あるいはトルクデバイスで識別していても、長尺デバイス同士の絡まりが発生することがある。また、複数の長尺デバイスを繰り返し操作するために、保持具における長尺デバイスの保持および保持解除の操作を何度も行う必要がある。このため、長尺デバイスの識別を容易にしつつ、保持および保持解除の操作が容易な保持具が求められている。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、医療用の長尺デバイスの識別を容易にしつつ、保持および保持解除の操作が容易な保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明に係る(1)保持具は、医療用の長尺デバイスを保持する保持具であって、固定側保持部を有する本体と、移動側保持部を前記固定側保持部に対して近接および離隔する方向に移動可能に支持する移動装置と、を備え、前記移動装置は、第1の押圧操作により、前記固定側保持部から離れた第1の位置の前記移動側保持部を前記固定側保持部に近接する方向に移動させて、前記長尺デバイスを保持可能な第2の位置に配置し、第2の押圧操作により、前記第2の位置の前記移動側保持部を前記第1の位置に移動させて配置する。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成した保持具は、第1の押圧操作と第2の押圧操作により、長尺デバイスを保持および保持解除することができるので、複数本の長尺デバイスを用いる手技においても長尺デバイスを選択的に操作することを容易にすることができる。
【0010】
(2)上記(1)の保持具において、前記移動側保持部に対する前記第1の押圧操作と前記第2の押圧操作は、前記移動側保持部を前記固定側保持部から離れる方向に移動させる一方向の操作であってもよい。これにより、保持具は、同方向への押圧操作により、長尺デバイスの保持および保持解除を操作できるため、長尺デバイスの選択的な操作をより容易にすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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