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公開番号2025124186
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024020069
出願日2024-02-14
発明の名称液体噴射装置の制御方法、液体噴射装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/165 20060101AFI20250819BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】キャップ中のノズル内の液体の増粘を抑制すると共に小型化した液体噴射装置の制御方法及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】複数のノズル群を構成する複数のノズルNから液体を噴射する液体噴射ヘッド9と、前記複数のノズル群を分割して覆う複数のキャップ20と、を備え、媒体上に液体を噴射する印刷動作と、前記複数のノズル群を前記複数のキャップ20で覆うキャッピング動作と、を実行する液体噴射装置の制御方法であって、前記印刷動作終了後、前記複数のノズル群から対応する前記複数のキャップ20の凹部21内に、前記複数のキャップ毎20に設定された排出量の液体を排出し、前記凹部21内に前記排出された液体を貯留した状態で前記ノズルNを前記キャップ20で覆い、前記複数のキャップ20毎に設定される前記排出量を、前記複数のキャップ20内の液体の水分含有率が、前記キャップ20に対応する基準値以上となる量に設定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数のノズル群を構成する複数のノズルから液体を噴射するように構成される液体噴射ヘッドと、
前記複数のノズル群を分割して覆うように構成される複数のキャップと、
を備え、
前記複数のノズル群を構成する前記ノズルのうち、媒体上に印刷される画像に基づいて選択された前記ノズルから前記媒体上に液体を噴射する印刷動作と、前記複数のノズル群の前記ノズルを前記複数のキャップで覆うキャッピング動作と、を実行する液体噴射装置の制御方法であって、
前記印刷動作終了後、前記複数のノズル群から対応する前記複数のキャップの凹部内に、前記複数のキャップ毎に設定された排出量の液体を排出し、
前記凹部内に前記排出された液体を貯留した状態で、前記ノズルを前記凹部内に対向させて前記キャップで覆い、
前記複数のキャップ毎に設定される前記排出量を、前記複数のキャップ内の液体の水分含有率が、前記キャップに対応する基準値以上となる量に設定する、
ことを特徴とする液体噴射装置の制御方法。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
各キャップに対応するノズル列に供給される液体の水分含有率に対する前記各キャップに対応する前記基準値の比率は、前記複数のキャップ間で等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置の制御方法。
【請求項3】
各キャップに対応する前記基準値は、前記各キャップに対応するノズル列に供給される液体の水分含有率の平均値である、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置の制御方法。
【請求項4】
各キャップに対応する前記基準値は、前記各キャップに対応する前記ノズル列に供給される液体のうち最も高い水分含有率の50%以上、90%以下の値である、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置の制御方法。
【請求項5】
前記複数のキャップは、前記媒体と前記液体噴射ヘッドとの相対移動方向に対して交差する第1の方向に沿って配列され、
前記複数のキャップのそれぞれに対応する前記ノズル列から噴射される液体の種類は、共通しており、
各キャップに排出された液体の水分含有率の差は10%以内である、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置の制御方法。
【請求項6】
前記複数のキャップ毎に設定される前記排出量は、前記キャップに対応する前記ノズル群が前記印刷動作中に噴射した液体の量に基づいて設定する増粘回復量と、前記増粘回復量で排出される液体の水分含有率と各キャップに対応する基準値とに基づいて設定する水分調整量と、に基づいた量に設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置の制御方法。
【請求項7】
前記複数のノズル群は、第1ノズル群と第2ノズル群とを含み、
前記複数のキャップは、前記第1ノズル群に対応する第1キャップと、前記第2ノズル群に対応する第2キャップとを含み、
前記印刷動作中の少なくとも印刷動作終了直前の期間で前記ノズルから噴射された液体量が、前記第1ノズル群より前記第2ノズル群の方が多い場合、前記第1ノズル群に対して設定される増粘回復量は、前記第2ノズル群に対して設定される増粘回復量より多く、前記第1ノズル群に対して設定される水分調整量は、前記第2ノズル群に対して設定される水分調整量より多い、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置の制御方法。
【請求項8】
前記複数のノズル群は、第3ノズル群と第4ノズル群とを含み、
前記複数のキャップは、前記第3ノズル群と前記第4ノズル群とに対応する第3キャップを含み、
前記第3ノズル群に液体を供給する液体貯留部内の液体の水分含有率は、前記第4ノズル群に液体を供給する液体貯留部内の液体の水分含有率より高く、
前記第3ノズル群に対して設定される水分調整量は、前記第4ノズル群に対して設定される水分調整量より多い、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置の制御方法。
【請求項9】
2つの前記キャップは、連通路を介して連通する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置の制御方法。
【請求項10】
複数のノズル群を構成する複数のノズルから液体を噴射するように構成される液体噴射ヘッドと、
前記複数のノズル群を分割して覆うように構成される複数のキャップと、
前記複数のノズル群を構成する前記ノズルのうち、媒体上に印刷される画像に基づいて選択された前記ノズルから前記媒体上に液体を噴射する印刷動作と、前記複数のノズル群の前記ノズルを前記複数のキャップで覆うキャッピング動作と、を実行する制御部と、を具備し、
前記制御部は、前記印刷動作終了後、前記複数のノズル群から対応する前記複数のキャップの凹部内に、前記複数のキャップ毎に設定された排出量の液体を排出し、
前記凹部内に前記排出された液体を貯留した状態で、前記ノズルを前記凹部内に対向させて前記キャップで覆い、
前記複数のキャップ毎に設定される前記排出量を、前記複数のキャップ内の液体の水分含有率が、前記キャップに対応する基準値以上となる量に設定する、
ことを特徴とする液体噴射装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置の制御方法及び液体噴射装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット式プリンター等のインクジェット式記録装置に代表される液体噴射装置は、カートリッジやタンク等に貯留されたインクなどの液体をノズルから液滴として噴射可能な液体噴射ヘッドを具備する。
【0003】
液体噴射ヘッドは、印刷動作前後の待機時に、ノズル内の液体から水分が蒸発して液体の粘度が上昇し、次の印刷動作の際に、粘度が上昇した液体によるノズルの目詰まりや、粘度が上昇した液体を噴射することで液滴の噴射特性、すなわち、液滴の飛翔速度や液滴の重量などが低下し、印刷品質が低下する。このため、印刷待機時に液体噴射ヘッドのノズル面をキャップで覆うことで、ノズル内の液体の乾燥をある程度抑制できるものの、それだけでは不十分である。
【0004】
このため、ノズル面を覆うキャップに水分供給手段を設け、水分供給手段からキャップ内に水分を供給することで、ノズル面を覆った空間の湿度を調整して、ノズル内のインクの乾燥を抑制した液体噴射装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-334962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ノズル内の液体の乾燥を抑制するために水分供給手段を設けると、液体噴射装置の小型化が困難であるという問題がある。このため、水分供給手段を設けることなく、ノズル内の液体の増粘を抑制すると共に小型化した液体噴射装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明の態様は、複数のノズル群を構成する複数のノズルから液体を噴射するように構成される液体噴射ヘッドと、前記複数のノズル群を分割して覆うように構成される複数のキャップと、を備え、前記複数のノズル群を構成する前記ノズルのうち、媒体上に印刷される画像に基づいて選択された前記ノズルから前記媒体上に液体を噴射する印刷動作と、前記複数のノズル群の前記ノズルを前記複数のキャップで覆うキャッピング動作と、を実行する液体噴射装置の制御方法であって、前記印刷動作終了後、前記複数のノズル群から対応する前記複数のキャップの凹部内に、前記複数のキャップ毎に設定された排出量の液体を排出し、前記凹部内に前記排出された液体を貯留した状態で、前記ノズルを前記凹部内に対向させて前記キャップで覆い、前記複数のキャップ毎に設定される前記排出量を、前記複数のキャップ内の液体の水分含有率が、前記キャップに対応する基準値以上となる量に設定する、ことを特徴とする液体噴射装置の制御方法にある。
【0008】
本発明の他の態様は、複数のノズル群を構成する複数のノズルから液体を噴射するように構成される液体噴射ヘッドと、前記複数のノズル群を分割して覆うように構成される複数のキャップと、前記複数のノズル群を構成する前記ノズルのうち、媒体上に印刷される画像に基づいて選択された前記ノズルから前記媒体上に液体を噴射する印刷動作と、前記複数のノズル群の前記ノズルを前記複数のキャップで覆うキャッピング動作と、を実行する制御部と、を具備し、前記制御部は、前記印刷動作終了後、前記複数のノズル群から対応する前記複数のキャップの凹部内に、前記複数のキャップ毎に設定された排出量の液体を排出し、前記凹部内に前記排出された液体を貯留した状態で、前記ノズルを前記凹部内に対向させて前記キャップで覆い、前記複数のキャップ毎に設定される前記排出量を、前記複数のキャップ内の液体の水分含有率が、前記キャップに対応する基準値以上となる量に設定する、ことを特徴とする液体噴射装置にある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1に係る液体噴射装置の概略構成を示す図である。
実施形態1に係るメンテナンス部の概略構成を示す図である。
実施形態1に係るメンテナンス部の要部断面図である。
実施形態1に係るヘッドユニットの分解斜視図である。
実施形態1に係る液体噴射ヘッドの分解斜視図である。
実施形態1に係る液体噴射ヘッドの平面図である。
実施形態1に係る液体噴射ヘッドの断面図である。
実施形態1に係る制御方法を説明するフローチャートである。
実施形態1に係る水分含有率及び排出量を説明する表である。
実施形態1の変形例に係る制御方法を説明するフローチャートである。
実施形態1の変形例に係る水分含有率及び排出量を説明する表である。
実施形態2に係る液体噴射装置の概略構成を示す図である。
実施形態2に係る液体噴射ヘッドの平面図である。
実施形態2に係る液体噴射ヘッドの断面図である。
実施形態2に係る水分含有率及び排出量を説明する表である。
実施形態2の変形例に係る水分含有率及び排出量を説明する表である。
他の実施形態に係るメンテナンス部の平面図である。
他の実施形態に係るメンテナンス部の要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本発明の一態様を示すものであって、本発明の範囲内で任意に変更可能である。各図において同じ符号を付したものは、同一の部材を示しており、適宜説明が省略されている。また、各図においてX、Y、Zは、互いに直交する3つの空間軸を表している。本明細書では、これらの軸に沿った方向をX方向、Y方向、及びZ方向とする。各図の矢印が向かう方向を正(+)方向、矢印の反対方向を負(-)方向として説明する。また、Z方向は、鉛直方向を示し、+Z方向は鉛直下向き、-Z方向は鉛直上向きを示す。さらに、正方向及び負方向を限定しない3つの空間軸の方向については、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向として説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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