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公開番号2025130409
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027557
出願日2024-02-27
発明の名称医療デバイス及び治療方法
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61M 60/508 20210101AFI20250901BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】体液を処理するための処理時間を確保しやすい医療デバイス及び治療方法を提供する。
【解決手段】本開示に係る医療デバイス1は、生体内に挿入可能であり、液体流路10aを区画する挿入部10と、液体貯留空間20aを区画する貯留部20と、前記液体流路と前記液体貯留空間とを連ねる処理空間31aを区画し、前記処理空間を通過する液体を処理可能な処理部と、を備え、前記処理部は、前記液体流路から前記液体貯留空間へ向かう流入液体が前記処理空間を通過する流入流量を、前記液体貯留空間から前記液体流路へ向かう流出液体が前記処理空間を通過する流出流量より小さくする流量制御機構を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
生体内に挿入可能であり、液体流路を区画する挿入部と、
液体貯留空間を区画する貯留部と、
前記液体流路と前記液体貯留空間とを連ねる処理空間を区画し、前記処理空間を通過する液体を処理可能な処理部と、を備え、
前記処理部は、前記液体流路から前記液体貯留空間へ向かう流入液体が前記処理空間を通過する流入流量を、前記液体貯留空間から前記液体流路へ向かう流出液体が前記処理空間を通過する流出流量より小さくする流量制御機構を備える、医療デバイス。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記流量制御機構は、
前記処理空間において前記流入液体が通過する流入経路と、
前記処理空間において前記流出液体が通過する、前記流入経路とは異なる流出経路と、を備える、請求項１に記載の医療デバイス。
【請求項３】
前記流量制御機構は、前記液体流路と前記液体貯留空間との間の液体移動方向で前記処理空間を仕切る仕切壁部を備え、
前記仕切壁部は、前記液体流路側から前記液体貯留空間側に貫通する複数の貫通孔を区画すると共に、前記流入液体が、前記複数の貫通孔のうちの一部の貫通孔を通過することを規制する流入防止部を備え、
前記一部の貫通孔は、前記流出経路を構成している、請求項２に記載の医療デバイス。
【請求項４】
前記仕切壁部は、前記流出液体が、前記複数の貫通孔のうち、前記一部の貫通孔とは異なる別の一部の貫通孔を通過することを規制する流出防止部を備え、
前記流入液体が前記別の一部の貫通孔を通過する流量は、前記流出液体が前記一部の貫通孔を通過する流量よりも小さく、
前記別の一部の貫通孔は、前記流入経路を構成している、請求項３に記載の医療デバイス。
【請求項５】
前記流入経路は、前記流出経路より長い、請求項２に記載の医療デバイス。
【請求項６】
前記流量制御機構は、
前記処理空間において前記流入液体が通過する流入経路と、
前記処理空間において前記流出液体が通過する、前記流入経路に迂回経路が追加されている流出経路と、を備える、請求項１に記載の医療デバイス。
【請求項７】
前記流量制御機構は、前記処理空間の前記流入経路に配置され、かつ、前記迂回経路に配置されていない多孔質部材を備える、請求項６に記載の医療デバイス。
【請求項８】
前記挿入部は、骨に穿刺可能な穿刺針である、請求項１～７のいずれか１つに記載の医療デバイス。
【請求項９】
前記処理部は、前記流入液体内の細胞を死滅させる細胞死滅処理を実行可能である、請求項１～７のいずれか１つに記載の医療デバイス。
【請求項１０】
前記処理空間を通過し、前記液体貯留空間に貯留されている前記流入液体に治療物質を供給可能な供給部を備える、請求項１～７のいずれか１つに記載の医療デバイス。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、医療デバイス及び治療方法に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、生体内から体液を採取して処理した後、処理した体液を生体内に再注入する治療が知られている。特許文献１にはこの種の治療に用いられる医療デバイスが開示されている。
【０００３】
特許文献１に記載の医療デバイスは、骨又は静脈穿刺用の針を含む、骨髄又はその他の細胞サブセットの供給源を患者から採取するための採取装置と、患者から採取された細胞サブセットを収集、処理、及び再注入するための少なくとも１つのチャンバと、処理された細胞を患者に送り戻すための再注入チャンバに事前に接続されているか、又は接続可能である移植装置と、を具備する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第４８４６７８２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に記載の医療デバイスのように、採取した体液を処理する医療デバイスでは、処理空間を設け、この処理空間に体液を通過させて処理することが考えられる。しかしながら、処理空間に体液を通過させる場合、処理空間を通過する体液の流量制御が不十分だと、体液を処理するための処理時間を確保し難い場合がある。
【０００６】
本開示は、体液を処理するための処理時間を確保しやすい医療デバイス及び治療方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の第１の態様としての医療デバイスは、
（１）
生体内に挿入可能であり、液体流路を区画する挿入部と、
液体貯留空間を区画する貯留部と、
前記液体流路と前記液体貯留空間とを連ねる処理空間を区画し、前記処理空間を通過する液体を処理可能な処理部と、を備え、
前記処理部は、前記液体流路から前記液体貯留空間へ向かう流入液体が前記処理空間を通過する流入流量を、前記液体貯留空間から前記液体流路へ向かう流出液体が前記処理空間を通過する流出流量より小さくする流量制御機構を備える、医療デバイス、である。
【０００８】
本開示の１つの実施形態としての医療デバイスは、
（２）
前記流量制御機構は、
前記処理空間において前記流入液体が通過する流入経路と、
前記処理空間において前記流出液体が通過する、前記流入経路とは異なる流出経路と、を備える、上記（１）に記載の医療デバイス、である。
【０００９】
本開示の１つの実施形態としての医療デバイスは、
（３）
前記流量制御機構は、前記液体流路と前記液体貯留空間との間の液体移動方向で前記処理空間を仕切る仕切壁部を備え、
前記仕切壁部は、前記液体流路側から前記液体貯留空間側に貫通する複数の貫通孔を区画すると共に、前記流入液体が、前記複数の貫通孔のうちの一部の貫通孔を通過することを規制する流入防止部を備え、
前記一部の貫通孔は、前記流出経路を構成している、上記（２）に記載の医療デバイス、である。
【００１０】
本開示の１つの実施形態としての医療デバイスは、
（４）
前記仕切壁部は、前記流出液体が、前記複数の貫通孔のうち、前記一部の貫通孔とは異なる別の一部の貫通孔を通過することを規制する流出防止部を備え、
前記流入液体が前記別の一部の貫通孔を通過する流量は、前記流出液体が前記一部の貫通孔を通過する流量よりも小さく、
前記別の一部の貫通孔は、前記流入経路を構成している、上記（３）に記載の医療デバイス、である。
（【００１１】以降は省略されています）

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