特許ウォッチ

公開番号2025128769
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025674
出願日2024-02-22
発明の名称インク液面高さ計測装置及び画像形成装置
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類B41J 2/175 20060101AFI20250827BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】経時変化があっても、ホール素子を用いて、インクの液面高さを精度よく計測すること。
【解決手段】インク液面高さ計測装置は、容器内のインクの液面高さを計測するインク液面高さ計測装置であって、磁石を有し、液面高さの変化に伴って移動するフロートと、フロートと共に移動する磁石による磁束密度の変化を連続値として検出するホール素子と、液面高さを基準高さに調整する調整部と、液面高さが基準高さであるときのホール素子の出力値を取得し、出力値に基づいて、液面高さを補正する補正部と、を備える。
【選択図】図4B
特許請求の範囲【請求項１】
容器内のインクの液面高さを計測するインク液面高さ計測装置であって、
磁石を有し、前記液面高さの変化に伴って移動するフロートと、
前記フロートと共に移動する前記磁石による磁束密度の変化を連続値として検出するホール素子と、
前記液面高さを基準高さに調整する調整部と、
前記液面高さが前記基準高さであるときの前記ホール素子の出力値を取得し、前記出力値に基づいて、前記液面高さを補正する補正部と、
を備える、インク液面高さ計測装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記ホール素子の筐体は、磁性体を備える、
請求項１に記載のインク液面高さ計測装置。
【請求項３】
前記補正部は、前記液面高さが前記基準高さであるときの前記ホール素子の出力の初期値と現在値とに基づいて、前記液面高さを補正する、
請求項１に記載のインク液面高さ計測装置。
【請求項４】
前記補正部は、前記液面高さを求める計算式において、前記初期値と前記現在値との差分を補正項として加えて、前記液面高さを補正する、
請求項３に記載のインク液面高さ計測装置。
【請求項５】
前記差分が前記初期値に対して０．５％以上となった場合、前記液面高さの下限から上限までの全域において、前記液面高さを補正する関係式を取得する取得部を更に備え、
前記補正部は、前記関係式を用いて、前記液面高さを補正する、
請求項４に記載のインク液面高さ計測装置。
【請求項６】
前記取得部は、密閉状態の供給元容器から前記容器へ前記インクを供給して、前記容器内の前記液面高さを前記下限から前記上限まで変更しながら、前記供給元容器内の空気の圧力値と前記ホール素子の出力値とを取得し、前記圧力値と前記出力値とに基づいて、前記関係式を取得する、
請求項５に記載のインク液面高さ計測装置。
【請求項７】
前記基準高さに対する前記液面高さ又は前記液面高さの変化率に基づいて、前記容器へのインク供給路の状態を判定する判定部を更に備える、
請求項１に記載のインク液面高さ計測装置。
【請求項８】
前記判定部による判定時において、
前記調整部は、前記液面高さを前記基準高さに調整し、
前記補正部は、前記液面高さが前記基準高さであるときの前記ホール素子の出力値を取得する、
請求項７に記載のインク液面高さ計測装置。
【請求項９】
前記判定部は、前記容器へ前記インクを所定時間供給した場合の前記液面高さの変化率に基づいて、前記インク供給路の状態を判定する、
請求項７に記載のインク液面高さ計測装置。
【請求項１０】
インクを貯留する容器と、
前記容器から供給される前記インクを用いて画像を形成する画像形成部と、
請求項１に記載のインク液面高さ計測装置と、
を備える、
画像形成装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、インク液面高さ計測装置及び画像形成装置に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
インクジェット方式の画像形成装置において、インクジェットヘッドに供給するインクを貯留するタンクには、タンク内のインクの液面高さを計測するインク液面高さ計測装置が設けられている。
【０００３】
特許文献１に開示された発明においては、タンクへインクを供給するインク供給装置の部品の異常を検出するため、インク液面高さ計測装置で液面の上限と下限とを計測するようにしている。当該インク液面高さ計測装置で計測される液面高さは、連続的な値ではなく、上限と下限の離散的な値であり、上限と下限との間の液面高さは不明である。そのため、上限及び下限以外では、インク供給装置の部品の異常を検出することは難しいか、又は、検出できても、検出精度が不十分という問題があった。
【０００４】
特許文献２に開示された発明においては、静電容量式のセンサを用いて、タンク内のインクの液面高さの変化を連続的に計測可能なインク液面高さ計測装置が開示されている。しかしながら、静電容量式のセンサは、インクの物性によっては、感度が得られないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２１－７８３号公報
特開２０２０－３４４８５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
特許文献１や特許文献２に開示された発明においては、上述したような問題がある。そこで、本発明者は、インクの物性に依らず、インクの液面高さの変化を連続的に計測する方法として、ホール素子を用いる方法を検討した。インク供給装置の部品の異常を精度よく検出するためには、微小な液面の変化を計測する必要があるが、ホール素子は出力値が経時変化（ドリフト）する特性があった。
【０００７】
本発明の目的は、経時変化があっても、ホール素子を用いて、インクの液面高さを精度よく計測可能なインク液面高さ計測装置及び画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明に係るインク液面高さ計測装置は、
容器内のインクの液面高さを計測するインク液面高さ計測装置であって、
磁石を有し、前記液面高さの変化に伴って移動するフロートと、
前記フロートと共に移動する前記磁石による磁束密度の変化を連続値として検出するホール素子と、
前記液面高さを基準高さに調整する調整部と、
前記液面高さが前記基準高さであるときの前記ホール素子の出力値を取得し、前記出力値に基づいて、前記液面高さを補正する補正部と、
を備える。
【０００９】
本発明に係る画像形成装置は、
インクを貯留する容器と、
前記容器から供給される前記インクを用いて画像を形成する画像形成部と、
上記のインク液面高さ計測装置と、
を備える。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、経時変化があっても、ホール素子を用いて、インクの液面高さを精度よく計測することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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